ja0
今回紹介いたしますのはこちら。

「ジャガーン」第6巻 原作・金城宗幸先生 漫画・にしだけんすけ先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。


さて、なんとかトリプルHと散春の巻き起こした大惨事を納めることのできた蛇ヶ崎。
壊人の跋扈がさらに民衆を混乱させると思いきや、フンガーボールGの存在も公になり、壊人騒動は徐々に収束していく気配すら見せるのです。
一応の平穏が取り戻されたかに見えた日常ですが、やはりキチガエルを宿した蛇ヶ崎に完全なる平穏は訪れないようで……?



ベルトの同棲生活に、幸せを感じてしまっている蛇ヶ崎。
ですが蛇ヶ崎の目的はあくまで壊人を全部倒し、由利子を生き返らせて自分が死ぬことのはず。
この束の間の幸せに浸り過ぎてはいけない、と自分でもわかっているのですが……
そんな時テレビから流れてくるのは、例のフンガーボールGの宣伝です。
何となくそのCMを眺めていた蛇ヶ崎に、突然現れたドクちゃんがこんなことを言ってきました。
こんなのが世の中に出回ったら、もう戦う必要はない、と。
ドクちゃんは先日の戦いで死んだかと思われていたのですが、なんでも彼は蛇ヶ崎が死なない限り何度でも蘇るのだとか。
そんなことよりもドクちゃんは、今の状況について蛇ヶ崎に語り掛けるのです。
お前ら壊人戦士は、キチガエルを集めなきゃフンガーボールが手に入らなかった。
でも今は「G」があるから、壊人戦士が壊人化することはなくなった。
そして、今まで盛んに探して駆除していたキチガエルも、駆除する必要がなくなった、と。
手に入りやすいフンガーボールGがあれば、キチガエルはずっとその宿主の中で眠ったまま。
キチガエルを回収するには宿主を殺すしかないわけですが、今の状況でそれをすると言う事は、壊人化していない普通の人間を殺す、と言う事になります。
いくらなんでも、由利子のために何の罪もない普通の人を殺すわけにはいきません。
そして……この状況を顧みて、壊人を殺せとけしかけていたはずのドクちゃんまで、もうキチガエルを殺す必要はないと言いだすのです。
由利子を忘れて今の生活を受け入れてもいいと思う。
人間は忘れるから生きていけるんだ、このままベルちゃんと幸せになったってお前を責めるやつなんていない。
ja1
あのドクちゃんまでそう言うのですから……
もしかして、由利子を諦めてベルと生きて行くと言うことこそ幸せな選択かもしれない。
そう思う蛇ヶ崎なのですが……同時にこんな不安もよぎるのです。
俺はそれでいいのか?
そんな人間になるために俺は戦ってたのか……?
蛇ヶ崎は一人、そう自問するのでした。

久々の出勤で署の会議室に呼び出された蛇ヶ崎。
例の騒動で怪我をして、2週間自宅で療養していた……と言う事にして、職場復帰をしようとしていた彼なのですが、そうはいかない辞令が下されました。
今日から蛇ヶ崎の配属は、「特別壊人分析部隊」、通称S.K.A.T(スカット)になる。
そう言いつけられるとともに、今まで会話をしていた上司と入れ代わりに、なんだかただものではない雰囲気の男が入ってきたのです。
スカット所属のその人物、三日土武光。
彼は、蛇ヶ崎が壊人戦士て、地下鉄でその能力を発動させたこと、散春と面識がある事、トリプルH騒動に噛んでいた事、それらをすべて把握していると蛇ヶ崎に迫るのです。
そしていきなり、こう命令をしてきました。
ジャガーン、お前は強くなりすぎた。
これからは俺の下で戦え。
……ジャガーンの事すら知っている。
と言う事は、もう完全にすべて自分のことを把握されている……?
動揺する蛇ヶ崎に、三日土は言うのです。
一見平和になった街だが、フンガーボールGのせいで、壊人化を恐れず能力を使う輩が増えるだろう。
壊人化せずに済むと安堵する者もいれば、これまで以上に暗躍できるとほくそ笑む奴もいる。
今まで陰でこそこそやってた連中が、ここから東京に、日本全国に広がって、
ja2
壊人による犯罪が爆発的に拡大する。
だからお前が必要なんだよ、ジャガーン。
さらに三日土はとんでもないものを取り出しました。
冷蔵庫に保管していたはずの、由利子の頭部……!!
ja3
お前の目的はこいつを生き返らせることだろう、と自分とドクちゃん、ベル以外は知り得ないはずの事を言いだし……そして、極めつけにこう付け加えました。
逃げたり裏切ったりしたらいつでも、石坂百合子殺害の容疑で逮捕してやるからな。
蛇ヶ崎、今日からお前は俺のものだ。
そんな命令を一方的に押し付けられた蛇ヶ崎ですが……その口から出た答えはこうでした。
ja4
逃げないっすよ、むしろ望むところっす。


と言うわけで、新展開を迎える本作。
今までの壊人VS壊人戦士と言う構図から、物語は体制側の壊人戦士VS悪の壊人戦士と言いうものに変わっていくようです。
本能のままに破壊していく壊人と比べると、人間としての知性を残し、人間に溶け込んで暮らしている悪の壊人戦士は何倍も厄介な存在。
そして戦闘力自体は壊人よりも低いかもしれないものの、戦術を使ってくるはずですから、敵としての強力さも増大していると言っていいでしょう。
さらに、殺す相手がもう元には戻れない怪物ではなく、悪行の限りを尽くしているとはいえ、意識のある人間、と言うのも難しいところ。
これから蛇ヶ崎はどんな戦いを強いられるのか?
そして戦いの先に彼に待っている未来とは?
新展開は、より激しい戦いに、より蛇ヶ崎自身の心が試されるものになっていきそうです!!

そして同時に進行している宿編も気になるところ。
今のところ完全に自分が満たされたいがために小規模な欲望を満たしている状況なのですが、だからと言って放っておいていい存在なはずがありません。
こちらも今後どうなっていくのか、予断の許さない状況となりそうです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!