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今回紹介いたしますのはこちら。

「サマータイムレンダ」第4巻 田中靖規先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、南雲と根津の協力を得ることになった慎平。
夏祭りの日にやって来る終わりの時を防ぐため、影との戦いに挑むのです。
まずは澪の影、ミオを撃退しようと準備を進めていた三人なのですが、そこにまさかのイレギュラー。
なんと、潮の影、ウシオが突然、小舟家で料理中の慎平の前に姿を現したのです!!



彼女の姿が澪たちに見られてしまうと、いろいろと予測が難しい事態になってしまうでしょう。
出来る限り前回のループをなぞり、イレギュラーを防ぎ、影の行動を予測しやすくしたかった慎平、慌ててウシオを自分の部屋へと隠します。
他の影は、人間たちに対して敵意しかなく、親愛の情のようなものを見せたとしてもそれは陥れるための罠にしかすぎません。
ですがこのウシオに関しては、何故か生前の潮そのものの、彼女本人にしか見えないような行動をとってきて……
とにかく慎平は、澪に自分の部屋で食事をする、と言ってウシオのいる部屋に戻ることにしました。
一応夕食のカレーはウシオの分も持っていったのですが……
部屋に入ると、潮はスプーンを握りしめながら、カレーの律動(潮のカレーへの食欲がMAXまで高まった時にあふれ出す運動やリズムの事、だそうです)を刻んでいました。
……その姿はまさに潮そのもの。
南雲や根津には、影は一匹残らず駆除する、今後奴らが友人や家族、愛する者の姿で現れたとしてもためらってはならない、と言われていました。
ですが……カレーを見て目を輝かせ、幸せそうな顔で舌鼓を打つ彼女を見ては……どうしてもすぐに刃をつきたてようという気にはなれないのです。
ともかく状況を分析し、なぜかウシオも自分と一緒にループしてきたと考えるのが自然だろう、と予測。
そして、彼女にどうやってここまで来たのかと質問を投げかけてみました。
すると彼女、目が覚めたらなぜか砂浜にいたから歩いてここまでくると、日付が22日になっていたから驚いた、と素直に答えてくれました。
さらに、誰にも顔を見られてはいないから大丈夫、とサムズアップまでしてくるのです。
もう十分、自分が「バケモノ」であるらしいことがわかったから、と……
その寂しそうな顔を見ると、慎平はどうしても強く出ることができませんで、バケモノなんてそんなことない、と慌ててフォローするのです。
が、口ではそうは言うものの、どうしても相手が「影」であることが引っかかってしまいまして。
表面上はにこやかにカレーをふるまってはいるものの……背に隠しているナイフを陰に突きたてれば、こいつを殺せる、という思いもよぎります。
今ウシオは隙だらけ、ナイフを一度つきたてれば終わり。
そのはずなのですが、どうしてもそれができないのです。
ウシオは自分の命を助けてくれました。
そしてなにより……慎平は、潮に恋心を抱いていたのです。
慎平が都会に出た理由の一つに、その恋心もありました。
一緒に暮らしてきた潮と「きょうだい」のような形で家族になりたくない。
そんな思いもあって、反対する潮を振り切って上京することにした慎平なのですが……
その最後の日に、カレーが食べたいと言っていた潮。
慎平はその時、また今度なと断ってしまいまして、今でも作ってあげるべきだったと後悔していうのです。
そして今、目の前にいるウシオは……
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やっと作ってくれた、また慎平のカレー食べられて、生きててよかった、と笑っておかわりを求めてきて……
どうしても慎平は、ウシオを殺すことができないのです。

少なくとも今、ウシオは慎平の味方をしてくれているように見えます。
この島の皆がめちゃくちゃにされるのは嫌だと言うウシオ、ここでいきなりとんでもないことを教えてくれました。
あの夏祭りの境内で、本物の慎平が来る前。
窓の妹である朱鷺子が、
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影としゃべっていた、と言うとんでもない事実を!!
しかも朱鷺子、村の人々が影の毒牙にかかっていく中、約束が違う、お兄ちゃんと澪には手を出さないって言ったじゃないか、と叫んでいたとのことで。
菱形家には大変お世話になりました、でもそれも今日で終わりです。
影はそう言って、話を取り合わなかったとか……
そんな重大な情報を握ってはいるものの、あの大惨劇の中で姿を現した「オカアサン」のこと、影の持つ能力の事、そんな影ならば知っているであろう情報は一切持っていないウシオ。
さらに自分がおそらく生まれたであろう7月18日のことも覚えていない……と思いきや、何やらうっすらと覚えがあるような……?
そんな中、慎平にはまた一つ新たな懸念が生まれていました。
ウシオの事を、南雲達に伝えるべきかどうか?
ミオが現れるまではもう時間がありません。
現れるなり攻撃を仕掛けて仕留める手はずは整っていますし、今までの経験上ミオは必ず家の外に現れるはず。
家の中はとりあえず安心……と思っていたのですが。
今回に限って、
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ミオは家の中に現れていたのです。
……その手に、明確な殺意の塊を握って……!!




と言うわけで、ウシオと本格的に会話をすることになる今巻。
彼女は他の影とは違うように見えますが、それが何故なのか、何が目的なのか、その原因を探りたいところです。
しかしその前に立ちはだかるのが、ミオ。
ですがそのミオを狙う南雲達は家の外なわけで、危険極まりない影を相手に、慎平は一人で立ち向かわなければなりません。
このピンチをまず潜り抜けなければならないのですが……

そして今巻の後半ではまた自体は急転します!
やはりこの戦いの鍵を握るのはウシオと言えるのですが、そのウシオの、そして潮の真実が置かされるとんでもない出来事が待っているのです!!
果たして二人(?)は、この慎平のループが始まる前にどんなことをしていたのか?
その事実が明かされる時、この戦いもまた新たなステージに向かうこととなるはず。
今後の展開も見逃せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!