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今回紹介いたしますのはこちら。

「五等分の花嫁」第10巻 春場ねぎ先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、風太郎に思いを抱く一花、二乃、三玖がそれぞれの方法でその想いを遂げようとし始めている本作。
正攻法の二乃に、何かを達成したらそれをきっかけにして踏み出そうとしている三玖、一花に至ってはダーティな手段も辞さず……
勉強以上に難しい局面になって来た、かもしれない五つ子と風太郎の恋模様、その大嵐は修学旅行にまで持ち込まれていき……!?



風太郎の働くケーキ屋さんの向かいのパン屋さんでバイトを始めた三玖。
四葉に味見をお願いしながら、それなりの出来のパンが焼けたら風太郎にふるまおうと考えていました。
最初のうちは、真っ黒でかたーく焼け上がってしまい、さながら石のよう。
パン屋の店長さんは、バイトを始めたばっかりだし、パン作りは難しいから最初は誰でもこうなるよ、と優しい声もかけてくれました。
しばらくたったころにできたものは……なんだかどろりとしたパンには思えないもの。
手順通り作らせているはずなのに、何らかの不思議な力で失敗する、と店長さんもうなだれる出来でした。
そしてもうしばらくたったころは、焼け過ぎて焦げている、くらいのパンができるようになっていまして。
練習の成果はだいぶ出てきていますが、まだ「おいしいパン」には程遠い出来。
遅くとも修学旅行までには美味しいパンが焼けるようになって、一日目の自由昼食の際に風太郎に食べさせてあげたい、と三玖は考えていました。
侵略すること火の如し。
そこで私のとっておきをあげる。
三玖の計画は完全に練りあがっているようです!
この調子で行けば、パン作り自体も何とか間に合うでしょう。
ですがその前に、この作戦の成否を左右する重大な問題がありまして……?

修学旅行が迫り、とうとうその時がやって来ました。
それは……修学旅行で一緒に行動する班決め!!
ここで風太郎と一緒になって、行動を共にすることができないと、いろいろ考えた作戦も不意になってしまいかねません!!
風太郎と同じ班になる。
ですが班は人数制限が五人までで、みんな一緒にはなれません。
どうしても一緒の班になりたい、それは三玖はもちろん、一花や二乃もそこだけは譲れない所。
三玖のパン作りにずっと協力してくれた四葉もそこは重々承知でして、三玖と風太郎が一緒の班になるように動いていてくれました。
階段の前でクラスメイトの男子たちと何やら名はしている風太郎に、美玖と一緒の班になってくれと頼もうと近づいていくのですが、その前に一花が四葉を呼び止めました。
そして一花はよつばを人気のない教室に連れて行くと、こんなことを言い始めたのです。
クラスの皆は5人で作る班に悩んでるけど、私たちはおあつらえ向きだよね。
でも風太郎君はどうだろう、もう三年生なのに友達いなそうでお姉さん心配だよ。
仕方ない、ここは私たちが一肌脱ごうよ。
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わたしとよつばと風太郎組んでひと班、いいよね?
そう言うと、電話がかかってきたと言いだして返事も聞かず去って行ってしまう一花。
……三玖の動きを何となく察しての行動でしょう。
流石一花と言わざるを得ないムーブですが、ダブルブッキングをされてしまった四葉は頭を抱えることになってしまい……

その日の勉強会は、珍しく全員参加となっていました。
勿論それぞれの思惑あっての集合です。
まずは三玖が、修学旅行で風太郎は誰と組むか決めたか、と先陣を切って尋ねるのですが、その返答が出る前に今度は一花が、四葉が話したいことがあるって、と無茶ぶり!!
一花と三玖、そして話があるなら早くしろとせっついてくる風太郎の板挟みになり、面白い顔になってしまう四葉……
自分と一花と三玖と風太郎で同じ班になれば、いや、そうなると二乃と五月が……
そうごちゃごちゃとつぶやいた後、こう言いだすのです。
みんな一緒の班になればいい、風太郎と私以外の四人が、と!!
いつものように、皆のことだけを考えた四葉の提案。
何か問題ありますか、と言うその表情は、やはりどこか曇っていて……
風太郎は大きな問題がある、と四葉に言うのですが、そこから先を遮って二乃がこんなことを言いました。
そんなこと誰も望んでない、例えばこんなのどうかしら。
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私とフー君が二人っきりの班を組むの。
好きな人と回る、あんたに拒否権はないから。
押せ押せの二乃、こうまで面と言われては流石にもう小細工の効く場面ではありません!!
三玖は意を決して、私も……と声をあげようとするのですが……
ここで、風太郎がとんでもないことを言い出すのです!!
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俺、もうクラスの男子と班組んだぞ、すまん。
……友達がいないと勝手に思われていた風太郎……もう班を組んでいたのです。
先ほど四葉が声をかけそびれたあの時、そんな話をしていたのでしょうか……?
そして結局班分けは、風太郎と男子の班、そして……
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五つ子五人の班になるわけです。
今までならば円満な班分けと言えたそれですが、何やらその背景は真っ黒なもやもやが渦巻いているようないないような。
果たしてこの修学旅行、どうなってしまうのでしょうか!?



と言うわけで、スタート前から波瀾が巻き起こる修学旅行編。
ガンガン攻めていく二乃に、前巻のあの戦法も織り交ぜた何でもありの一花、なんとかチャンスを手にして攻めに転じたい三玖。
そこに三玖をサポートしたいという思いと、他の皆も悲しませたくないとあれこれ動き回る四葉に、ここに来て独自の動きを見せ始める五月という、それぞれの思惑が入り混じるとんでもない難しい事態となってしまうのです。
三玖、二乃、一花、その三人の攻防が当然メインとなる……かと思われたのですが、そう簡単に物事は進みません!
京都と言うのは風太郎とあの子、零奈を名乗る少女との運命の地でもあり餡巣。
その運命の地を訪れて、何も進展がないわけはありませんし……
思わせぶりな態度をとった零奈が動かないわけもないのです!!
そしてその結果明かされることになる、数々の真実!!
前半の駆け引き、中盤にどんどんと披露される三玖の見せ場、そして終盤に待っている怒涛の展開。
既にお里香氏は過ぎていると言う本作、この怒涛のクライマックスからラストシーンまで突き進む可能性まで見えてきました!!
もはや言うに及ばない五つ子たちのかわいらしさはもちろんの事、そんなクライマックスに向けて進むストーリーも必見です!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!