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今回紹介いたしますのはこちら。

「鬼滅の刃」第16巻 吾峠呼世晴先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、上弦の鬼の強襲を退けることができた炭治郎たち。
無惨の手ごまも減ってきた今、決戦の時は着実に近付いてきていると言えましょう。
機たる決戦を前に、鬼殺隊はさらなる力をつけ、身体に「柱の痣」を発現させるため、厳しい修行を行うのでした。



鬼殺隊たちの血のにじむような訓練が、成果を結んでいるかのように見えたある夜の事。
床に臥せる産屋敷のもとに、思いがけない来客が現れました。
目の見えない産屋敷ですが、足音か、気配なのか、その来客が誰かわかっているようです。
産屋敷は寝そべったまま顔だけ足音の方を向き、来客にこう声をかけます。
初めましてだね、鬼舞辻無惨。
やって来た客は……鬼舞辻無惨。
無惨は、眉一つ動かさない冷たい微笑のまま、こう返すのです。
なんとも醜悪な姿だな、産屋敷。

鬼殺隊が長い長い年月探し求めてきた無惨が、今まさに自分の前にいる。
そばに控えている妻に、無惨の姿かたちがどのようなものかを尋ね、その容姿を確認すると、再び無惨に語りかけ始めます。
そうか。
そう、君は来ると思っていた、必ず。
君は私に、産屋敷一族に酷く腹を立てていただろうから、私だけは君自身が殺しに来ると思っていた。
その時を、産屋敷は一日千秋の思いで待っていたのでしょう。
念願適った産屋敷ですが、無惨の方は待望叶ってと言った感じではありません。
私は失望したよ、身の程もわきまえず千年にもわたり私の邪魔ばかりしてきた一族の長がこのようなザマで。
醜い、おまえからはすでに屍の匂いがするぞ、産屋敷よ。
もはや自分の前にいる宿敵は、敵としての力は残されていない。
無惨はそう判断したのでしょう。
産屋敷の体は、疑いようもないほど死に迫っています。
医者からは数か月も前にあと数日の命だと言われたほどです。
しかし、それにもかかわらず産屋敷は今もこうして生きている……
それは、産屋敷の中に滾る、無惨を倒したいと言う一心がなした奇跡なのです。
血の涙の流れる見えない瞳でにらみつける産屋敷!!
そんな産屋敷を、無惨は今から殺す、と宣言。
そうすることに全く感慨がわかないと言った口ぶりですが、そんな無惨に産屋敷はこんな事実を明かしました。
知らないかもしれないが、君と私は同じ血筋なんだよ。
君が生まれたのは千年以上前、君と私の地はもう近くないけれど。
君のような怪物を一族から出してしまったせいで、私の一族は呪われていた。
産まれてくる子供たちはみな病弱ですぐに死んでしまう。
一族がいよいよ絶えかけた時、神主から助言を受けた。
同じ血筋から鬼が出ている、そのものを倒すために心血を注ぎなさい、そうすれば一族は絶えない。
代々侵食の一族から妻をもらい、子供も死にづらくなったが、それでも誰も三十年と生きられない……
そんな産屋敷家の呪いを語った産屋敷。
ですが無惨はそんな産屋敷家の昔語を、単なる妄言であると切って捨てるのです。
そんなことガラには何の因果関係もない。
なぜなら、
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私には何の天罰も下っていない。
難百何然と言う人間を殺しても私は許されている。
この千年神も仏も見たことがない。
不遜極まりない無惨の言葉を聞いても、産屋敷は穏やかな口調を崩しません。
そして、君には君の、自分には自分の見方がある、と言ったうえで……無惨に、「夢」を尋ねるのです。
この千年、無惨はどんな夢を見てきたのか。
産屋敷にはわかります。
永遠を、不滅を夢見ている。
その夢は、鍵となるであろう禰豆子を手に入れたその時、叶うのかもしれません。
が、産屋敷はその夢はかなわないと断ずるのです。
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永遠と言うのは人の想いだ。
人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ。
大切な人の命を理不尽に奪ったものを許さないという思いは永遠だ。
君は誰にも許されていない。
本来ならば一生眠っていたはずの虎や龍を君は起こした。
彼らはずっと君をにらんでいるよ、絶対に逃がすまいと。
この人の想いとつながりが、君には理解できないだろうね。
何故なら君は、君たちは、
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君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう?
いよいよ無惨が産屋敷をその手にかけようとしていたその頃。
無惨の来襲を察知した者たちによって、全鬼殺隊に緊急招集の零が出ていました。
不死川が、伊黒が、甘露寺が、無一郎が、しのぶが。
そして、冨岡と炭治郎が。
全力で駆け出し、そして産屋敷の館にたどり着こうと言うその瞬間!
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産屋敷の館は、大爆発を起こしたのでした!!



と言うわけで、とんでもない展開となってしまった今巻。
無惨の産屋敷邸来襲という緊急事態だけでも驚くべき急展開だと言うのに、そのまま産屋敷一族と無惨の因縁が明かされ、さらに突然の大爆発……
畳みかけるように次々と巻き起こるとんでもない出来事に、読者の皆様も驚愕必至でしょう!!
驚くのは読者だけではなく、突然すぎる無惨の登場と、救出に向かった矢先での大爆発と、鬼殺隊の面々も驚くしかありません。
ですが鬼と言うのは日輪刀で首を切らなければ死なないはず。
この大爆発でいかに大きなダメージを受けたとて、この爆発だけで倒すことは出来ないでしょう。
となると、この戦いの本番はここからのはず。
炭治郎たちは、突然始まってしまった最終決戦で勝利を収めることができるのでしょうか?
産屋敷の安否は?
この場にいない残された上弦の鬼は?
打倒無惨を標榜する他の者たちは……!?
産屋敷の捨て身の策から幕を開けた、最終決戦。
この戦いで、全ての決着がつくのでしょうか?
それとも……!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!