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今回紹介いたしますのはこちら。

「ホームルーム」第3巻 千代先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


さて、幸子をいじめる真犯人、その驚くべき正体が明らかになった前巻。
自分以外に幸子に嫌がらせをしている者がいることを感づいてはいるものの、その正体までは知らない愛田は、真犯人を探るために動き出すのですが……!?



幸子がいじめを受けたとされる女子トイレにも監視カメラを仕掛けていた愛田。
これで真犯人がわかると思いきや、そのカメラを回収する前に、「鉄の女」の異名を持つ超堅物生徒会長の白鳥に発見されてしまっていたのです。
カメラの中には、
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ばっちりとセッティングする自分の姿が映っている……!
しかも白鳥によればカメラを回収したのは朝方、そこには真犯人の姿すら写っていないわけで。
犯人を追い詰める所か、追い詰められるのは自分!!
白鳥に確認される前に、カメラを取り返さなければならない。
手段を選んでいる余裕はないものの、強硬手段に出るわけにもいかない愛田が選んだのは……
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火災報知器を鳴らす、という荒業でした!!
秩序を守ることを最優先する白鳥ですから、仮にいたずらや誤報だと分かっていたとしても、率先して自らも避難するはず。
そのもくろみ通り、白鳥は側近の2人を引き連れて避難を始めます。
その道中、肩を組んで仲睦まじく非難しようとしていたカップルの間を割って通り、囚人環境の中白昼堂々不純異性交遊、恥を知りなさい、と「鉄の女」らしい行動をとりながら。
愛田は白鳥に割って入られたことで転んでしまったカップルを心配して駆け寄る、ふりをしながら白鳥が避難をしていくことを確認。
にやりとひそかに笑った後、生徒たちを誘導します。
皆落ち着け、大丈夫だ、何が原因かまだわからんが、ひとまずあっちに逃げろ!
いいか、列を乱すなよ!
そう言って生徒たちを誘導し、その逆方向へ歩いていく愛田。
まだ避難していないものがいないかどうかを確認するようなその動き、ごく自然な動きといえましょう。
が、愛田が実際に向かっていったのは生徒会室だったのです。

結局すぐに火災報知器はいたずらで鳴らされた、ということになりまして、生徒たちはぞろぞろと校内に戻ってくることになりました。
ですが生徒たちも、先程盗撮のカメラが見つかって今度は火災報知機のいたずら、今日はなんだかヤバイ日だ、と噂しております。
とはいえ、そのカメラは既に生徒会が持っているわけで、盗撮犯の方はすぐ捕まるだろう、とある程度は安心もしている様子。
そして愛田も安心したのでしょう、何食わぬ顔で生徒たちの前に姿を現し、お前ら元に戻れ、もうだいじょうぶだ、と笑顔を見せるのです。
……そんな中で気が気ではないのが、幸子です。
あのカメラの中身を見られて困るのは、愛田だけではありません。
盗撮犯の正体が明らかになる、なんてことは彼女にとってどうでもいいこと。
その映像を見られて、自分がいじめを受けた、というその瞬間の映像を見られたとしたら……!!

学校の中に再びいつもの平穏が戻り、白鳥もまた生徒会室に戻りました。
すると当然、すぐに
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監視カメラが無くなっていることに気が付きます。
頭のいい彼女ですから、盗撮犯があの火災報知器騒ぎを起こし、その混乱をついてカメラを回収した、というのはおおよそ予想がついているでしょう。
その予想以上に早い動きには面食らったようですが……
それも白鳥には想定済みなのです!
やっぱりね。
そういうこともあるかと思って、PCにコピーしておきました。
ゆったりとPCの前に座り、コピーしたデータを開こうとマウスを握る白鳥。
誰かな泥棒さんは。それも全部これを見ればわかる事。
最初に移る人物=カメラを仕掛けた人物=いじめの犯人。
もう白鳥の中ではそんな結論になっているようです。
たしかにたまたま幸子がいじめられるトイレにカメラが仕掛けられているというのは、盗撮目的だけとしては偶然が過ぎるかもしれません。
彼女は彼女の中の正義に則り、いじめの犯人を暴く決定的なクリックを行います!
待っててね桜井さん。
……ですがその助ける対象である幸子は
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白鳥の背後に立っていました。
その両手はしっかりと台車をつかんでいて、まだ何も知らない白鳥の頭部へ……!!



というわけで、状況が二転三転する今巻。
白鳥によって絶体絶命になったかに思われた愛田ですが、火災報知機を使ってピンチを乗り切った……はずがまだピンチのままで、今度はそこを幸子が打破する、という驚きの展開が待っていました。
前巻で発覚した幸子の裏の顔ですが、今巻ではそこが更に描かれていくことになるわけです!
異常な存在である愛田の恐ろしさに、本人は知らないままさらされている幸子、という構図だった本作は、前巻から徐々にその形を変え、この第3巻で更に異様な様相を呈していきます。
愛田、彼を狙っている椎名、そしてその本性を現しつつある幸子。
そんな普通ではない人物ばかりがその思惑を交錯させていくことになるのです!!
更にこの後、白鳥も当然黙っているはずがなく。
ただでさえ複雑な状況になっている本作に、白鳥が思いもよらない形で参戦することになり……
物語は一層思いもよらない形へと変わり、さらに予測困難な状況になるのです!!

そしてこの第3巻のラストでは、もうさらに驚くしかない急展開が待っています!
異常な愛を持つものたちが獲物を狙いあう本作、この驚愕の出来事を経てどうなっていくのか?
本作から益々目が離せなくなること間違いなしのこの展開、必見です!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!