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今回紹介いたしますのはこちら。

「早乙女姉妹は漫画のためなら!?」第3巻 山本亮平先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。



さて、生き馬の目を抜く連載レースを勝ち抜き、打ち切りを免れるため日々奮闘する新人漫画家・モブユキ。
年若い彼はまだまだ実力も未熟でして、打ち切り回避のためにアシスタントをしてくれる姉のノアンと妹のカノン、担当編集のレモンにライバル作家にしてお隣さんの舞空エンジェルといった様々な人々に「生きた資料」になってもらって助けられていきます!!
そこに後輩の姉妹漫画家、アサナとユウミもくわわり、モブユキは更に充実した資料とトラブルに囲まれることになるのです!



時は夏真っ盛り。
週刊少年漫画にはお盆の前の週当たりに合併号が発行される習慣がありまして、雑誌がその次の週お休みになります。
ということは漫画家さんもその週はお休み。(スケジュール管理ができていれば!)
モブユキたちはレモンに誘われまして、その休みを利用して海に取材旅行に行くことになりました。
しかもモブユキだけではなく、ノアンとカノンはもちろん、舞空先生やアサナとユウミも一緒に!!

メンバーがメンバーですから、もう出発前からそれはもういろいろな、色々な出来事がございました。
トラブル続きの一日も、旅館に到着してようやくひと段落かと思われたのですが……やはりこのメンバーがメンバーですから……何事も起こらないわけがないのです!!

レモンは、この旅行に来るにあたって、自分にとっての「危険箇所」をいくつか想定していました。
その最たるもののひとつが「お風呂」。
妄想たくましすぎるレモンにとって、生身の美少女達と一緒に入浴などということになったら、色々な意味でどうなってしまうかわかりません。
そこで部屋のシャワーを使って大浴場には入らない、と言う対策を講じていたのですが……
レモンのそんな癖を知る由もない女性陣は、露天風呂もあるみたいだし、せっかくなんだから一緒に入ろう、とさそってくるわけです。
そうなれば担当編集という隊馬上のお付き合い的な問題はもとより、レモンの妄想をはかどらせるスタイルを持つ彼女たちに誘われて断わるなどと言うこともできず……
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結局レモンは皆と一緒にお風呂に入ることになってしまったのです!!

元々スキンシップ過剰なところのあるノアン。
アサナの胸に触れて自分より大きいと言ってみたり、舞空先生の胸の丸い部分を押してスイッチとふざけてみたりと大活躍(?)。
さらにユウミのとある身体的特徴ゆえの独自の体の洗い方などを目の前で見せられ、レモンの精神はもはや限界を軽く突破しております。
今日今まで見てきた水着姿も大変レモンを高ぶらせてきたわけですが、やはりこの生まれたままの姿というのは……刺激が強すぎます!!
このままでは社会的にも身体的にも逝ってしまう!
危険を察知したレモンは、一刻も早くこの場を脱出しようと考え、すぐさま女湯から抜け出して
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モブユキの入っていた男湯へと逃げ込むのでした!!

男湯にはほかにも数名のお客さんがいるようでしたが、幸いレモンの蛮行はモブユキしか気づきませんでした。
突然レモンが壁を乗り越えて現れたことに唖然とするしかないモブユキに、レモンは縋り付いて助けを求めてきます。
助けてください、このままでは死んでしまいます、と……!
女性が女湯で女性の裸に耐えられなくなって男湯に逃げ込む、というちょっと何を言っているのか分からないこの状態。
とりあえず他のお客さんに見えない岩陰に隠れて事情を聴いたモブユキ、普通に女湯から上がればよかったのにともっともなツッコミをするのですが、もはや後の祭りです。
とりあえずそのまま息をひそめ……他のお客さんがいなくなったタイミングを見計らい、今のうちにさっさと出てってください、とドライにレモンを送り出すモブユキ。
目をつぶっているから大丈夫、そもそも湯気がすごくてあまりよく見えないし、と脱出の際の恥ずかしさもケアしようとするのですが……そこでレモンがとんでもないことを言い出しました。
そうです、湯気です。
この間の連載作品「ラブロボ」のお風呂回、締切ギリギリだったので修正できなかったのですが、モブユキさんの湯気の描き方、即刻改善する必要があります!!
……週刊少年誌に掲載する作品では、青少年の公序良俗に配慮いたしまして、謎の光やタイミングの過ぎる湯気によって刺激の強い部分を隠す、と言うのがもはやお約束。
モブユキもそれに倣おうとしたのですが、もう湯気がすごすぎて顔以外の全身が、綿あめに包まれているのかというくらいに覆われてしまっていたのです!!
当然それでは読者の支持も得られはしないでしょう……!!
モブユキ当人は、頑張っていっぱい湯気を描いたのにダメでしたか?とまるでわかっていない反応をする始末……
これはもう、体で教えるしかない……!!
レモンの色々アレな魂がそう告げたのでしょう。
見えそうで見えない、絶妙な量の湯気が自分の体を隠すそのタイミングで、モブユキに見てもらう。
その完璧なバランスから醸し出される美しさを知れば、湯気の重要性もわかるはず!!
ちょうど吹き始めた風の動きを読み、個々だというタイミングでモブユキに目を開けてくれとお願いするレモン!!!
素直にモブユキが目を開けますと、そこには
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全く湯気なんかない、文字通り一糸まとわぬ姿のレモンの体があったのです!!
どうやらタイミング悪く突風が吹いてしまったようで、これではレモン、ただの変態。
ですがモブユキのためにも、ここで引き下がるわけにはいきますまい!!
もう一度だけチャンスをください、担当として必ずや……と再び絶妙な湯気のくるチャンスを待とうとするのですが、そこで気合が空回り、思いっきりすっ転んで
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モブユキの前であられもなさすぎる姿をさらしてしまい……!!
流石にこっぱずかしすぎるこのポーズですが、ここでモブユキが、まさかのそのまま動かないでくれと言うリクエストをするではないですか!!
……何と言う事でしょう。
レモンの大事な部分をちょうど隠すように、絶妙な湯気が漂っているではないですか!!
良くも悪くも漫画に対してはストイックなモブユキ、この状態を脳内スケッチブックに記す、とじっと見つめて……!!
湯気で大事なところが隠れているとはいえ、そしてモブユキの漫画のため、とはいえ……
男湯でとんでもない恰好をしてる背徳感からか、湯気が晴れたらと言う緊張感からか、それとも相手がモブユキだからなのか?
レモンの棟はんz世かキュンキュンと高鳴ってしまい……!!
と、その時の事でした。
誰かが、男湯に入ってきたのは!!!!




と言うわけで、今巻もレモンがぶっ飛ばしていくエピソードを収録した本作。
もはや本作に登場する誰よりも男のような視点を持っていると言ってもいいレモン、興奮のあまり命の危険を感じ、男湯に逃げ込むと言う奇行を行ってしまったわけです。
しかも彼女の見せ場はこれだけではなく、この取材旅行の最中にモブユキととんでもないことをしでかしてしまい……!!
物語を一番動かすキーマンでありながらエロスなトラブルを巻き起こし、それでいてヒロイン力まで発揮し始めたレモン、ギャグ要素にエロス要素にヒロイン要素にと八面六臂の活躍を見せてくれるのです!!

勿論その他のキャラクターも頑張っております。
ノアンとカノン出番はもちろん、アサナとユウミ、さらには舞空先生のほうまでそれぞれ見せ場が用意されているのです!
特に奇人変人ぞろいの本作の中で、最もイカれ……もとい普通でないと思われる舞空先生もまた、逆に珍しい普通の服を着ているシーンをはじめとして、あられもない姿をさらしてくれるのですが……
本作の描き下ろしのおまけ漫画でそれはもうとんでもなさすぎる姿を披露!!
是非ともこればかりは、皆様の目で確認していただか居たいものです!!

エロスとギャグを融合させ、そこに常軌を逸した山本先生のセンスを加えた本作。
その暴走ぶりは今巻で一層加速!!
「券」もこれでもかこれでもかと発行され、もはや見どころばかりと言わざるを得ませんよ!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!