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今回紹介いたしますのはこちら。

「春川さんは今日も飢えている」第1巻 おりはらさちこ先生 

ぶんか社さんのぶんか社コミックスより刊行です。 


おりはら先生は10年に「嫁猫」で商業デビューを果たした漫画家さんです。
 デビューから双葉社さんや竹書房さん、ぶんか社さんと様々な出版社さんの四コマ誌をメインに活躍されております。
現在もなんと4作を同時に連載されるなど、精力的に活動されております!

そんなおりはら先生が、コンビニなどを中心に隔月ペースで刊行されている雑誌に近いアンソロジーコミック、「めしざんまい」「ごほうび食堂」で連載していたのが本作。
連載誌が連載誌だけに、単行本化がどうなるかわからない所のあった本作ですが、この度めでたく第1巻が刊行となりました。
掲載誌の都合上当然本作も食事漫画なわけですが、その内容はと言いますと……?



午後5時になりました。
とある会社のOL、春川夏美は、定時きっかりに仕事はしっかりと終らせ、さっと席を立ちました。
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ではお先に失礼します、と眉間にしわを寄せた不機嫌そうな表情のまま立ち去っていく春川。
仕事は終わらせているから優秀なのは間違いない、でも仕事上がりに誰かと遊んでる様子もないし、そもそもあの眉間のしわが近寄りがたい雰囲気を生んでいる……
会社の同僚たちはそんなことをささやきあい、彼女を遠巻きに見るのでした。
ですがその同僚たちの一人、芹沢は……そんな春川が、ひとステップだけスキップをしたのを目撃!
その時の芹沢は、そのスキップが何を意味しているのか全く分からなかったのですが……

春川が自宅に帰りますと、弟の冬樹が出迎えてくれました。
普段は一人暮らしの春川ですが、たまに彼女の健康状態を心配して冬樹がご飯を作りに来てくれるのです。
そんな冬樹の顔と、部屋の中からふわりと香ってくるいい匂いを嗅ぐと、春川はあの眉間のしわが嘘のようににっこりと言い顔で笑いました!
いい香り、今日の晩御飯何?と尋ねる春川なのですが、今日の晩御飯は彼女のリクエストに応えたもの。
メニューは春川ご所望のカツ丼なのです!
いい具合に調理が済んだところで、あとは卵を入れて火を通せば完成といった状況。
冬樹がご飯をよそうように言いますと、春川はそそくさと手を洗い、丼を取り出しました。
ですが出てきたどんぶりは、
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丼と言うよりはもはやおおきめのボウルと言った方がいいような巨大な物!!
そこに春川はご飯を電子ジャーで炊いた5合をそっくりあけるのです!!
どうやらこの行動はいつものことのようで、冬樹は相変わらずゴーカイだな、とあきれ顔をするものの、卵が煮えるから早く渡して、と冷静に指示。
丼を受け取りますと、まずはご飯の上にたっぷりと水菜を敷き詰めました。
その上に、たった今火の通ったカツの卵とじを投入!!
周りには彩も豊かにトマトやアボカドをならべ、卵の中には角切りのトマトを混ぜ込んで野菜もたっぷりのカツ丼が完成です!!
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全体の量はともかくとしまして、野菜と肉のバランスはバッチリ!
ではアツアツのうちに頂きます、と手を合わせて頂きますの挨拶をする春川、早速カツから口に運びました。
出来立てなので、カツの衣はまだサクサクの歯触りを残して食感も抜群!
プルプルの卵のまろやかさに、トマトの酸味、アボカドの濃厚さ……カツ丼という料理ひとつにもかかわらず、様々な味わいが楽しめます。
唯でさえ食べ飽きにくい工夫の凝らされているこのカツ丼、さらにもう一工夫凝らされておりました。
卵とじの中に、スーパーの惣菜コーナーで購入した唐揚が入っているのです!!
卵とじにしなくてもしっかり味の付いている唐揚ですが、そこでたっぷりと敷き詰められた水菜と一緒に食べることで調和!
いくらでも食べられそうなこのカツ丼、贅沢すぎてカツ丼を超えた大富豪丼だ、と春川はうなるのでした!!
……安い富豪だな、という冬樹の突込みは置いておきましょう!!

あまり料理が得意ではない春川、冬樹は自分が来ていない時もきちんとご飯を食べているのかと尋ねてきました。
春川は食べてるよ、と答えるのですが、今朝の献立は卵かけご飯三合と目玉焼きだとか。
どれだけ卵を食べれば気が済むのやら……!
そんな卵尽くしの一日にもかかわらず、春川はぺろりとカツ丼を平らげまして、ごちそーさまと手を合わせます。
その表情は実に幸せそうで……
いつもの表情とその顔のギャップはもうとんでもないレベル。
弟である冬樹も、いつもはこんなに眉間にしわを寄せてるのに、飯を前にすると顔変わるよな、と口を出さずにはいられないほどです。
が、春川からしますと、お腹が空いてたら誰だって眉間にしわくらいよるでしょう、とのことで。
いつものあの不機嫌そうな顔は、実際に不機嫌だったり怒ったりしているわけではなく……どうやら、ただお腹が空いているのを我慢している顔だったようです!!
よらねーよ!と突っ込む冬樹に、眉間にしわが寄ってるからお腹がすいてるのね?と返す春川。
違うと否定する声も無視して、春川は冬樹を誘いました。
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デザートに卵かけご飯食べよっか?と……!!



と言うわけで、大食い女子・春川さんの幸せな食事風景を描いていく本作。
この後もセルフでか盛りレシピ中心に、春川さんがもりもり食べていくシーンが描かれていきます!
そのレシピを作るのは冬樹であったり、春川さん自身も得意ではないながらも作ってみたりするのですが、どうしてもおうちの食事と、お昼にこっそり食べるお弁当(のようなもの)だけで彼女の眉間のしわをおさえることはできません!
大食いであることをカミングアウトできれば、昼食を思う存分食べてしわを軽減できるのかもしれませんが……そこはやはり乙女ですから、簡単にカミングアウトもできないのです。
そんな彼女の職場ではひた隠しにしている秘密を、ひょんなことから知ってしまうのが同僚の芹沢です。
彼は大食いでこそないものの、ちょい足しレシピを豊富に持っているようで、そのレシピで春川さんの心を徐々につかんでいきまして。
一方で、芹沢の心の方は春川さんに惹かれていって……!?
でか盛り系女子の食事風景を楽しみながら、ほのかにラブコメ要素も加えられている本作。
春川さんをはじめとしたキャラクターの可愛らしさもバッチリで、様々な要素で楽しめますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!