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今回紹介いたしますのはこちら。

「性犯罪特殊対策チーム 捜査3.5課 マルセイ!!」第2巻 鯨川リョウ先生 

小学館さんの裏サンデーコミックスより刊行です。


さて、エロスな犯罪を巻き起こす輩を取り締まる組織、捜査3.5課、通称マルセイに配属された心。
なんだか物凄い特殊能力を持ったハイレベルな変態ぞろいの犯罪組織、「ラヴァーズ」と戦うことになってしまいます。
ですが個性的な同僚たちと、警察学校時代からの友人、タツクといった仲間たちの存在、そして実は凄い格闘術を使いこなせたりする心、いろいろと苦戦しながらも激戦を潜り抜けて行くのです、が……?



ラヴァーズの構成員を捕え、尋問することになった心とタツク。
その口を割らせるのは非常に困難……かと思われたのですが、そこは流石のハイレベルな変態達、その性癖をつくことで結構簡単に情報を聞きだすことができました。
しかしラヴァーズがどういった組織なのかはわかったのですが、その核心に迫ろうと言うところで……異変が起きてしまいます。
尋問中だけに、簡単には出ることも入ることもできないその尋問室に、突如として怪しげな老人が現れたのです!!
その老人は、色仙(スーシェン)なるラヴァーズの幹部。
捕えられた構成員が、自分の取り仕切るチーム「コスチュームフェチ」に所属する人物だったため、余計なことを話して自分の評価を下げられる前に消してしまおう、と考えたようで……!!
このスーシェン、心が使うような「鋼体術」のような人間離れした技が普通に見えるほどの人間離れしまくりの技を操ります。
この密室に突然現れたワープめいた力、そしてふわふわと空中を舞う力……そして何より、「変化の術(ニョイテーション)」なる、
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あっという間に物質を思うがままに別の物質に変えてしまう力!!
なんだか物凄いエロスなコスチュームに変えられてしまった心とタツクでしたが、そんなことに気を取られている暇はありません!!
続けてスーシェン、
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自らの帯を巨大な蛇へと変化させ、二人に襲い掛からせたのですから!!
ですがそこは達人である心、すかさずその蛇の首を両断。
すると瞬く間に蛇はただの布切れに戻り……
摩訶不思議な術ではありますが、物理的な攻撃は通用する……と言う事は、倒せない相手ではないはず!
すかさず心は攻撃を仕掛けるのですが、スーシェンは次々と衣服を硬い壁に変えることでガード。
さらに今度は金棒を作り出して殴り返してくる、攻防併せ持った術さばきを見せるのです!
そのバトル漫画のような攻防にあっけにとられるタツクでしたが……心の怖気づかずにこう言う技もあるなら六きあって今は戦おう、と言う激励に奮起!
すかさず助太刀に入り、得意の足技でスーシェンを捉えた、はずだったのですが、そこで今度はその身体を霧のように変えることで回避されてしまうのです!!
たまりかねたタツク、人外技もいい加減にしろ、あげくにこんな変な服を着せやがってこの変態ジジイ、と攻めて口で反撃するのですが……
攻めるためと言うわけでもなく、自分の趣味で二人に変態的な衣装を着せた完全なる変態なスーシェン、その「変態」呼ばわりされるのは許せないようで、突然ぶち切れ始めました。
そしてそのテンションのまま、なぜか昔語りを始めるスーシェン。
彼は3年前まで、中国の崑崙山脈で仙人になる修行を積んでいたとか。
凄まじい修行の末、あと3日で不老不死になる儀式が完成するところまでこぎつけたその日……
猫耳をつけた女性があんなことやこんなことをしてくれるお店のチラシを見つけてしまったのです。
あっという間にその魅力に取りつかれたスーシェン、そのまま下山してしまったのでした!!
しかもそのチラシは数年前のもので、お店は潰れていたりして……
そこで沸き上がった様々な感情が、今の彼を作り上げてしまったのです。
「猫耳の時代は終わったよ」じゃない、終わらせるブームなら作るな!
終ったなら、自分が無理やり猫耳をつけてやる!!
そう決意したスーシェンは、女子に猫耳をつけて回る日々を過ごすうちに、ラヴァーズに出会いました。
ラヴァーズこそ我が楽園、立場も組織も失うわけにはいかん。
スーシェンはそう言って……その魔性の力を全開にしました!!
壁を、無数のなんだか卑猥な触手に変え、二人を捉えんと襲い掛からせたのです!!
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その触手を回避することに注力すれば、完全に回避することもできたかもしれません。
ですが二人はそれよりも、その触手で始末されてしまいそうになった拘束していたラヴァーズ構成員を逃がすことを選んだのです。
法も人も、守ってナンボの警察官!!
私たちの目の黒いうちは、相手が敵でも犯罪なんてさせねえよ!!
触手に捕えられてしまってなお、そう見えを切る心とタツク!!
ですが二人は触手によってエロスなポーズで縛り上げられてしまっていて……とてもどうにかできるようには見えません。
さらにここで、スーシェンはとんでもないことを言い出すのです。
敵ながら猫耳がなかなか似合う、68点。
このまま殺すには惜しい。
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「如律令の符」、これを貼れば主らはたちまち我が傀儡、ドスケベな言いなり発情にゃんこに早変わりじゃ!!
……今まで見せてきた力の数々を見れば、その言葉が嘘でない事が嫌でも思い知らされてしまいます。
何が何でも貼られてはならないそれですが……完全に自由が奪われている今、二人に逃れる術はなし!!
果たしてこの大ピンチ、どうにか潜り抜けることができるのでしょうか!?




と言うわけで、ラヴァーズの幹部が早くも襲い掛かってくる今巻。
その特殊過ぎる能力は、心やタツクのとんでもない身体能力をもってしても太刀打ちは難しいようです。
なにせ心は幹部でもない相手にやられかけてしまったこともありますし……ここでまさかの敗北を喫してしまうのでしょうか!?
バトル漫画はだしの戦いから一気に本作らしい、お下品なエロスな変態的展開に一気になだれ込んでいくこの戦い、これからどう転がっていくのか!?
この後もまだまだとんでもない展開と、振り切ったサービスシーンが待っております!!

そして当然戦いはまだまだ終わりません。
マルセイを完全にロックオンしたラヴァーズは、次々と攻撃を仕掛けてくることになります!!
その標的は心やタツクのみならず、フェロモンにも降りかかり……!!
さらにいろいろな意味でヒドイこの戦いに参戦する新たな女性キャラも!?
そんなこんなで、めくるめくバトルと変態の宴、今巻もお腹いっぱい楽しめること間違いなしの内容となっております!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!