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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第19巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、ロカカカの枝を巡っての攻防が繰り広げられている本作。
前巻では気圧を操るスタンド使い、プアー・トムとの、常敏たちを交えた三つ巴の戦いは、予測不可能な展開が連続して……!?



劇的な決着を迎えたプアー・トムとの戦い。
次なる敵は、病院にいるらしい、と言う事が判明します。
定助はその敵が潜む病院の情報を探りつつ、どうやら自分たちに敵対する存在であるらしい常敏たちの動きにも注意をはらうことにしたのでした。

偶然なのか、それともやはりなんらかの運命的なものが働いているのか。
常敏の妻である密葉が、病院にやって来ていました。
駐車場に止めた車からさっそうと降りて行く密葉、一見どこにも悪いところはなさそうです。
靴音を鳴らしながらエレベーターに乗り込みますと、その視線の先には同じエレベーターに乗ろうとしている様子のおばあさんの姿が。
ところが密葉は、何も気が付かないかのように扉を閉めるボタンを押してしまうのです。
伊に関せずとばかりに携帯を弄りながら、受付へ向かい、自分の順番を待つ密葉。
やがて順番がやって来まして、診察室の中へ入ります。
中で待っていた医師は、お決まりの強はどうなされました、と言う質問で密葉を出迎えます。
耳が全く聞こえないんです、アレルギーもひどくて、呼吸できないんです、苦しくて。
……こうして会話ができている以上、耳は聞こえている気がしますが……密葉によれば、右耳が聞こえないんだ、とのこと。
左は聞こえている、きっとアレルギーのアナフィラキシーだ、呼吸が止まって今朝意識を失った、と嘘か本当かともわからないことを並べるのです。
ともかく状態を見てみないことには始まりません。
シートを倒して寝そべる形にする医師ですが、なぜかそのタイミングで診察を中断、横でぱりぱりと焼きのりを食べ始めました。
まだお昼を食べてなくて、すぐ食べ終わります、かまいませんか?
そう言って、一心不乱に焼きのりをむさぼるのです。
よく見てみれば、部屋の片隅に置かれたごみばこのなかには、大量の焼きのりの袋が詰め込まれています。
そのゴミ箱に視線をやっていた一瞬の間に……いつの間にか医師は密葉のすぐそばに立ち、その顔を覗き込んでいるではありませんか。
そして医師は何事もなかったかのように、手袋をはめて診察を始めます。
密葉の髪をそっとかき分けますと……彼女の右のこめかみあたり。
そこが、
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まるで「岩」のように、変質しているではありませんか!!
その状況を見て医師は……以上ない、健康体だ、と言いだしました。
それを聞いた密葉はガバッと飛び起き、右耳が全く聞こえない、今朝ガクガクして気を失いました!ともう一度、今度は芯に迫った勢いで声を上げたのです!!
皮膚の変質を見れば、その主張が先ほどまでのようなわがままな人物の妄言だとは片づけられないはず。
だと言うのに医師は、耳は聞こえないと思い込んでしまっているだけ、いつものアトピーの薬をお目に出しておく、と言って……また海苔を食べ始めて……

……そもそも密葉がこの病院に来たのは、美容整形のためでした。
胸の形が悪くなってきたのでこの石を訪ねたところ、まるで10代の時のような美しい形に仕上げてくれたと言います。
ですがその変わり、歯並びが異常に悪くなってしまったのです。
歯が岩みたいに変化し、よだれが出て何を食べてもおいしくなくなって、人前では口を隠していなければならなくなった……
そこで今度は歯の治療をすると、今こうして岩のように変化した右耳が聞こえなくなった。
完全がいい、完全に治してくれ!!
取り乱す密葉に顔を寄せ、問題はどこにもない、とリラックスさせようとする医師。
しかしさすがにこの状況で落ち着いてはいられません!!
そんな密葉に振り向き……医師は、もったいつけるかのようにして、こう言うのです。
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「一回」だけです。
「一度」だけなら可能な、「完璧」な治療法があります。
2億円です。
「一回」のお値段です。
2億円払えば、身体は完全に治るのか。
相当な高額、ではありますが、自分が完全に治るのならば……!!
前のめりになる密葉に対し、医師はこう言いました。
もう一度、はっきり確認しておきますが、あなたは健康体なのですよ。
そして決めるのはあなたです。
治療は支払ったら始めます。

どう考えても普通ではない医師、羽伴毅(うーともき)。
そんな医師がいるこの大学病院に……時を同じくして康穂が来ています。
重い生理痛で病院に駆け込んだ康穂ですが……そんな彼女の視線の先に、思いも代鳴らいものが飛び込んできたのです。
それは、車いすにのせられている密葉の姿。
それだけならばまだよかったのかもしれません。
スカートの隙間からちらりと覗くその足が、
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朽ちかけた石像のようなものでなかったとしたら、ですが……!!


と言うわけで、新たなシリーズが幕を開ける今巻。
ロカカカ争奪戦も今巻で明確なタイムリミットが現され、その時点で枝を手にしているものが勝者となるようです!
ですが今回の戦い、今まで以上に難しいものとなりそうです!
なにせこの場にいるのは、戦闘能力においては一歩も二歩も劣る康穂。
まだこの時点では羽が敵だとすら思ってはいない康穂ですが、彼女の性格からしてもこのまま何もせずに放っておくことはないでしょう!
敵となるであろう羽は、その能力が全く未知数ではあるものの、とにかく得体のしれない迫力を持っています。
そしてその行動などから、岩人間の一派で、ロカカカの実を使うことのできる立場の様子。
もし戦いとなれば……ただ事で済むはずがありません!!
頼りの定助は、もちろん全く別の場所に。
この危機を康穂はどう乗り切るのでしょうか?
そしてそのあらそいの中心にいると言ってもいい密葉はどうなるのでしょうか!?
今回も一筋縄ではいかない展開が待っているのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!