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今回紹介いたしますのはこちら。

「食糧人類 -Starving Anonymous-」第7巻 原作・藏石ユウ先生 漫画・イナベカズ先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


さて、様々な事実が明らかになり、そしてすべての元凶である怪物が解放されてしまった前巻。
圧倒的な力と数を誇る怪物を前に、人類の命運はもう潰えたかと思われました。
ですがそこで、奴らを根絶やしにする手段だと言いだした山引が、ナツネととんでもない行動に出て……!?



ああっ!また出る!
出ちゃう!!
そう言って苦悶する山引。
彼の体からは次々と「出て行く」のです。
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体がもりもりと隆起し、そこから人間の赤ん坊らしき生物が、次々と!!
産み落とされ、鳴き声を上げる赤ん坊。
それを山引が抱き上げ、優しくあやします。
ごめんなさいねえ。
でも良かったでちゅねー。
このまま上手く行けば、念願がかなうかもしれまちぇんよぉ……

一体何をやっているのか、何のつもりなのか。
わけのわからない伊江は山引に尋ねるのですが、山引はまず伊江にすぐ横を見るように促しました。
するとそこにいたのは、無数の赤ん坊……ではなく、あっと言う間に成長し、現在のナツネとおなしくらいの歳格好になった「元」赤ん坊だったのです!
ですがそれを見た伊江は、一層混乱するばかり。
コレ、何なの?と、ただ尋ねることしかできません。
その問いに対して、山引はこう言うのです。
流動こそが生物の本質ですよ。
そうだよね、母さん。
そうしている間にも、どんどんと赤子は生み出され、どんどんと成長していき……!?

ナツネ体を食らい、身体に取り込むことで、自分の体を媒介にして新たなナツネを生み出す。
それが山引のとった作戦のようです。
ですがこれが何故、奴らを根絶やしにできる作戦となるのでしょうか。
伊江の理解の及ばないまま山引の体は赤子を産み続けていきます。
しかしそれまでは体から生えてくるように産まれていたそれは、徐々に変化していきました。
山引の頭部が変形し、頭部そのものが赤子に変わっていく……?
そんな異常を感じ取った伊江は、すぐに山引になんか変だよ、と駆け寄ります。
そして、山引を抱き寄せようと、彼の頭を抱えると、その腕の中に残ったのは
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ひとりの赤子で……!!
もうそこには、山引と言う名の男は存在していませんでした。
いるのは、山引の体を使って生み出された、ナツネの複製だけだったのです。

成長した無数のナツネは、一直線に向かっていきます。
ですが、いくらナツネが不死身と言えど、怪物との戦力差は歴然。
次々と惨殺され、次々とむさぼられていくばかりです。
それでもナツネは再生、怪物へと再び歩きだし……
引きちぎられ、切り裂かれ。食いちぎられる。
それでもなお怪物へと向かっていく……
そんな様子を見た怪物たちは、とうとう気が付いたようです。
ナツネの一人の口を使い、大きな、それはそれは大きな声で、こう叫びます。
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増殖種だあぁあああ!!!
その声は大きいなどと言う生易しいものではありません。
伊江や小倉は耳を押さえて苦悶!
施設じゅうの窓や蛍光灯は一斉に割れてしまいます。
そしてその声は施設じゅうどころか、日本中……いや、世界中、地球中に届き……
全世界の怪物たちの耳へと届けられたのです!!
高い知性を持っている者もいる怪物達ですが、彼らの最大の弱点は上に耐えられない事。
それゆえ、人間を喰い尽くしてしまうかもしれないリスクを知ってなお、それを止めることができないのです。
そんな怪物が、この声を聞いた瞬間……その捕食をやめました。
そして、一斉に飛び立ったのです。
向かう先は……
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日本。
そう、彼らはこの施設に向かっているのです!!
その目的は、「増殖種」。
食べても食べても再生する、彼らの最大の悩みであった食糧問題を解消する夢の存在……
そのナツネに向かって、一斉に、世界中の怪物たちがやって来ている……!!
ナツネがしていることは、傍から見ればただただ一方的にえさになっているだけ。
これが、山引の言うように奴らを根絶やしにすることにつながるのでしょうか?
伊江と小倉にとって今の光景は、ひたすら絶望にしか見えないのです……




と言うわけで、いよいよクライマックスを迎える本作。
ナツネと山引が言っていた、永い間痛みに耐え続ければ奴らを根絶やしにできる、と言うその作戦は、このように無数に増殖したナツネが無限に再生を続け、食われ続けると言うものなのでしょうか?
この後、山引の驚くべき作戦の全貌が明らかに。
そして物語はいよいよ完結を迎えることとなるのです!!

通常の兵器では到底太刀打ちできない、力を数を誇る怪物達。
普通に考えればどうやっても太刀打ちできない相手なのですが……そこは「アポカリプスの砦」でもものすごい解決法を見せてくれたこちらのコンビ。
そのショッキングでグロテスクな描写や、エグイことも平気でしてくる容赦なさ、どのキャラクターにどんなことが起きてもおかしくない大胆さ……
そんな両先生の持ち味を生かした、「そう来たか!」と言う決着を見せてくれるのです!!
驚きの決着は、まさかの二段構え!
驚くべき展開で見せてくれる怒涛の最終局面は、各キャラごとの決着もしっかりと描かれた必見の内容となっております!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!