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今回紹介いたしますのはこちら。

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」第15巻 赤坂アカ先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


さて、文化祭でとうとうかぐやに告白をした白銀!!
かぐやはそれを受け入れ、二人はものすごいキスをしてとうとう結ばれた……
と思われたのですが、これでハッピーエンドとは行きませんでした。
幸せの絶頂に至った反動か、ほわほわとした部分は鳴りを潜め、かわりに白銀と出会う前の氷のような人格が前に出てきていて……!


氷バージョンかぐやは、今までにないほど白銀にきつくあたってきます。
ですがそれは、自分がして欲しいことを察してグイグイきてくれよ!と言う気持ちの裏返しなのですが、基本的にそう言う能力が皆無に近い白銀は、全く気持ちを汲むことができず。
恋人になったかと思った矢先、なぜかひたすら冷たくされる、と感じてしまった白銀は、日に日に消耗していくのでした……

あまりに消耗した白銀は、満足に眠ることもできなくなっていました。
その眠れなさは、思わず時間つぶしにお弁当を作って来てしまうほど。
詳しい事情を知らない石上なんかは、弁当作るんですね、家庭的、などと普通の感想を漏らすのです。
そんな会話は、同じ部屋にいるかぐやの耳に否応なく飛びこんできます。
密かに聞き耳を立てて様子をうかがっていますと、程なくして白銀のお弁当の中身のお披露目となりました。
ふわりとほのかに漂う、お弁当のかおり。
かぐやは、「再び」それに目を奪われることとなります。
かぐやの昼食は、四宮家専属料理人から出来立てが温かい状態で届けられます。
栄養バランス抜群、旬の食材を基軸とした調和の取れたお弁当、それがかぐやの知る「お弁当」なのです。
ですが今目の前にあるそれはどうしたことでしょう。
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出汁巻き卵、煮物、焼き魚、梅干し……
栄養バランスや彩りなんてものはほとんど考えられていないにもかかわらず、溢れださんばかりのワクワクがつまっているではありませんか!
とりわけその中でもかぐやの興味を惹いたのが、「タコさんウィンナー」!
是非ともこれはいただかなければならない所でしょう!!
以前は食べたいと言いだせなかったため、いろいろと歯がゆい思いをすることになりました。
ですが今のかぐやは、その時のかぐやとは違います!
今の氷のような冷静さを持ったかぐやならば、こんな行動もとれてしまうのです!!
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「あーお腹が減りましたー」と、大声で独り言を言う、わかりやすいアピールを!!
さらにそこに重ねて、今日は料理長が帰省中なのを忘れていました、お腹と背中がくっつきそうだわ、とわざとらしく続けて……
流石の白銀でもこれには気が付きます。
まさか、俺の弁当一口わけてほしいのか!?
なんだつんけんしてても可愛いところあるじゃないか、そう言う事なら何かわけてやろう、四宮は何が好みなんだ……?
ちょうどそう考えたタイミングで、卵焼きとか食べたいわー、とかぐやがアシスト。
それでは……問いを決して声をかけようとしたその時でした。
千花とミコが現れ、お腹がすいているなら自分のお弁当を分けてあげる、と言いだしたのは!!
ハッキリ言って今のかぐやにとってこれは邪魔でしかありません。
この卵焼き砂糖たっぷり入ってて甘くておいしいですよ、と善意で卵焼きを差し出してくる千花に、甘いものは控えていますので、と冷たくスルー。
さらに、貴女自称ロカボガールなのにそんなに佐藤は言ったもの食べていいの?しかも麺類まで入ってるし、使っている野菜が糖質の多い根菜じゃないの、肉いっぱい食べればローカーボってわけじゃないのよ、ロカボガールを名乗るならもっと調べて……と攻めの一手!
千花はたまらず、かぐやさんが石上くんみたいなこと言う!!と絶叫!
そんな食事ばかりしていたら本当に太るわよ、と言うと度目の一言を浴び、その分走ればいいんでしょと泣きながら逃げ出してしまうのでした。
それを聞いてショックを受けたのは千花だけではありません。
甘いもの控えてたのか、じゃあこれはダメだ、と白銀も別けようとしていた卵焼きを引っ込めざるを得なくなってしまったのです。
ついでにミコも先ほどの話を聞いて、いつものようにたくさん食べるのが気恥しくなり、半分あげるとかぐやに差し出すのですが、それも私には多すぎるとうけとらず。
さらに、いつもその量食べて太らないのは不思議だと思ってる、と言う言葉で止めを刺し、巫女も追い払うのです。
で、石上はそんな二人の様子を見てくると退散。
白銀は……悩みまくっていました。
かぐやの胃袋は小さく、あげられるものは限られている。
では何をあげればいいのか?
そもそも石上にはわりと優しくて、なぜ俺にはきついんだ?
死の宮を理解しようとすればするほど不安になって、夜も眠れない……!
弱気になる白銀ですが、ここで引き下がらないのがいつもの彼と違うところ!!
俺はもともと弱い、格好つけなきゃ格好つかない、俺が俺のままでいればポンコツだと痛いほど知っている。
もっと気張れ、もっと、もっとだ!!
そして白銀がかぐやに差し出したのは……タコさんウィンナーでした!!
ここに来て、一発で正解を惹く白銀!!
ですがその手は震えていて、ポロリとウィンナーが落ちてしまい……
かぐやは、そのウインナーを落とすまいと
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白銀の指ごと、ぱくりと加えるのです!!
かぐやの攻めは終わりません。
ごめんなさい、勢い余って。
拭きますのでお手を。
そう言って白銀の手を吹いてあげるのですが、よくよく見るとかぐや自身の口元にもケチャップがついております。
……これもかぐやの作戦の内!!
亜羅どこでしょう、綺麗にしていただけますか?
そう言ってかぐやは目を閉じ、白銀からの行動を待つのです!!
さらに、ここで逃げたり突飛な行動を刺せないために、白銀の手をつかみ……その目を見つめ、早くきれいにして、と告げてきて……!!
もうここは腹を括るしかありますまい。
気張れ、気張れ、俺!!
白銀は、ここでかぐやが何を求めているのかしっかりと理解し、その力を振り絞って彼女の想いに応えようと、その顔を近づけていくのです!
が。
最近のあれこれで疲れ、睡眠不足で、ここに来ての極度の緊張と頑張りで……
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白銀はそのまま、倒れてしまったではありませんか!!
……そこで、かぐやは思いだします。
私はとても性格が悪い。
長らく忘れていた。
私亞が私のままでいたら、周りの人を傷つけることを……



と言うわけで、かぐや(氷)もとうとう攻略化と思われたところで、まさかの白銀が倒れると言う事態に陥ってしまう今巻。
白銀の容体も心配ではありますが、疲れや緊張からくるものと思われますから、大事にはならないでしょう。
問題は、自分のせいで白銀が倒れてしまった、と思っている(まあ事実ですが!)かぐやの方です。
そもそもなぜかぐやは白銀に出会うまで、他人との接触を極力避ける「氷」のような態度をとっていたのか?
そんなかぐやの過去に迫るエピソードへと続いていくのです!!

今巻は、そんなかぐや(氷)と白銀の関係をメインに描いていきます。
かぐやの葛藤だけでなく、白銀の葛藤も描き、今までとは一味違う恋愛頭脳戦が繰り広げられるわけです!!
そして物語はクリスマスへ!
果たしてこんな状況で、クリスマスに恋人らしいことができるのでしょうか?
千花やミコ、早坂と言ったサブキャラたちの出番をぐっと減らして二人の関係を解きにシリアスに、時にコミカルに、時にエモく……しっかり描いていく一冊となっているのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!