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今回紹介いたしますのはこちら。

「しずまれ!ヴィンセント」第2巻 かいれめく先生 

講談社さんのシリウスKCより刊行です。



さて、突如現れた黒歴史の住人、ヴィンセントに翻弄されるキミエ。
自らが生み出した若気の至りの塊に付きまとわれて悶絶するキミエなのですが、彼と共に様々な人物の様々な黒歴史が巻き起こすトラブルを彼とともに解決し、念願だったリア充に近づいていくのです!



すっかり仲良くなったお友達ののあとベルカとともに、パンケーキを食べるキミエ。
もうどこからどう見ても恥ずかしくない(?)リア充に見えるキミエなのですが、彼女の心の中には一つひっかかることがありました。
それは……ここ一か月ほど、ヴィンセントが姿を現さないことです。
何故ヴィンセントは消えたのか、彼がどこで何をしているのか?
それは全く分からないのですが……
彼のいない間過ごした、友達との放課後ライフはキラキラとした輝きに溢れたもので、キミエはやっと自分が「普通の女子高生」になれたんだ、とハッピーな気持ちに包まれるのでした。

これでいいんだ、これがずっと憧れてた日常なんだもの。
もう過去に縛られなくていいんだ。
そう自分に言い聞かせるようにしながら、ベッドに寝転がって携帯で友達とメッセージのやり取りをするキミエ。
そのやり取りで明日は現代文の資料集が必要になる事を思いだし、本棚から引っ張り出そうとしたところ、本棚が崩落。
ベッドの上が本だらけになってしまいました。
するとその本の中に、すべて処分したはずの黒歴史らしき本が紛れていたのです!
……が、よくよく読んでみると、その黒歴史らしき本は、自分の書いた覚えのない物語でした。
荒れ果てたエターニュイ、突然現れた謎の夜獣……
見たことのないこの本の、この世界の中で……ヴィンセントは生き続けている……!?

気が付けばキミエは、その世界の中に入りこんでいました。
そこでは、ヴィンセントが戦いを繰り広げています。
なかなかやるじゃないか、俺をここまで追い詰めるとはな。
そう言って血を拭うヴィンセント……どうやら相手は相当な強敵のようです。
その相手と言うのは……
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終焉の夜獣(アポカリストロフィア)なる、見るからに強そうで不気味で、巨大な夜獣だったのです!!
それを見て、キミエはハッと思いだしました。
キミエが中学三年生になろうと言うある日のこと、ふとこんなアイディアを思いついたのです。
春は別れの季節、自分もいつかヴィンセントと離れ離れになるのか?
いや、ボクの心がエターニュイから離れるほど強くなる夜獣との戦い……かっこいいかも!!
ボクがエターニュイを忘れる、それはつまり世界の滅亡!
記憶を失ったボクと一人戦い続けるヴィンセント、なんて感動的なんだ!!
……フフ、大丈夫さ、この僕が本当にヴィンセントのことを忘れるわけないだろ?
……当時のキミエは本気でそう思っていました。
が、その「終焉」は、今まさに起きようとしているのです!!
このままではヴィンセントは、エターニュイは永遠に消滅してしまうでしょう。
何とかしなければ。
そう思うキミエなのですが……
同時に、キミエの中の別のキミエたちがささやくのです。
せっかく普通になれたのに、また元に戻るの?
忘れちゃおうよ、もう思い出したくないんでしょ?
あなたはもう普通の女子高生なんだよ?
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こんな世界、もう必要ないでしょ?

…………あれだけ輝きに満ちていたエターニュイは崩れ落ち、ヴィンセントの声ももう聞こえない。
きっとこれが「忘れる」ということなのだろう。
だけどこれだけはわかる、私がこの本を閉じて、全てを忘れ去ったとしても……
彼はこの「聖域(サンクチュアリ)」を守るために戦い続けるだろう。
キミュエル・アキラティアなどもうどこにもいないのに。
そんな思いがよぎるキミエを、別のキミエは肯定します。
それでいいんだよ。
昔のこと考えたってしょうがないよ、いまが幸せならそれでいいでしょ?
早くみんなのところに帰ろうよ。
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幸せな毎日が待ってるよ。
……その瞬間でした。
ヴィンセントの
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剣が砕け散ったのは……!!




と言うわけで、クライマックスを迎えた本作。
この最終話までは、今まで通りの黒歴史を忘れ、ロストファントムのよって歪んでしまった人々を浄化しながら、いつも通りのドタバタを繰り広げて行きます。
ヴィンセントに翻弄されながらも、時として彼に助けられ、そしてリア充への階段を少しずつ登っていく。
そんな日常が、まさかエターニュイとヴィンセントとの決別に近づく道でもあったわけです!!
だしぬけにやって来てしまった最終回ですが、その結末はばっちり納得のいく決着です。
本作ならではの要素がふんだんに盛り込まれ笑いと感動を盛り込んだ必見の最終回、是非ともその目でご確認ください!!

さらに話と話の間には様々な黒歴史キャラの解説なんかが収録、シリウスに掲載された出張読み切りもばっちり掲載され、カバー下本体にもにやりとさせてくれるおまけまで用意されるなど、余すところなく楽しめますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!