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今回紹介いたしますのはこちら。

「ゴールデンゴールド」第6巻 堀尾省太先生 

講談社さんのモーニングKCより刊行です。


さて、どんどんとその影響力を強めて行くフクノカミ。
ばーちゃんは寧島を強化する会を結成し、どんどんとフクノカミの思惑通りに動いていきます。
そんな流れをさらに強めて行こうと言うのか、フクノカミは三体に分裂して……?



黒蓮はばーちゃんの宿をチェックアウトしました。
勿論島から逃げ出そうと言うわけではありません。
なんと島の空き家を購入し、そこに住むことにしたのです!!
と言うのも、寧島の栄え方を見た黒蓮、今後もしかするとちょっと購入するかと考えるのもためらわれるくらい地価が高騰する……予感がしたから。
要するに本腰を入れて調査をしようと、そう言うわけです。

実家に電話して荷物を送ってくれるよう頼みながら、家の掃除をする黒蓮。
そうこうしていると、早速誰かやって来ました。
どうやらお隣さんのようです。
まだ立て込み中だったかねとと言うお隣さん、畑で撮れたものだけど、と袋いっぱいのミカンをくれました。
引っ越しの挨拶もまだなのに申し訳ないと恐縮する黒蓮ですが、そんなのは別にいい、これでお互い挨拶と言う事で、とさらにお煎餅や紐の間でくれました。
……ここまでしてくれるからには、やはり裏があるわけで。
お隣さんの本当の目的は、黒蓮に「説明会」に来てもらう事。
なんでも近所のスーパーを潰してパチンコ屋にする、という事例をはじめとした、開発計画の説明会があるようで。
お隣さんはその開発計画に反対しているようで……あわよくば黒蓮を仲間に引き入れ、そうでなくても説明会の参加者を増やして、計画側への圧を少しでも強くしようと考えているわけです。

島の取材をしている身としては、近所付き合いもある程度は大事にすべきでしょう。
黒蓮は少し遅れて説明会に訪れます。
既に始まっているなか、静かに中に入っていくと、黒蓮に気付いて手を振るお隣さんの姿が。
そっち空いてるよと指さされた方に向かうと……
その途中に
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フクノカミから分裂した、痩身のフクノカミがいるではないですか!
フクノカミが分裂したことなど知るはずもない黒蓮は、それが何なのか理解できずに固まってしまうのですが……そこに、座らないんですか、と声をかけてくるものが。
酒巻です。
フクノカミを巡って黒蓮たちといろいろな駆け引きがあった刑事ですが……
彼が何故ここにいるのか、それもまた疑問でして。
そんな頭の中が疑問で一杯の黒蓮が席に座り、前に目を向けると……また疑問が増えてしまいました。
説明している者達がついている席の卓上に目がぎょろりとしたフクノカミが座っているのですから!
こんな状況で、このフクノカミが人形だのなんだのとごまかす必要もないでしょう。
二人はとりあえず、このフクノカミの分身の情報の共有をするのです。

そんなことをしている間に、説明会は両陣営がじりじりとヒートアップしていっていました。
喧嘩腰の住民、とぼけて受け流そうとする説明側……
そんな時、卓上のフクノカミがいきなり
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説明側のリーダーの顔面を叩いたではありませんか!
痛みに顔をしかめた後、彼は言います。
誰ですかいま、物を投げたのは。
全く心当たりのない住民側は、何を演技してるんだ、警察呼ぶなら呼べばいい、とそのスタンスを崩さないのですが……
説明側の男はおもむろに立ち上がり、
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開発地に隣接する世帯に事前協力金を渡す、と言いだしたのです!
しかもその金額は、到底常識の範囲とは言えない高額で……!!
金の力で反対派を黙らせようと言う事なのでしょう。
これも住民の態度に直面して火が付き、ねじ伏せようと言う意思の表れ……
と言うよりも、ギョロ目のフクノカミの力が作用したようです!
流石にこの額にはざわめく住民、と他の説明側の人間。
この金額はやりすぎだと言っても、推すときは推すべきだ、1000張ったものだけが200とれるんだ、と力説してその金額を取り下げる気はありません。
フクノカミに魅入られたばーちゃんですらここまで下品じゃないぞ、と思わずドン引きする黒蓮なのですが、ともかくこの金の力で一気に開発側に話が傾きそうになりました。
が、そこで開発側の一人の老人が異を唱えたのです。
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……その老人の顔には、痩身のフクノカミの手が絡みついています。
これは、このフクノカミの力なのでしょうか?
老人は例のパチンコ屋になる予定のスーパーに関する人情話の様なものをそこで語り、金が全てじゃない、と言う感情に訴える策に出ました。
その力の作用か、結局反対側は反対のまま意見は変わらず。
要望書も見直して再提出する、と両者の対立がより深まるような形になりました。
計画側も、勝手に言ってろ、さっさと開店する、と強硬な姿勢で……
黒蓮の疑問もまたさらに深まります。
ギョロ目と痩身、二体ともフクノカミから別れたモノで、その能力もフクノカミと同じものに見えます。
だと言うのに、対立しているように見えるのは何故なのか……?
フクノカミの考えとは一体……?




と言うわけで、フクノカミの分裂体、「カネノカミ」「ヒトノカミ」が活動を本格化させる今巻。
その力はフクノカミに引けを取らないようですが、対立しているのは何故なのでしょうか。
かつてフクノカミは、今と同じように島にフクを与え、紆余曲折の末に退治されたと言いますか、力を奪われてあのミイラのような姿にされたわけです。
この行動は、同じ轍を踏まないためにしていることなのでしょうか……?
人間の考えが及ばないうちに、フクノカミはどんどんとその勢力を伸ばそうとしているようです……

そんなフクノカミとばーちゃんと島の住民と、と言う寧島の渦の真っただ中にいる琉花の物語も進展し始めます。
琉花自身は否定するかもしれませんが、琉花が何よりも大事に思っているのが及川との関係です。
及川もまたフクノカミの魔力に囚われてしまっているわけで、そのあたりも琉花の行動の理由になっていました。
そんな及川は、少なくとも今、琉花のことは何とも思っていない様子。
ところがそこに、思いがけない爆弾が投下されることに……!?

カネノカミ、ヒトノカミの対立。
開発と反対派の対立。
琉花と及川の関係。
そこにフクノカミの不可解な行動などが絡み合い、物語はさらに加速!
一体この後どうなってしまうのか、ますます楽しみになっていきますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!