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 今回紹介いたしますのはこちら。

「地獄楽」第5巻 賀来ゆうじ先生 

集英社さんのジャンプコミックスより観光です。


さて、天仙に対抗するために 「タオ」を学び始める画眉丸たち。
タオを自在に使いこなす敵の襲撃を辛くも退けることができたのですが、それよりさらに上位の存在である天仙の力はより強大であることは間違いないわけで。
はたしてそんな強敵たちを相手に、不老不死の仙薬を手にすることができるのでしょうか……!?




画眉丸と別行動をとっている佐切たち。
島の住人である木子の導きにより、この島の中心にある「蓬莱」にやってきていました。
画眉丸を探しに来たとはいえ、蓬莱の中に入る扉は信仰と祈りが無ければ開かない、と木子。
中には入っていないだろう、と推測したのですが……
どうしたことでしょう、いきなりその扉が開くではありませんか。
すると突然、木子の首が切断され、地面へと転がります。
あまりに突然すぎる出来事に驚く一同ですが、木子の首を落とした存在が笑いながら姿を現し、一同に語りかけてくるのです。
すごいねぇ、自力で蓬莱までたどり着いた人間は千年間で初めてじゃないかな。
にこやかに笑う優男……一見するとそんな風に見える「それ」ですが、杠はいち早く「それ」が人間などではない、やばすぎる何かだということを見破りました。
市も二もなく逃げ出そうと駆けだすのですが、歴戦の忍びであるはずの彼女の前に、それは実にあっさりと回り込み、抑え込んでしまうのです!
逃げなくていい、殺すつもりは無いって、まだね。
それは動きが速いだけではありません。
平然とした顔で杠を軽く抑えているように見えて、その力も強大。
杠は身動きをすることもできないのです。
……佐切は意を決し、刀を抜いてそれに話しかけます。
彼女を離しなさい。
あなたは何者ですか。
恐らく真っ向から戦っても勝ち目はない相手。
それでも佐切は彼女を見捨てることはできず……真正面からそれと対峙することを選んだのです。
それの正体が語られたのは、首が落ちた状態の木子の口からでした。
てんせん様だ。
この方は牡丹の精、不空就君。
……この男が、この島を統べる天仙の一人……!
そして木子は天仙の手にかけられたのならばこれも天命、わたしの魂が蓬莱に招かれるように祈ろう、と、そう遠くない死を前に覚悟を決めるのです、が。
不空就君は言うのです。
それ、魂だの不空ナントカだの、そういう信仰体系ね、ぜんぶ嘘だから。
島の秩序の為宗師が作った方便。
ここは、命の実験場だから。
君やほかの生き物もみんな実験過程で生まれた、単なる試作品なの。
そして島に来る人間たちは、さしずめ研究材料。
いじるのが好きでさ、ついつい遊んじゃう。
でも人間の本来の使い道はそうじゃない、質の良い人間は「丹」にする。
……その「丹」というのが、探し求めている仙薬なのでしょうか……?
不空就君こと、ムーダンは言います。
ここに来る人間はみんな同じことを言うね。
不老不死の仙薬、変若水(おちみず)、非時香実(ときじくのかぐのみ)……
でもさ、
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悪いけどその手の物は島にはないよ。
丹は天仙には不可欠だけど、ただの人間が飲んでも樹化するだけ。
木子や花人間は不死に近いけど振ろうじゃないし。
そういうの仲間が研究してるけど、完成はまだ先かな。
どちらにしろご期待の代物はこの島のどこにもない。
……ムーダンによって語られた、衝撃の事実。
仙薬など、存在すらしていない。
では……画眉丸はどうなるの?
生きて戻るだけじゃない、仙薬が無いと御免状も手に入らない……!
佐切の頭にまず過ぎったのは、そんなことでした。
佐切の中ではこの度の最大の目的は、もう囚人の監視でも仙薬を求めるお偉方の為でもなく、画眉丸の思いを遂げさせることになっていたようです。
そんな気持ちをあざ笑うかのように、君らの旅路は失敗、おとなしく僕についておいでよ、色々いじくってみたいから、と薄ら笑いを浮かべ得るムーダン……ですが、気づけば改造した人間に押さえつけさせていた杠の姿がありません!!
杠は忍法変わり身によって、木像と入れ替わり、ムーダンの背後へ!!
そしてそのまま
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頭や首、心臓といった急所に苦無を打ち込み、とどめとばかりにその首をはねてしまったのです!!

どんな化け物でもこれだけやれば死ぬでしょ、手下は主の命令まちなのかぼーっとしてるし、今のうちに離れよう!
杠は佐切の手を引いてこの場から逃げようとします。
仙薬のことがショックなのはわかるけど、最優先は目先の命。
命さえあればあとでどーにでもなるから、まずは命の確保を考えよ!
切り替えて今は走る!!
先陣を切って駈け出す杠。
一旦この場を離れて戦術を練り直したいところでしたが……
あれだけしたムーダン、
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もう体のほとんどが元通り同然に修復されているではありませんか!!
そして、指で合図するとあの改造した人間が杠たちに飛びかかり、なんと破裂!!
爆弾のような役割を果たしたのです!!
改造した人間は手下じゃなくて僕の玩具なんだ、笑えただろ?
そういう頃には、ムーダンは完全に回復。
そして、爆発を避けていた杠に言うのです。
目がいいね、というより……うまく隠せてたようだけど、君、タオが見えてるだろ?
杠の古巣では、それを「氣」とよんでいたとか。
言い方の違いに過ぎないのでしょうか……ともかく杠のタオの使い方は、ムーダンから見ればまだまだ未熟です。
せっかくだから手ほどきをしてあげよう、とに哉つくムーダンですが……
そこで、もう一人同行していた山田浅ェ門、仙汰が刀を抜き……彼女の生死にかかわる事なら僕を通してもらわないと、と戦いに参戦する意思を示しました!!
もちろん佐切も臨戦態勢。
……仙汰と佐切をみたムーダンは、二人も素質はありそうだけどその程度なら別にいい、と二人に興味が無いことを示し……
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杠にタオの使い方を教え、才能があれば房中術を使わせ、そうでなければ良質の丹になれ、と構えるのです!!



というわけで、早くも天仙の一人、ムーダンとの戦いが始まってしまう今巻。
佐切、仙汰、杠というこの編成、画眉丸たちと比べるとどうしても今一つ火力が低いように見えます。
無尽蔵の体力と生命力を持つかのように、体をどんどんと再生させていく天仙に、この三人で勝利を収めることはできるのでしょうか……?
化け物という呼び名すらも生易しいムーダンとの戦いは、死力を尽くした物となるのです!!

そして、ムーダンの口から語られた「仙薬はない」という事実もまた物語を大きく動かしていくことになりそうです。
ムーダンが嘘をつくメリットはないでしょうし……恐らく仙薬は存在しないのでしょう。
ですが、それを研究している仲間がいる、と言うところにまだムーダンすら知らない希望があることも考えられそうです。
もし本当に仙薬が完全にないもの、としたらどうなるのか?
杠のような、気ままで臨機応変に物事を考えられるものならばいいのかもしれませんが、画眉丸のような守るべきもののために自由を欲している者はどうすればいいのか……?
これからの展開が気になるところです!!

更に仙薬を求めて画眉丸たちを送り込んだ者たちに新たな動きが。
そして画眉丸の方にも、思いもよらない変化が表れているようで……!?
どんどんと状況が変化していく本作、依然目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!