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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第20巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、偶然ロカカカに関わっている医師、羽伴毅 に遭遇した康穂。
ですがそこにはロカカカを使用して等価交換を行う東方常敏の妻、蜜葉も居合わせていました。
康穂は蜜葉とともに、突如羽の仕掛ける攻撃にさらされることとなってしまい……!?



蜜葉に圧し掛かられてしまう康穂。
その体重は見た目からはあり得ないほど重く力強く、康穂の骨をへし折らんばかりの勢いです。
康穂が必死に蜜葉へ、あなたは敵なのかと問いかけ続けていると……蜜葉は急に正気を取り戻したかのように体を起こし、まるで今までのことを何も覚えていないかのようなHン脳をするのです。
明らかにおかしいその様子。
康穂はこの病院の中で彼女に起こった変化も踏まえ、蜜葉が確実にロカカカのみを食べていることを確信します。
ロカカカを食べて、何かと何かを等価交換した。
そして……今、蜜葉の体の中に、蜜葉ではない何かが入っている、と言うことも!
ですが蜜葉はまったくピンとこない様子。
蜜葉は羽に2億円を支払い、体の治療を施してもらったのだといいます。
その結果、全身どこにも何の怪我もない、完璧な体になったというのですが……
あの有り得ない体の損傷と、その損傷の治癒を見る限り、ロカカカを食べていることは絶対に間違いないのです。
果実と言う形でなくても、何らかの形で体内に取り入れているはず。
そしてそうなれば、必ずどこかの何かを等価交換している。
完璧な体に見える蜜葉にも、必ず何か失ったものがあるはずなのです!
そしてそんな蜜葉を利用して、羽は今まさに攻撃を仕掛けてきています。
ここに来る前はどこにいたのか?
羽はどこに行ったのか?
蜜葉に思い出してもらおうとする康穂ですが……そうしている間に、羽は再び攻撃を仕掛けてきたのです!!

蜜葉の手の指にできたいくつかの突起物。
それはできもののようなものではなく、「何か」が融合していて、そこから飛び出す直前の状態でした。
飛び出すそれは……岩の破片、でしょうか。
破片は自ら意志を持っているかのようにうごめき、康穂の体を登ってきて……!!
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間違いありません。
岩人間です。
羽は岩人間で、破片のような姿になって蜜葉の中に入り込み、今度は康穂に潜り込もうとしているのです!!
なんとか対抗したい康穂ですが……定助を呼ぶにはとにかく携帯電話が必要です。
康穂はすでに体が思うように動かなくなってしまっています。
そこで蜜葉に携帯電話を探してもらうようお願いするのですが……
康穂の形態は、蜜葉によって踏みつぶされてしまっていて、もはや使用できない状態になってしまっていました!!
もう定助に助けを求めることはでいません。
こうしている間にも、いくつかの破片はすでに康穂の中に入り込んでしまっていて……もはや一刻の猶予もなし!
一人で何とかそれを取り除くしかないのです!!
そこで康穂はペイズリー・パークを発動!
パソコンを通じてMRI室に向かわせ、スタンドをMRIのようにして自分の体内をスキャン!!
脳内に潜り込もうとしている破片を見つけると、注射器を見つけ出して強引にその破片を摘出するのです!!
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なんとか体の自由を取り戻した康穂は、蜜葉の手を引いて一旦この場から逃げ出そうとします。
意識があるなら逃げるのよ、これからもっと攻撃されるわ!
あなたの体に今は言っているのは岩人間、こいつの目的はお金ではなくロカカカの等価交換!
そのために今、あなたの何かを利用している!!
診察室を出ようとしている康穂の背後で……破片が集まり、羽の頭部が姿を現していました。
広瀬康穂、君が行ったことはほぼあっているが違う。
金儲けはする、等価交換のついでに2億円も儲かるんだ。
広瀬康穂はここを出てってもいいが、東方蜜葉はだめだ、診察がまだあるんだ。
……そんな羽の言葉なんて、まともに聞いてやる義理はありません!
康穂は蜜葉の手を引いて駆け出し、診察室を脱出するのです!!

羽の追走は終わりません。
空調を操作して風を起こすと、その風に乗って再び無数の破片となって二人を追いかけていくのです。
とにかく今は体内にはいられないように距離を取り、定助に助けを求める。
必死に逃げる二人ですが……その時、蜜葉はとんでもない事を打ち明け始めたではないですか!!
主人の常敏にも、東方家の誰にもまだ言ってないことがある。
わたし
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妊娠している。
わたし健康なのよ、どこも悪い所はない。
等価で交換するって、それはどういう事なの?
交換って絶対に行われることなの?
等価交換って何を交換したの?
わたし……治療のことをつきとめなくては。
羽が蜜葉の体を治すために交換したもの、それはまさか……!!
もしその不安が事実だとすれば、蜜葉も喜んでいられるはずもありません。
蜜葉の背後には……真実を追求する決意を表すかのように
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スタンドがその姿を現していたのです!!



と言うわけで、康穂&蜜葉VS羽と言う異色の戦いが繰り広げられる根管。
羽の攻撃はかなり厄介なもので、広範囲を攻撃できたり、定助のソフト&ウェットのような閉じ込めて無効化することのできたりする能力でもない限り、勝ち目があるかどうかすらわかりません。
康穂の能力は戦闘には向きませんし、本体を見つけて叩くということも、羽自身が破片となって襲い掛かってくる以上、そもそも不可能です。
この戦いのカギを握るのは蜜葉と言えそうですが……彼女の能力は一体なんなのでしょうか!?
戦いはこの後さらに激しくなり、そして羽の目論見も明らかになっていきます。
はたして二人は羽から逃げることができるのでしょうか。
そして、等価交換の真実を知り、どうするのでしょうか……!!
特殊なスタンド能力の多いこの「ジョジョリオン」ですが、その中でもなかなか特異なバトルと言えるこの戦い。
蜜葉という個性的な性格と、今まであまりない背景を持ったキャラの存在もあり、移植バトルの多いジョジョリオンの中でもさらに変わった戦いとなるのです!!
そんなVS羽編、今巻で決着を迎えることに!!
ギミックの多いこのバトル、最後までどうなるか予想不能の激闘となります!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!