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今回紹介いたしますのはこちら。

「ブルーストライカー」第2巻 原作・柴田ヨクサル先生 作画・沢真先生 

講談社さんのKCDXより刊行です。


さて、自殺まで追い込まれたはずの根津田でしたが、予想外の出来事が重なった結果、おでん屋のおやっさんのうちに居候しながら、「トゥルーファイター」なるアプリでリアルファイトに挑むことになってしまいます。
「白豹」の名で活躍する女ファイターのレセンに弟子入りと言う形になりながら挑む初めてのリアルファイト、元特撮ヒーローと言う経歴を活かし(?)、必死で食らいついていく根津田でしたが……?




胡散臭いながら、その実力は一応本物だった「スナイパー空手」の使い手。
「トゥルーファイター」の制作者を自称する男、木戸。
その二人から、いくつかの新事実を知ることができました。
謎多きトゥルーファイターの謎をさらに深める、その成り立ちの話。
そして、レセンがこのトゥルーファイターにさらにのめり込むきっかけとなる、ある人物の存在!
その人物にレセンが惹かれているらしいことを知り、根津田は……いや、どちらかと言いますとスナイパー空手の心が揺れ動くことになるのですが、ともかく今はこのアプリに挑戦することが根津田の目標であることはぶれません。
今日も戦いに挑む根津田は、公園のベンチでアプリでマッチングした対戦相手を待つのです。
が、実はこの公園の隣のベンチで、同じようにトゥルーファイターの参加者がいることには気が付きませんでした。
そして、やってきた対戦相手と思しき人物が、そのもう一人のファイターの対戦相手だったことにも!!
もう一人のファイターの方はその事に気付いていたのですが、せっかくだからこの男を当て馬にして情報を仕入れようとちょっとずるい企みをしていまして。
何も知らない根津田とその背が高い整った顔立ちの対戦相手は、戦いを始めることになるのです。
……ちなみにもう一つ、根津田が知らない、知り得ない事実がありました。
それはこの長身のファイターこそ、
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レセンが思いを寄せる人物だ、と言う事です!!

構えを取る根津田。
対戦相手はそれを見て、いいよ、来な、とハンドポケットのまま迎え撃つ体勢です。
そんな舐め切った態度ともとれる台詞に怒る……ほど実力に自信があるわけではない根津田、ここで素直に左のジャブを打ちました。
するとそのジャブ、あっさりとその男にキャッチされてしまいます。
さらにもう一発繰り出したジャブもまたすんなりキャッチされてしまい……
ん?弱い?
対戦相手はそうつぶやき、根津田の顔面にパンチ一発!!
そのパンチ一発で、根津田はあっさりとダウンを喫してしまうのです。
ですが根津田はまだやる気。
一回やられてからのヒーローだからな、と自分に言い聞かせ、大きく呼吸をして……
チェーンジ、ブルーストライカー!!と、いつもの口上とポーズを決めました!!
あまりに突飛な行動に、もう一人のファイターはあきれ顔。
ですが、対戦相手の方は何か感じたような……?
バカげた目標、俺は「ブルーストライカー」になる!!
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そんな思いを爆発させ、猛然と突進する根津田!!
凄まじい気合とともに放たれたその右拳は、

相手のキック一発であっさり跳ね返されてしまい……根津田はまたもダウンしてしまうのです……
が。
何故でしょう、対戦相手はこの根津田が圧倒的に実力が劣る、言ってしまえば弱い男だと確信してなお、何かがある、と感じます。
そんな相手の感情など気付く術もない根津田は、気合だけで立ち上がり、こう叫ぶのです!
覚えておいてもらおう、俺の名は、ブルーストライカー!!
その気合のこもりまくった最後の攻撃は、相手に届く前に転倒、気を失って終わってしまいます。
傍から見れば、勝手に盛り上がって成すすべなくやられただけの根津田ですが……
やはり対戦相手は、あの最後の気合の前に、一瞬動けなかった、と戸惑いを感じていたのでした。

さて、ようやく本当の対戦が始まります。
もう一人のファイターは、根津田をベンチに座らせ、ようやくやってきた根津田の相手も観戦しててとベンチに座らせ、根津田をぼこぼこにした相手を前に「来い」と手招き。
眼鏡も外さず、余裕の表情を崩さない態度から、相当実力に自信があることがうかがえます。
……が、その自信はすぐにどこかへ行ってしまうことになりました!!
突然かっとんでくる、すさまじいキック!!
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辛うじてガードが間に合ったものの、それでもなお数メートルふっとばされる圧倒的なパワーを持っているのですから!!
慌てて体勢を整える男。
蹴りを放った方も、自分の蹴りがし逃れたことにい驚いているようですが、それにしてもその威力は驚愕そのものです。
ふっとばされた男は眼鏡をかけなおし、戦況も立てなおそうとしたのでしょうか、何やらしゃべり始めました。
あんたがめっちゃ強いのはスマホで観戦してしっとったけど、思ってた三倍強い。
さすが、「鬼10人分の強さ」と言う噂から「十鬼(ジュキ)」の異名を取るファイターだ。
そう言う男ですが……ジュキは異名じゃなくて本名だ、と補足。
そのネーミングセンスに驚く男ですが、実はこの男の名前も玄白ノ塚虹之助、と言う凄い名前だったり……
名前のお話はともかくとしまして、戦いはここからが本番です!
動画で見たジュキと実際に見たジュキの強さのずれを脳内で修正し、アップデートしたと言う虹之助。
じゃあもう一回、とジュキは例の高速高威力のキックを放つのですが……
虹之助はその蹴りをギリギリでかわし、その威力を逆に利用してジュキを投げ飛ばしたのです!!
宙に浮いたジュキに蹴りを叩き込む虹之助。
ジュキは素直にその実力を認めたようで、もう少し見せて、と言うと……今度は目にもとまらぬ高速ジャブの連打で虹之助を攻め立ててくるのです!!
避けるのが精いっぱいの虹之助でしたが、あえて一発もらい、決めに来るパンチを取ると言う奇策で反撃!!
地面に叩きつけながら蹴りを見舞うと言う強烈な反撃を行うのです!!
さらにそのまま腕の関節をがっちり取って勝負あり……と思いきや、ジュキは「合格だ」と何やら妙なな発言。
この台詞、この状況で言う言葉でしょうか?
勝ち誇る虹之助なのですが、ジュキはここで彼に「いいよ、折ってみろ」と言うではありませんか!!
その狂気ともとれる言葉に怯むものもいるでしょう。
ですが虹之助は、怯むタイプの人物ではありませんでした!!
じゃ、折るわ。
冷たい目でそうつぶやいた、その直後!!
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ジュキはまるで当たり前のように、虹之助を持ち上げて立ち上がってしまうのです!!!
驚きまくる虹之助の顔面にパンチを見舞うジュキ!
こうして結果はジュキの完勝となったのですが……この後、思いがけない誘いをしてくるのです。
俺と組もう、と!!
合格だ、と言った虹之助に。
そして……弱いと確信したはずの、根津田にも!!



と言うわけで、衝撃的な新キャラクターの登場する今巻。
あっという間にカッとんでくる必殺のキック、「来な」と言うお決まりのセリフ、そして何よりもその「ジュキ」と言う名前。
そうです、この人物はヨクサル先生の代表作「エアマスター」のあの人物とあの人物のむす……コドモなわけです!!
「エアマスター」を単行本で最後まで読んだ方ならば、いろいろとこの後の展開がこんがらがっていきそうなことがわかるでしょうが、そうでなくともこのジュキの登場が本作をかき回すことは間違いなさそう。
この後、ジュキが根津田に感じた得体のしれない何かの正体も明かされまして、事態がさらに面白い方向に進んでいきそうな予感が漂います!!
根津田とレセンの戦いを描いていくお話だった本作、このジュキがもう一人の主要キャラとなっていき、激しい戦いを繰り広げながらトゥルーファイターの謎とその狙いに切り込んでいくお話になっていきそう。
彼らの激しすぎるバトルと、ヨクサル先生ならではのシュールなギャグと熱い展開は今巻でも、そしてこれからも読者を楽しませてくれることは間違いないでしょう!!

ジュキの登場やスナイパー空手の年齢などから、本作が「エアマスター」の十数から二十数年後であることはおそらく確定。
にわかにエアマスターの政党続編の雰囲気も臭ってきた本作、これから先にエアマスターがらみの更なるキャラクターの登場も望めるかも……!?
とりあえずヨクサル先生作品のファンから言わせていただきますと、夢をつかめないまま年を経た某姉妹の姉、かなしいいろやねんさんが登場しない、もしくは幸せをつかんだ状態での登場を願うばかりでございます……!

ちなみに今巻のおまけ漫画にはものすごい大物キャラが登場しますので、エアマスターファンの方……必見ですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!