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今回紹介いたしますのはこちら。

「足芸少女こむらさん」第1巻 灰刃ねむみ先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


灰刃先生は本作が初連載、初単行本化作品となる新人の漫画家さんです。
本作のひな型となる同名の読み切りを18年に週刊少年チャンピオンで発表後、人気を博したようで19年より本作を連載開始。
めでたく単行本化となったわけです。

そんな本作、そのタイトル通り「足」をピックアップした作品となっております。
今までの漫画界の中でラブコメは数多くありまして、本作のような一点特化型の作品もちらほらと見受けられるようになってきました。
ですが本作における一点特化ぶりは単なるフェチ要素にとどまらず……!?



太陽がじりじりと照り付ける暑い夏の日の事。
月長くんは、見せつけるかのように手をつないで歩くカップルに苛立ちながら登校しておりました。
下駄箱で上履きに履き替えていますと、見慣れない少女が何やら難しい顔をしております。
じっと下駄箱を見つめている彼女、何故か裸足。
ここで見て見ぬふりをするのもなんですし、月長くんは彼女に助け舟を出そうとするのです。
が、自分の下駄箱を探していたと言う彼女、ちょうどその瞬間にお目当てのモノを見つけた様子。
ありました、とつぶやくと彼女は、おもむろに右足を高く上げて
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そのまま足で下駄箱から上履きを取り出すではありませんか!
そして、お気遣いありがとうございましたと彼女はにっこりと笑い、そのまま走り去っていくのでした。

一体彼女は何者なのでしょうか。
その疑問はすぐに解消されることとなりました。
月長くんの所属する2-Aに、転校生がやってくることになったのですが、その転校生が先ほどの彼女だったのです!
自己紹介をするように促された彼女は、いきなりジャンプ!
そして教卓に両手をついてそのまま逆立ちのような体勢になって足の指でチョークをつかみ、その体勢のまま器用に黒板に名前を記したのでした!!
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小叢井こむら、それが彼女の名前です。
雑技団育ちで足芸をやっている、とのことで、そのド派手な自己紹介でクラスは大盛り上がり。
先ほども十分驚いた月長君もまた改めて驚くことになるのですが……
なんの運命のいたずらか、こむらさんの席は月長くんのお隣!
あいさつ代わりに、足すごいね、と声をかけますと、彼女はありがとうございますとお礼を言い、

上履きを脱いで片足を差し出してくるではありませんか!
握手ならぬ、握「足」とのこと!!
慣れない、どころか生まれて初めて聞くような習慣にまたまたとまどう月長くん。
裸足の足を、手で握る……
普通に考えれば、遠慮したい行動です。
ですが優しげな笑顔を浮かべる、こむらさんの足なら……
そっと彼女の足を握る月長くん。
するとどうでしょう、その感触は思いがけないものでした。
暖かくて、意外に柔らかくて。
だと言うのに体を支える芯の強さを感じる……
女の子の、体の一部なんだ!
月長は、意外なようでもあり、当たり前すぎるようにも感じる、そんな得体のしれない感動を覚えるのでした!

その後もこむらさんの独特な行動は続きます。
授業中だと言うのに机の上に何も置いていない彼女を見た月長くんは、まだ教科書がないのかなと思いたち、見せようかと声をかけました。
ですがこむらさん、しっかりと教科書を見ていたのです。
机の下で、足を使って……!!
掃除の時間はさらにアクロバティックな動きを見せる古村さん。
カーテンを足に巻き付けて逆さづりのような体勢になり、巻き付いていない方の足で綺麗に窓を吹きあげるのです!
そんな拭き方ある!?普通でいいよ!と思わず突っ込んでしまう月長くんなのですが、彼女にとってはこれが普通だとのことで。
こむらさんの家は代々雑技、ぞれも足技を生業にしていて、日常でも足を使うよう育てられていました。
こむらさん自身もそんな家の伝統を継ぎ、ゆくゆくは足技で世界を目指したいと言うのです!
まだまだ未熟だけどと笑いながら、窓ガラスを吹いていくこむらさん。
その時、何やらガラの悪い二人組の生徒が教室に入ってきました。
あいつじゃね、足の女。
そんなことを言いながらやって来た彼らは、こむらさんに何か凄いのやって見せてくれと無茶ぶりしてきます。
ですがそこは流石雑技団の娘さん、早速エビぞりになって背中側からホウキをつかんで床を掃くと言うちょっとした「凄いの」をやって見せるのです!
それを見た二人組……大笑い!
なにそれありえねー、マジでやってんの、クソウケる、と完全に馬鹿にしてかかる言葉を履き替えるのです!
これには古村さんも困り顔。
するとそこで、とっさに月長くんが声を上げるではありませんか!
そんな言い方は、ないんじゃない、ですか。
どこまでもひたむきに、真面目に「足」を磨いているこむらさん。
そんな彼女を馬鹿にされて、月長くんはついカッとなってしまったようで……!
柄の悪い彼ら、見た目通り厄介な人物だったようで。
自分たちにたてつくようなことを言った月長くんにわかりやすく不快感を示し、威圧してくるのです!!
完全に因縁をつけるモードに入って来た二人組。
そこで月長くんが取った行動は……
こむらさんの手を引いてダッシュで逃げること!!
幸い二人組は掃除している全く関係のない生徒にぶつかってバランスを崩してすっ転び、二人は無事逃げおおせることができたのです。

と、その時。
古村さんは月長くんにこう言いました。
わたしの足が未熟なうちは伝わらなくても仕方ないと思ってます。
だから、いつか驚くくらい上達してやります!
ありがとうございます!!
にっこりと笑顔でお礼を言うこむらさん。
その笑顔に目を奪われた月長くん……
階段に気が付かず、物凄い勢いで階段から飛び降りる形になってしまいました!!
手を引かれていたこむらさんも一緒に階段から飛び出してしまい……二人は落下転倒。
幸いけがなどはなかったのですが、その転倒でもつれた際に
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こむらさんの足を、月長くんが咥える形になってしまっていて……!!
いろいろと巻き起こりましたが、とりあえず月長くんはこむらさんに謝って怪我がないか確認。
すると彼女は、月長くんが足を守ってくれたおかげでけがはなかった、と答えるのですが、その後に耳を疑うような飛んでまない言葉を言い出したのです!!
それより、あの、月長くん……
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結婚してください……!!
顔を真っ赤にしてそう言うこむらさん、どうやら本気も本気の様子。
なんでも彼女の家では、足に接吻をしたら結婚しなければならないというしきたりがあるのだとか。
先代が脈々と受け継いできた歴史を自分の代で断つわけにはいかない……
どうかこむらをよろしくお願いしますっ!
こむらさんはほほを真っ赤に染めながら、そう言うのでした!!




と言うわけで、華麗な足技を操るこむらさんにいきなり求婚されてしまうことから始まる本作。
こむらさんはしきたりを守るために月長くんに結婚を求めたわけですが、仕方なく、と言うだけではなさそうです!
最初から自分に優しくしてくれた上、馬鹿にされた自分のために声を上げてくれた。
それまでに好感を感じるあれこれがあったからこそ、こむらさんも自然としきたちにしたがうことができたのではないでしょうか?

そんなこんなでこのあと、結婚を前提にした(?)二人の日常が描かれていきます。
様々なシチュエーションでその華麗なる足技を披露してくれるこむらさんですが、やはり何事も足で行うと言う事でいろいろとズレた行動をとってしまうことになります。
そんな彼女の起こすトラブルに巻き込まれてしまう月長くんですが、そこにはあるのは当然苦労だけではありません!
彼女の魅力は脚だけではなく、他の部位や性格、そしてずれて穿いてもきっちり乙女な部分などなど、その魅力が存分に発揮されるわけで……!
その上さらなる騒動を巻き起こしそうな新キャラクターも登場し、これからますます楽しくなっていきそう!
こむらさんの足の魅力はこれからもたっぷり描かれることは間違いなし。
それ以外のお楽しみもこれから増えて行きそうで、本作の今後が楽しみですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!