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今回紹介いたしますのはこちら。

「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミアILLEGALS(イリーガルス)-」第6巻 脚本・古橋秀之先生 作画・別天荒人先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、師匠が消えた後も自警団としての活動を続けている航一たち。
ポップのフリーアイドルの活動が少しばかり広がっていくにつれ、だんだんとその活動の幅も広がるのですが、行く先々で奇妙な事件に遭遇します。
それは蜂須賀の事件の黒幕らしき人物が関与しているようなのですが、航一達は全く気が付くことなく、普段通りの活動を続けていくのでした。



ある日、航一は彼らしからぬ場所にいました。
それはずばり、合コンです!
知り合いの3人組バンドが参加する合コンの数合わせに呼ばれた航一、初めての経験にちょっぴり挙動不審になっております。
対する4人の女の子は、みなさん大学の女子大生なのだとか。
リン、ヒナ、カオリ、カズハと自己紹介をした彼女たちなのですが……
乾杯からほどなくしまして、カオリとカズハがお化粧を直すからと席を立ちました。
お手洗いに入りますと、二人は……ウィッグを外したのです。
なんとその二人、カオリとカズハというのは仮の名前、
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その実態はミッドナイトとポップだったのです!!
なぜ彼女たちは変装をしてまで合コンに参加しているのでしょうか。
その理由はといいますと、少し前にさかのぼりまして……

数合わせとはいえ合コンに呼ばれた、とちょっと嬉しそうに出かけて行った航一。
ポップからすれば航一が合コンに行くというだけで黙ってみてはいられません。
何かできるわけでもないのですが、こっそり後をつけていきますと……不意にそこでミッドナイトが声をかけてきたのです。
青春のほとばしりが大好物なミッドナイト、事情を聴くとポップのことが気に入ってしまった様子。
だからというわけではないのですが、もう少し突っ込んで聞いてみますと、合コンの相手が近所の女子大生だという事もわかりました。
それを聞くとミッドナイト、少し考え込みまして……ポップに少し協力してくれないか、と依頼。
そしてどこかに電話をかけだしまして、予定変更、席を「ふたつ」空けてちょうだい、と電話先に告げるのです。
電話先の相手は、ミッドナイトのおつきのイケメン軍団たち。
彼らは、その合コンに行くはずの4人のうちの2人に話しかけ、うまいこと言いくるめて合コンをドタキャンさせてしまいました。
そしてその2人から、合コンに参加する残りの2人のうちの1人、まとめ役のリンに連絡をしてもらいます。
今日は行けなくなった、代わりの子が行くから、と。
その代わりの子として参加したのが、カオリとカズハことミッドナイトとポップ。
年齢的にちょっとだけ無理があるような内容な気がしますが、とりあえず二人とも女子大の同級生として、合コンに潜り込むことになったのです!!

ミッドナイトの目的は、もちろん合コンそのものではありません。
最近の突発性ヴィラン事件の被疑者の複数が、事件の前に女子大生グループと合コンをしていたというのです。
確かに盛り上がって羽目を外しがちなコンパならば、そこに紛れ込んで個性暴走薬のサンプルを混入させて試してみるのも難しくないかもしれません。
そんな女子大生の中で嫌疑がかかっているのが、あのリンなのです。
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多くのコンパを開催し、件の事件前のコンパにも複数参加している彼女。
彼女が薬を撒いているかはまだわかりませんが……その監視と、証拠がつかめればしょっぴく為、穏便に解決する個性を持つミッドナイトにお鉢が回ってきたというわけです!!

ポップにもう一人のおとなしそうな女子大生、ヒナと会話などをしてもらってひきつけている間、リンの監視をするという手筈を確認して会場に戻る2人。
なぜか張り切って音頭を取って盛り上げるミッドナイトの陰で、ポップは予定通りヒナに話しかけました。
あたしこういうの初めてで圧倒されちゃう、と話しかけますと、自分もリンについてきているだけでほんとはちょっと苦手だというのです。
ヒナはリンと仲良しでずっと一緒だ、との事。
よっぽどリンを慕っているのでしょう、この会の間もリンの横に座って彼女の方を見ております。
で、そのリンはといいますと……何やらイライラしておりました。
あたし全然楽しくないんですけど。
バンドって言ってもデパートでドサ周りやってるようなイケてない連中だし、もう一人の男(航一)に至っては何者なのかすらよくわからない。
自分は昔から顔は広い方だったし、連絡漬けたり日程まとめたりするのは得意だし。
でもそれで人望だとか人脈だとか言われて、いつの間にか「友達の友達」みたいなのの都合の調整までさせられて……
あげくの果てに今回はドタキャンで全然知らないやつが入ってきて仕切りだすし、それでみんな超楽しそう。
あたしここにいる必要ある?
苛立ちが酔いを加速させ、席を立とうとするリン。
航一は持ち前の空気のよめなさで、トイレっすか、言ってらっしゃい、と遠慮のない声をかけますと、リンは半切れで、そうよ、便所でゲロ吐いてくんのよ、と汚い言葉まで吐くのです。
が、リンの調子は自分が思っているよりもだいぶ悪かったようで、その言葉を言い終わるよりも先にバランスを崩して倒れてしまい、その場でもどしてしまうのです!!
こうなるともう怒りよりも自己嫌悪の方が先に来てしまうリン。
最低だあたし、そりゃこんなゲロ女誰も相手しないよね。
涙目になってしまうリンですが、そんなリンに真っ先に声をかけたのも航一でした。
大丈夫っスか、転んだときどこか打ったりしませんでした?
航一はそう彼女をケアする言葉をかけ、手早く店員さんを呼びに走るポップや寝かせるための準備を始めるミッドナイトを確認。
そして俺タオル持ってます、お店の人が来る前に大きいとこはチャチャッとね、と率先して片付けまでしてくれました。
あげくの果てに、ひとかけらも嫌な感情を見せずににっこりと笑って、大丈夫、俺こういうの得意っス、寝てて!と思いやり溢れる言葉までつけるのは流石、イライラの解消に善行を積む航一といったところでしょう!
しかもその意外な頼りがいを見て、折れかかっていたリンの心が、音を立てて一気に航一へのときめきに塗り替えられた、様な気がします!!
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そんな珍しい航一のモテシーンを敏感に感じ取ったポップは、こちらもわかりやすくショックを受けた御様子。
……ですが、その場でもう一人このシーンにショックを受けた者がいたのです。
バッとその場を片付けたタオルを手に取り、トイレへ向かったヒナ。
捨てに行ってくれたのかな、洗って使おうと思ってたんだけど、と漏らしながら航一は彼女を見送ります。
ですがヒナは、そのタオルを捨てたりはしません。
ヒナがしたのは
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タオルで拭い取った、リンのリバース汁をすする、というとんでもなさすぎる行動だったのです!!
何よあいつら、なんでみんな寄ってたかってリンちゃんをかまってるのよ!
リンちゃんのお世話は私が、私だけがするんだから!!
特にあいつ、リンちゃんに何色目使ってんの!!
許せない、許せない、絶対にゆるさない!!
ひとしきりすすり終わった後のヒナの右手には、あるものが握られています。
それは……そう、個性暴走薬なのでした!!



というわけで、まさかの展開が待っていた今巻。
師匠がいなくなった後もヴィジランテとしての活動を続けていた航一達ですが、今回も期せずして、そして本人たちが気が付かないまま「アタリ」を引いた形になったようです。





今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!