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今回紹介いたしますのはこちら。

「廃墟のメシ」第1巻 ムジハ先生 

アルファポリスさんのアルファポリスコミックスより刊行です。


ムジハ先生はイラストレーターとして活躍されておりましたが、18年より本作で漫画家として活動をされました。
10P以上の漫画を描いたのがそもそも本作とのことですが、気になるその内容はと言いますと……?


5人組の男女が廃墟を「探索」をしていました。
街から相当離れたこの場所まで来た一団は、そろそろ街に戻ろうかと話し合い始めるのですが……
そこで、彼らとは別に、たった一人で探索している人物に出会いました。
街から離れたこんな場所まで一人で探索に来るなんて、と驚く一団でしたが……その人物、ツインテールの少女は、かなりの有名人のようです。
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探索師のハルカ。
そんな異名を持つ彼女はたった一人で数々の偉業を成し遂げた腕利きの探索師。
しかもその容姿も整っておりまして、この一団のリーダーにいたっては、かつて告白したもののあっさり振られたことがあるらしいのです!
そんな恨みかリーダーは、春香は怪しいものを探していると言う噂もあるから拘わらない方がいい、などとメンバーに言い聞かせるのですが……
ハルカはそんな一段の思惑など全く関係なく、お腹すいた、とつぶやきながらさらに先に進むのです。

ハルカは懐から小さな箱を取り出しました。
箱を開けると、中には二つのパウチされた小袋が入っています。
袋を開けると中には、小さなブロック状のサクサクした食べ物が入っております。
その食べ物は、カロリーメ……ではなく、「コモンブレッド」と呼ばれるもの。
人間の生命活動に必要な栄養素の全てが摂取できると言う、遠い昔から食べられている食べ物です。
味気のないコモンブレッドを食べながら、ハルカがたどり着いたのは第十三領域と呼ばれる地域でした。
そこには亡霊が出ると言う噂もあり、近づく者も少なく……それ故にまだ未発見の「遺物」も見つかるかもしれません。
まあ亡霊なんて出るわけないし、と独り言を言いながら歩くハルカですが、その耳にこんな声が届いてきたのです。
たすけて、たすけて、と。
流石におびえるハルカですが、どうやら亡霊はただの亡霊(?)ではなさそうです。
亡霊じゃない、退屈してるからこっちに来てくれ、自分では動けない。
そんな声をかけてくる亡霊に導かれるまま進んでいきますと、ほどなくしてその声の主に出会うことができました。
その声の主は……
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15センチ×10センチくらいの板状の物体。
がれきの下から呼び続けて985年、やっと見つけてもらえたと言うその物体、AIのSOLと言うコードネーム以外はあまり記憶がないとのこと。
SOL、ソルははるかに頼み込み、そこから連れ出してもらうことにしたのでした。

記憶がほとんどないと言うソル、ハルカの仕事についてもよくわからないようで。
ハルカは、自分のような探索師は、今足元に拡がっているような廃墟から、古代の「遺物」を見つけて街へ運んで売る仕事なのだと説明。
それでもソルのようなものは初めてとのことで、ハルカもソルもお互いのみの上に興味津々なようです。
会話しながら歩いておりますと、先ほどハルカを遠巻きに見ていた一団が「化け虫」と言う巨大な生き物に襲われている場面に出くわします。
放っておけば命の危険もあるその状況、すぐさまハルカは駆け出してその場へと向かいます!!
一団は銃弾も打ち尽くし、もはや打つ手のない状況。
今まさに化け虫に食われてしまうと言うそのとき、ハルカが参上!!
化け虫の苦手な水をぶっかけてひるませ、見事な棒術で
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退けてしまうのでした!!
命を助けられた一団はハルカにお礼。
ハルカは……先ほど一団が言っていた、自分への悪口が聞こえていたものの、それを気にせず一団を助けたのです。
ちなみにリーダーがかつて彼女に告白した件に関しては、ハルカは覚えてすらいなかったり……
ともかくせっかく同業者に会ったことですし、ハルカは自分が探し求めているあるものに心当たりがないか一団に尋ねるのです。
それは、コモンブレッド以外の食べ物を知らないか、という物でした。
なんとこの世界には、コモンブレッド以外の食べ物はないとされているのです!!
コモンブレッドを配布している教会の教えでも、コモンブレッド以外の食べ物を食べることは罪であるとも教えられているとのことで、一団もそれが当然と考えています。
そもそもコモンブレッドが一体何なのか、と言う事すら知りません。
ですがハルカは言うのです。
コモンブレッドは必要不可欠だけど、それ以外の食べ物も世界のどこかにあると思う。
ハルカはそれを求めて、単身で探索師を続けているのです。

町まで戻り、一段と別れたハルカは馴染の店に異物を売りに向かいます。
そこそこの稼ぎを手に入れたあと、店長に何かあれに関して噂とか聞いていないか、と尋ねるのですが……
店長は、昨日店に来た探索師から聞いたと言うのです。
ハルカが探し求めていた「あれ」を、ついに見つけた。
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瞬間、目の色を変えるハルカ!!
ハルカの求めている「あれ」。
あれが何かと言いますと、それは……!!!




と言うわけで、荒廃しきった世界で食べ物を探す本作。
タイトルから連想される、廃墟で食事をしたり、荒廃した世界での食事風景を描く……と言う要素はメインではなく、ハルカが求めてやまない「あれ」を求めて冒険する様子こそが本作の軸となるようです。

そんな本作で興味深いポイントは、やはりその世界観でしょう。
食べ物がコモンブレッドしかない、そしてそのコモンブレッドに関してだけは奪い合いが起こるほど少ないわけでもなさそうと言う供給量のバランスと、食べ物に関しての謎。
そして世界に関する謎です。
お話が進むにつれてこの世界そのものがどんな世界なのかが明かされていきまして……
ああなるほどそう言う世界観なのね、と理解し始めたところでまたまたどんでん返しが用意されている、驚くばかりの真相が用意されているのです!

探し求めているあれ、数多くの世界と食の謎、そして1000年ぶりに世界を見るソル。
数々の気になる要素が満載の本作、今後の展開も楽しみでなりませんね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!