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今回紹介いたしますのはこちら。

「うれしょん!」第3巻 かずみ義幸先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。



さて、三度の飯より美少女のおしっこ、と言うどこに出しても恥ずかしい変態紳士の冬弥。
そんな冬弥ですが、その性癖はしっかりと隠し通しておりまして、その事実に感づいている様子なのは嬉しくなるとおしっこが出てしまううれしょん体質の美少女、芽春だけ。
そんなムッツリの冬弥ですが、今までずっと一緒に過ごしてきていた幼馴染の女の子、夏鈴とお付き合いすることになって……?



夏鈴とお付き合いすることになった冬弥。
もちろんそういう要素抜きでも夏鈴のことは大好きなのですが……
お隣同士なうえにお付き合いしているとなれば、俄然彼の求めるもの……おしっこと触れ合う(?)チャンスも増えるはず。
よこしまな感情が湧きあがる冬弥、今日も早速そのチャンスを作るための行動を始めます。
用意するものはよく冷えたお茶。
元々おしっこの近い夏鈴にこれを与えれば、そう遠くないうちに催してくる……
依然も作中で決行した作戦を再び行おうというわけです!!
もちろんまずはこのお茶を渡さなければいけないのですが、そこもぬかりはございません。
朝方、愛犬のハトホルの散歩の準備をしていれば……
夏鈴がひょいとお隣のおうちから顔を出しまして、おはようとさわやかな挨拶をしてくれるのです!
ですが今日の夏鈴は今までとは少し様子が違います。
いつもならば両家の境となっている腰上くらいのさくを飛び越えてくる彼女が普通に門から入ってきますし、履いているのも、まぶしいおみ足を露わにしていた短パンではなく、長いズボンをはいているのです。
更に、ハトホルをかわいがろうとかがむ前には、しっかりズボンを直しておしりや下着がちらりしないようにケアするではありませんか!
今までならこういったときには、無防備なエロスを振りまいていた夏鈴。
声にこそ出しませんでしたが、これには冬弥も大ショック!
釣った魚には餌をやらないってやつか!?と心の中で大絶叫するのです!!
……そのまま黙っていればいいのですが、そこは冬弥。
我慢しきれず、今日は下、ジャージなんだな、めずらしいな、と夏鈴に声をかけてしまいました。
すると夏鈴、ふっふっふと意味ありげに笑いながら、実はこれには二つの深いわけがあるのです、と解説を始めてくれました。

夏鈴と冬弥は、正式にお付き合いをすることになったわけです。
ですがその直前まで、夏鈴は冬弥の本当の気持ちがわからなかったのだといいます。
冬弥は夏鈴のことを好きと入ってくれるものの、手をつなぐとか、抱きしめるとか……キスするとか、そういったはっきりとした行動をとることはありませんでした。
だから、本当に自分のことが好きなのか、不安だったというのです。
そこで夏鈴は、ある行動に出たのです。
それは……冬弥を誘惑する、というもの!!
最近何かとスキンシップが多かったり、短パンなどの露出の大目な服を着ていたり……かがみこんだりした時に下着が見えたりするのも、すべて冬弥に対するアプローチだったわけです!!
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冬弥はといいますと……夏鈴の無防備さからくるラッキースケベの類だと思い込んでいたのですが!!

その真相はそっと胸にしまいこんでおくとしまして、つまるところ夏鈴が今日色々な意味でおとなしいのは、正式にお付き合いしたことで誘惑をする必要が無くなったから、と言う事なのでしょうか。
ですが夏鈴は、少し違うというのです。
魅力的な美少女である夏鈴、男子からはエロスな力のこもった瞳で見られることも少なくはありません。
女性からするとやはりそういうのは気づいてしまうものなのだそうでして……
自分の視線も気づかれていたのか、と焦る冬弥でしたが、夏鈴によりますと冬弥は全く女子をそういう目で見ない、かっこいい!との事。
硬派を気取って、ムッツリを貫き通した成果がここに出たわけです!!
で、夏鈴はそんな紳士でかっこいい冬弥にふさわしい、おしとやかなレディーになろう、と決意して薄着などをやめたのだそうです。
まあ聞いてみれば、夏鈴が言うほど深くはない理由なのでした。

そんな話をしていますと、先日の雨の中で巻き起こった夏鈴のおもらしの件に触れることになります。俺が夏鈴に起こるわけないだろ、と笑顔で語る冬弥を改めてかっこいいと思う夏鈴なのですが、続けてこんなことを言い出すのです。
そういえばおしっこでエッチな気分になったりする、変態な人も世の中にはいるらしいね!
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思いがけないタイミングでの思いがけない攻撃に、激しいダメージを被る冬弥!!
まぁちょっと変わった趣味の人もいるよね、とやんわり擁護しようとするものの、夏鈴はそういう人はちょっとじゃなくて大変態だよ、と笑顔でとどめを刺してきまして……!!
実際そのあたりを否定はし切れない冬弥、なんとか笑顔のままその発言をスルー。
するとそんな話題になったからか、夏鈴はこんな話へとつなげていくのです。
実は結構おしっこが近いんだけど(当然冬弥は知っておりますが)、くしゃみをしたときなんかにちょっとだけ出ちゃうときがある、と。
女子には結構ある事なんだそうですが……あんなことがあったから、我慢する練習をしようと思う、と言う夏鈴。
おしっこを我慢するなんて体に良くないぞ、と諭す冬弥。
冬弥自身の体にもよくない……と言うことは置いておきまして、せっかくの夏鈴の決意を無碍にするわけにもいきません。
じゃあ協力してやろう、と自分の飲みかけのお茶を渡そうとする冬弥ですが……乙女な夏鈴がそれを受け取るはずもなく。
夏鈴は照れまくりながら、とりあえずいつもの公園のトイレによっていこう、と話をそらすのでした。

ところが、公園のトイレでは事件が待っていました。
なんと女子トイレが何者かに壊されてしまったとの事で、使用禁止になっていたのです!!
本来ならここで別のトイレを探すところでしょうが、何せ近い夏鈴です。
ここですることを決めていただけに、もうこれから別のトイレに向かう余裕はありません!!
そこで……冬弥の提案で、やむなく男子トイレを使うことに!!
女子トイレとはあまりにも違いすぎるあれこれに戸惑いまくる夏鈴、冬弥に絶対そこにいてね、と幾度も声をかけながら個室へと入ります。
……が、やはり男子トイレでする、と言う本来ありえないことをする踏ん切りがどうしてもつかず……
個室を飛び出し、冬弥に
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一緒に入って!!ととんでもないことを言い出すのです!!
冬弥からすれば望むところと言いたいでしょうが……そこは変なところで男気のある冬弥!
俺は女の子のおびえた気持ちに付け込んで欲望を満たすような男ではない!と、鉄の意志で拒否しました!
ですがこのままでは夏鈴が安心して用を足すことはできないわけで……
そこで冬弥は夏鈴が安心できるように、いつも以上に格好を付けながら、大丈夫だ、俺がここで見張ってる、自分の彼氏を信じろ!!と最大限の気持ちを込めた言葉を投げかけたのです!!
すると夏鈴、嬉しそうにうっすらと涙を浮かべて笑顔でうなずき……
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目の前に冬弥がいるその状況で、扉を開けたままズボンを下ろしたではありませんか!!
そして、冬弥が手を伸ばせば届くほど近くにいるにもかかわらず、おしりもあらわにそのまま……!!!!



と言うわけで、今回もかずみ先生の思うが儘に突っ走って下さる今巻。
前巻の発売から一年半もの間が相手からの発売となったこの第3巻ですが……収録されているのは、なんと……2話!!
かずみ先生の筆が乗ったのでしょうか、1話当たり80ページを超える相当力のこもった力作になっているのです!!
各話はそれぞれ、夏鈴メインのお話と、芽春メインのお話になっております。
紹介した夏鈴メインのお話では、要するに夏鈴が用を足す、だけ。(あと冬弥と夏鈴がいちゃつきます)
ですがただそれだけの内容を、かずみ先生の溢れ出放題に溢れるパッションで80ページの大長編へと作り上げる……そんな、超一流の変態的作品を見せてくれるのです!!
勿論後半の芽春編も必見!!
そちらには本作には今までいなかったタイプのキャラクターが本格的に絡んでまいります。
彼女の登場が芽春と冬弥の関係を加速させて行くことに……!!
彼女を作ってもなお冬弥の情熱は完全には消えず!
芽春ともおしっこを巡ってとんでもないことになってしまいますよ!!
ちなみにそのキャラのおしっこは「まだ」披露されておりません!悪しからず……!!

かずみ先生のパッションがこれでもかと溢れかえる今巻もフルスロットルです!!
変態の一言では片づけてはいけない、一歩進んだかずみ先生の本気……
受け入れられる方ならば、必見です!!!

ちなみに第4巻は20年秋から冬あたりに発売予定!!
気長に待ちましょう!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!