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今回紹介いたしますのはこちら。

「うわようじょつよい」第2巻 派手な看護婦先生 

日販アイ・ピー・エスさんのLINEコミックスより刊行です。


さて、閉鎖された有明で「OTA」と戦う小学生たち。
OTAの掃討とともに、その生体の調査も行う彼女達ですが、そんな調査の折に、OTA集まって何やら黒い本を配布している場面に出くわしました。
OTAの謎を明かす大事な場面になるかもと、その黒い本を配っていたOTA、ダムダイバーを追うのですが……


ダムダイバーを追う一同。
ですがその足は相当早く、あえなく見失ってしまいました。
それでも、残っていた痕跡などから、おそらく向かったであろう方向はわかります。
小学生たちの頭脳(?)、節子の先導で、さらなる手掛かりを探すためにあたりを探索するのです。

OTAとはいったい何者なのか。
遠い宇宙からやって来て、有明の地を占領した危険な生物……
にもかかわらず、やっていることはエロスな本の交換。
あんな本にそこまでの勝ちがあるのだろうか?
それに加えて気になるのが、「黒い本」の存在です。
エロスな本の価値に応じて、千切って配っていたように見えるあの黒い本。
と言う事は「本」としての価値はない。
だとすると一体、何なのか。
人間における貨幣のような役割をしているのか、となると貨幣経済が成り立っているのか……
そんなことを考えながら歩いていた節子、いつの間にか一同から離れた場所まで一人でやってきていました。
そして、考え事をしていたせいか、足元にあった何かを蹴飛ばしてしまうのです。
それは……
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あの、黒い本!?
思わず叫んでしまう節子!!
あの黒い本が、こんな無造作に落ちている!?
その事実に驚くものの、同時にこんな大事そうなものを落とすあいつらはアホなんだな、これで逃走経路もばっちり把握できたぞ、とほくそ笑むのです。
とりあえずその本の中身を検めながら、さらに歩を進める節子。
どうやら黒い本の中には何も書かれていないようで、中身も真っ黒。
材質もただの紙ではなく、磁気テープの様なものに見えます。
あとでじっくり調べ尽くしてやろう、とランドセルの中に押し込みますと……また何かを蹴飛ばしてしまいます。
それは……
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俗に言う、薄い本!!
その容赦のないエロスを迸らせる表紙が視界に入ってしまった節子は、ふらついてしまう物の、何とか立て直します。
エロスに耐性のない彼女達、薄い本を見るだけで気を失ってしまいます。
……が、つばさだけは平気なようで、節子たちが拒否反応を起こしてしまうエロスな本も、「黒いのとか白いの」が飛び交っていない本はえろ本じゃない、と言っておりました。
この本にはその黒いのや白いのが狂喜乱舞していますから……正真正銘のえろ本なのでしょう!!
たまらずつばさを呼ぼうとしますが、考え事をしながら歩きすぎたせいで、他のメンバーからだいぶ離れたところに来てしまっていて、誰もその声に気が付かないのです。
この本は回収したいところですが、見ることもできないのに手に入れることなどできません。
もう一度直視してしまえば、正気を失ってしまいかねない……!!
ですがそこで、節子は閃きました。
直視ができないなら、
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横から見ればいいだけのこと!!
本を自分に対して縦にすることで、エロスな部分を認識せず持つことができる……!!
まさに起死回生の一手を思いついたのです!!
と、そうやってえろ本を見ておりますと、その本の先に何やらいかにも怪しげなコンテナの塊を見つけます。
これはもしかすると、奴らの巣なのか?
恐る恐る中に入っていく節子。
えろ本を掲げるようにしながらゆっくりと中に入っていきますと……
やがて明るく開けた場所に出ました。
その中央に鎮座するようにある、閉じられたコンテナ。
節子はその能力で砂の腕を作り、コンテナの拳を叩くと……
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中から反応があるではないですか!!
本当にここがダムダイバーの巣と言う事なのでしょうか!?
これは大チャンス!!
このままダムダイバーを殲滅してくれる、と節子は砂の拳をコンテナの隙間にねじ込み、強引に扉を解放!!
中から出てきたのは、あろうことか……!!!



と言うわけで、OTAの謎に迫っていたら、OTAの巣にたどり着いていた今巻。
OTAの巣を見つけたのは大きな収穫と言えましょうが、このまま単身で突っ込んで大丈夫なのでしょうか?
節子一人で突っ込んだ結果、待っているのはとんでもないもの!!
予想外の出来事に、節子は!?
そして、他のメンバーはその節子のピンチに間に合うのか?
戦いの鍵を握るのは、新人ながら他のメンバーにはないあの力を持っているつばさ!!
怒涛の展開(?)を前に、果たして少女達の運命はどうなってしまうのでしょうか!!

コメディ色をどんどん強めながらも、アクション成分もしっかり盛り込んでいく本作ですが、やはりに気になるのは本作の様々な謎でしょう。
少しずつではありますが、徐々に本作の謎は明かされていきまして……
そして、鍵を握りそうな得体のしれない存在まで登場!!
看護婦先生らしいキュートなキャラに引けを取らないとんでもない物語が、今後も展開していくことでしょう!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!