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今回紹介いたしますのはこちら。

「くにはちぶ -国八分-」第6巻 各務浩章先生 

講談社さんのマガジンエッジコミックスより刊行です。


さて、執拗にたんぽぽを排除しようとする女子・かざりが現れた前巻。
かざりはたんぽぽを、くにはちを排除するためならばどんな非常な手も使いかねない危険極まる人物。
その異常ともいえる彼女の行動は、この後どんな事件を引き起こすのでしょうか……?



クラスのいじめっ子といじめられっ子が巻き起こした騒動に、かざりが首を突っ込んで厄介な状況になりながらも、なんとかその危機を乗り越えることができたたんぽぽ。
自宅に帰りますと、なにやら妹のつづみがドアに耳を当てて今の様子を伺っているようです。
タンポポもそっとそれに倣い、聞き耳を立てておりますと、中からは思いもよらない会話が聞こえてきました。
一千万あります。
無視法終了の期日まで誰とも接触しなければ、全て差し上げます。
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見知らぬ背広姿の男性二人が、たんぽぽの父の前で1000万円を広げて見せ、そう持ちかけていたのです。
主語のないその提案でしたが、もちろんその意味することはわかっています。
こんなことをくにはちぶの度にしているのか、と率直な疑問をぶつけるたんぽぽの父ですが、男たちはすぐにそれを否定。
無視法の実行が困難な方への力になりたいから支援をしている、一般的な家族は極力外との接触を避けるから、今回は特別だ……そういうのです。
無視する法律を作っておいて、今度は家に閉じ込めさせようとする。
矛盾めいた行動に疑問を抱かずにはいられないたんぽぽの父ですが……
男たちは自身の行動の目的すんなり明かしてきました。
無視法を存続させる、それだけだ、と。
家族の幸せを思えば1年くらいなんということはない、受け取るのは恥ずかしい事ではない。
様々な言葉を並べ、受け取りやすい空気を作ろうとする男たちなのですが……
たんぽぽの父ははっきりと答えます。
せっかくですが受け取るわけにはいきません。
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私たちは今回限りで無視法をやめさせるつもりです。
お金のために子供を縛って、次の知らない子供へ無茶を渡す。
私はそんな恥ずかしいことできません、お引き取り下さい。
……男たちの表情は変わりません。
が、その瞳はどうしようもないものを見つめるような、冷徹な光を宿していて……
そこにたんぽぽが入ってきました。
パパ、ごめん、ありがとう!
たんぽぽのそんな言葉に返事はできませんが、たんぽぽの父の穏やかな笑みは今の彼の気持ちをしっかりと表しています。
男たちも当の本人がここにきてはやりづらいのでしょう、気持ちが変わったら名刺の連絡先へお電話を、と言い残して去っていくのでした。

翌日。
たんぽぽたちが教室で授業の開始を待っていますと、数名のクラスメイトが教室にやってきました。
かざりの策略によって、このクラスで学校に通い続ける生徒はたんぽぽを含めて4人になってしまっていたはず。
ですが、かざりの作った空気に恐怖を感じて学校に来ていなかった犬走の友人数名が、勇気を出して登校してくれたのです。
かざりの作った空気……それを少しずつ壊して、みんなが学校に来るような流れを作らなければならない、とあざみはかんがえるのですが、そこでいきなりかざりの声が響き渡りました。
その声が聞こえてきたのは、スピーカーから。
彼女は校内放送を使い、学校中に語りかけ始めたのです!
今日は皆に楽しいお知らせがあるよ!
みんなは「くにはちぶ」って知ってるよね!
もしこの学校にくにはちがいたらすっごい怖いよね!
しかもあえて登校してくるとしたらみんなどうする?
怖いよね、そんな学校通えないよ。
怖い人は学校に来ないことをすすめるよ。
でも勇気のある人はちょっと私に協力してくれないかな。
ゲームをしよう。
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くにはちを学校にこれなくした人に、一千万円あげちゃいまーす!
条件はふたつ、一つ目、くにはちを二度と学校に来れなくすること、その判断は私がする
二つ目、再起不能にした動画や証拠を私に見せること。
これを満たした個人あるいは集団の代表者に、一千万円、きっちり渡すわ。
方法は問わない、意味は分かるね?
さあ全校生徒の皆さん、先生方、事務や清掃業者さん、学校外の誰でもいいわ。
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逮捕に気をつけて、ゲームを楽しみましょう!!



と言うわけで、かざりの狂気がさらに加速していく今巻。
一千万円と言う大金を積まれても、折れることはなかったたんぽぽの家族たちですが……
たんぽぽに思い入れなんてない、その他の人々ならどうでしょうか。
くにはちを無視した延長上で、死に至らしめてしまう。
例えば車で跳ね飛ばしてしまうとか、たまたま重いものを投げたらそこにいたとか……そう言った形でくにはちを殺めても、罪には問われないとか。
自分が逮捕されてしまうきっかけを作るかもしれない脅威を排除でき、罪に問われないどころか、その上一千万円もらえるとなれば……
凶行に走るものも絶対にいるはず!!
殺すまで行かなくても、例えば大けがをさせて満足に動けなくするとか、そう言った手段でもいいわけですから……!

そんなおそろしいかざりの策略ですが、そのお金の出どころはどこなのでしょうか。
ダーティなお金ではないと言うかざり……その金額、そして入っていた入れ物から考えても、たんぽぽの家族に与えようとしたお金と同じものでしょう。
と言う事はかざりは、国に近い巨大な勢力と繋がっている、と考えられます。
たんぽぽと、あざみたちの敵は、想像以上に巨大なのかもしれません……!!
ですが、くにはちをどうにかしたいと考えているのがたんぽぽだけであるわけがなく。
思いもよらない方向から、思いもよらない助けの手が差し伸べられて……!!
彼らは最悪の敵との終わりが見えない戦いが始まってしまったたんぽぽの福音となるのか?
それとも……
今後の展開も見逃せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!