fff0
今回紹介いたしますのはこちら。

「フランケン・ふらん Frantic(フランティック)」第1巻 木々津克久先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。


さて、12年に単行本最終巻が発売され、完結したはずの「フランケン・ふらん」。
ですが18年に発表された「フランケン・ふらんVS開田さんの怪談」シリーズをきっかけとして、まさかの復活となりました!!
雑誌連載時はタイトルもそのままに連載回となったのですが、単行本発売を機に「Frantic」をつけて本格的に再始動!
そんな本作、連載再開した時は当たり前のように「続き」として描かれていたこともあり、普通の作品のような「第1話」的なお話はありません。
前作から引き続いて、第9巻として読める内容になっているのです!
今回はそんなこともあり、第1話ではないお話を紹介させていただきたいと思います。




あるところに、年齢、性別、出身、趣味嗜好、それらに全く共通点の見られない男女が集められました。
ある者は攫われ、ある者は勧誘され、またあるものは金と引き換えに……
そうして集められて行われたのは、
fff1
逃亡すれば殺されてしまう、命懸けのデスゲームだったのです!

こう言ったデスゲームものでは、大掛かりなシステムや設備が使われている者も珍しくありませんが、
そんな普通ではないですゲームの「普通」から少し外れ、明らかに人間ではない怪物から制限時間内逃げ切らなければいけない、と言ったような、ただお金や権力があるだけではできないゲームが繰り広げられます。
参加者たちは知恵と勇気を絞り、何とか最初の関門をクリア。
そして第2ゲームの制限時間内に施設から脱出しないと、建物ごと爆死させられるゲームも何とか逃れることができました。
ですがそのゲームを脱出しても広がっているのは広大な砂漠。
こんな砂漠に放り出されるなら死んだほうがましだった、と嘆く者もいましたが、それでも叱咤激励して共に歩き、時には転んでしまった少女を背負ってあげ、何とか砂漠の中で行われる第3のゲームにたどり着きます。
そこでは、カードゲームを行って飼ったものにだけ水が与えられる、と言うこの極限状態では最悪のゲームが待っていました。
それでも何とかゲームを潜り抜け、精神も体力も限界を間近になりながらようやくゲームマスターの元へ!
そこでは、物々しい武装した兵たちと、白髪の老人が待っていました。
皆よくここまで生き残って来た。
今までの数々の死の罠、ある時は力を、知力を、運を、時には団結力が必要だっただろう。
そしてこれが最後のゲームになる。
キミたちの中に我々のスパイがいる、これから3日間、キミたちをある場所に監禁する。
その間スパイは君たちを一人一人殺していく。
キミたちはそのスパイを見つけ出し殺さなければならない。
……今まで以上のあまりに理不尽なゲーム。
ゲームの参加者である片目の隠れた男は、たまらずなぜこんなことをするのかとゲームマスターに問いただしました。
ゲームマスターはしたり顔で語るのです。
これはビジネスだよ、皆ドラマや映画を楽しむだろう、上流の人間はより本物が楽しめるようになっているんだよ。
そんなゲームマスターに、小柄な少女……「知力」担当の少女が言いました。
なるほど、金持ち向けのリアリティショーか、と。
それを聞いたゲームマスター、それは少し違うと言いだしました。
これはある一人の男のためだけにおこなわれている、と。
と、その言葉を聞いた瞬間のことでした、
少女はずっとかぶっていたフードを脱ぎ去ると、あらわになった頭につけられているヘッドホン状の物を弄り始めます。
すると、少女はみるみるとその身体を巨大化させ……
fff2
ふらんやヴェロニカの姉妹である、ガヴリールに変貌したのです!!
ガヴリールは暇つぶしでデスゲームを楽しむため、無力な少女のふりをしてここまでゲームに付き合っていたようです!!
瞬く間に武装した兵を皆殺しにし、ゲームマスターを問い詰めます。
そろそろお土産もらって帰る時間なんだ、学校の春休みが終わっちまうんでなあ。
このクソゲームを楽しんでるそいつは何者だ?
一気に自分の命の危険にさらされたゲームマスター、怯えきって全てを話してくれました。
その男は数年前突然ここに現れた「科学者」で、彼がその気になれば一瞬でここの国は消されてしまう。
国民全員が彼の人質であり実験材料なのだ、と。
そしてその科学者の名は……「M」と名乗っていたそうです。
……ガヴリールは途端に目の色を変えました。
fff3
俺がそいつを殺して来てやろうか。
国家予算の半分。
そいつを殺せるのは多分オレだけだぜ。

その少し前の事。
よっぽどのことがない限るテンションの低いふらんが、明らかにうろたえ、慌てる事態が起きていました。
fff4
博士が、××国にいる、と言う噂を聞いたからです。
確証はないものの、突如××国がWTOから脱退し、倫理を放棄した人体実験が行われ、その成果と思われる謎の生物なんかが確認された、と言うのです。
そんなことができる人物は、世界に数えるほどしかいないでしょう。
ふらんにはそれが、敬愛する生みの親である博士に思えてならないのです!!
……斑木博士。
彼に会えるかもしれない……!!
フランは慌てて、ヴェロニカを伴って××国に急ぐのです!!
あのデスゲームを楽しむ男、「M」。
そして、斑木博士……
とうとう斑木博士が本編に登場する日が来たのでしょうか!?
それとも……!!



というわけで、再び幕を開けたふらんの探求の日々。
本作はまぎれもない「ふらん」の続巻で、今まで本作を呼んできた方ならば何の違和感もなく読み進められる作品となっています。
今回は「ふらん」では登場の遅かったガヴリールが活躍し、そしていまだ本編に登場していない斑木博士の気配を感じさせるエピソードを紹介させていただいたわけですが……
この後も二転三転ある展開が待っていまして、見ごたえあるお話となっています!
「M」の登場やふらんたちの介入結果、そしてガヴリールの見せ場。
様々な要素が楽しめるエピソードなのです!!

勿論それ以外にも見どころばかりな本作。
通常営業ともいえるふらんの治療の犠牲……もとい、被術者の様子を描いた作品に、実験動物が起こすトラブルなど、この作品ならではにしてこの作品らしさが堪能できるラインナップ。
それに加え、木々津先生がチャンピオンREDで発表した連作読み切り「アリスとうさぎ」シリーズ二作を収録!!
こちらも同時収録されているだけあり、「ふらん」に近い味わいを楽しめる作品になっているのです!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!