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今回紹介いたしますのはこちら。

「Dr.STONE」第8巻 原作・稲垣理一郎先生 作画・Boichi先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、苦心の末携帯電話の作成に成功した千空たち。
戦闘において最も勝敗を左右するのは情報である……とはいえ、携帯電話である以上、通話する相手がいなければ始まりません。
その為には司たちの下で暮らしている大樹たちになんとか電話を渡さなければならないのですが……?



様々な困難を辛くも潜り抜け、携帯電話で大樹と会話できる擁することのできた千空たち。
ですが、ここからが本番。
この状況を活かし、司帝国を倒さなければならないのですから。
……それも、できうる限り血を流さない方法で、と言う条件付きで!!
とっておきの秘策は、千空とゲンがすでに練り上げています。
その為にまずは一人、司帝国の誰かを説得し、仲間につけなければなりません。
大樹と杠はその最初の一人を誰にするかと言う難しい問題に、もうあたりをつけています。
それは……二人の監視役につけられている女性、ニッキー。
監視役さえ味方につけられれば、あとは一人ずつ帝国の目を逃れて説得すると言う事も不可能ではないはず!!
そんな考えから、大樹はニッキーに声をかけるのでした。

話がある、聞いてくれ、とニッキーに話を切り出す大樹。
ですがニッキー、その言葉を聞き終わる前にすぐ、聞かないよ、とシャッタアウトしようとするのです。
ニッキーの仕事はあくまで二人の監視。
妙な動きをしないか監視するだけ、だから慣れあう気もない。
ハイの2文字かイイエの3文字しか聞く気もない、4文字目をしゃべったらぶん殴る!
取り付く島もないニッキーの言葉ですが、大樹はなんとか交渉を試みようと語りかけます。
「それでも……」と言いかけたその時、待っていたのはニッキーの強烈極まりない顔面へのパンチ!!
勿論聞いていないわけはないのですが、大樹はぐっとこらえて、「構わん!」と言葉を続けました。
さらにニッキーはもう一撃!!
……するのですが、大樹は止まりません。
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4文字ごとに俺を殴り続けても構わないから、その代わりの俺の友達の大切な話を聞いてくれ、そう言って、とうとうニッキーとの交渉にこぎつけたのでした。

目の前に見せつけられた、電話の姿。
流石のニッキーもそれには驚愕せざるを得ません。
この原始時代同然の状況で、どうやってこんなものを?
しかしそんな驚きを一瞬で吹き飛ばしてしまう更なる驚きが、その電話から飛び出してくるのです。
ハイ、アイムリリアン・ワインバーグ!
電話口から聞こえてきたその声は、確かにそう言いました。
そのリリアンの声は、ゲンが模した物まねにすぎません。
生で聞けば、すこし歌売り深い人ならばわかってしまうようなレベルなのでしょうが、ここで功を奏したのがこの電話の音質がそれほど良くない事。
さらに千空が通訳を装って話を通すことで、さらにボロが出づらく偽装します。
電話の先にいるリリアンと思しき人物から、通訳越しに伝えられたのはこんな言葉でした。
既にアメリカは復興していて、この電話はアメリカから掛けている、と!
つまりそれはいずれアメリカから救援が来ると言う事。
勿論嘘なのですが……情報から完全に断絶された者達からすれば、その言葉は福音となるでしょう。
さらにその電話口の相手があのリリアンならば、さらに信ぴょう性が増すと言うもの!!
……ところがそこで、ニッキーがこんなことを言い出すのです。
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こんなごついアタシの学園生活が、どれだけリリアンの歌に救われたか。
アタシはあんたにならいくらでも力を貸すよ、だけどもし誰かがリリアンを語ってるなら、絶対に許さない!!
……何と言いますか……ニッキー、リリアンの本気の大ファンだったようです……!!
ゲンの物まね+電話の音質で、普通の人ならばすんなりだませたところ。
ですが、大ファンに対してはやはり違和感を感じさせてしまったようです。
……ただでさえ疑われているのに、この上何か下手を打てば、完全にこのリリアンがニセモノだとばれ……そして、大樹たちとの内通もばれ、全てが水の泡に帰してしまうでしょう。
ここは何とかやり過ごしたいところですが……そこでニッキーは、このリリアンが本物かどうか、試すような質問を投げかけてきました。
今までのリリアンのCD総売り上げ枚数は?
……ごまかすか、カンで答えるか、失礼だとキレるか。
メンタリストのゲンはその三つを選択肢に浮かべるのですが……そこは流石の千空、4つ目の方法で切り抜けます。
「当てる」。
リリアンが私費で宇宙船に乗ったことから財産がどのくらいか計算、そしてライブの売り上げとCDの売り上げの比率などを用いて……見事大まかながら売り上げをはじき出したのです!!
大まかな数がわかれば後はゲンの腕の見せ所。
なんとか合理的にごまかす答え方もあり、ニッキーの質問に合格をして見せたのです。
次の質問は……何とリリアンのスリーサイズ!!
こればかりはどうにもならない……と言いたいところですが、千空は記憶をほじくり出し、父とリリアンが一緒に映っていた画像を思い出しまして……
父の体のサイズから、リリアンのスリーサイズを概算!!
ほぼ正解と言っていいはずの答えをして見せたのですが……
それがいけませんでした。
リリアンはプロ。
プロだけに、みんなの夢を壊すようなリアルな数字を言うはずがない。
だから……
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あんたはリリアン・ワインバーグじゃない!!
そう、ハッキリとニッキーに看破されてしまうのでした!!



と言うわけで、いきなり作戦が見破られてしまった今巻。
ニッキーは本物のファンだけに、この正体バレは避けようがないことだった、のかもしれません。
ですがそれで運が悪かったとあきらめれば終わってしまう事。
もうここから先は作戦ではありませんが……千空の信じる「科学」にかけるしかないはず!!
その科学は、リリアンの偽物に怒るニッキーの心を振るわせることができるのでしょうか!?
科学、そしてファンの想い。
対極にも見えるその二つは、混じりあうのでしょうか!?

そんなリリアンを装ってだまし、司帝国の者達の争う気を亡くさせ、無血開城を目指そうと言う作戦の侵攻とともに、もう一つの作戦が始まります。
その作戦は、司帝国に捕えられている仲間の救出です。
勿論司帝国には猛者たちがうようよしていますから、真っ向から向かって行ったところで救いだすことなどできるはずもなく。
千空たちがそんな仲間を救出するために作り出す、新たな科学の結晶とは……!?
携帯電話に続き、原始時代のイメージとはかけ離れたその科学の結晶に驚かされること間違いなし!!
こちらの新展開も見逃せませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!