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今回紹介いたしますのはこちら。

「異世界ちゃんこ」第3巻  林ふみの先生 

竹書房さんのバンブーコミックスより刊行です。


さて、突如飛ばされた異世界で、元の世界に戻るための冒険を続けている高良山。
自分を召喚したニーナ亭の三姉妹だけでなく、カリーンも旅の道連れとなり、一同はグローリー・エンペルと言う街へ向かいます。
ですが一同は道に迷い、予定していたルートから外れてしまい……?



高良山が自身初めてのスモークチキンを作ろうとしていました。
ですがあとはいぶすだけ、となったその瞬間、大きな鳥のようなモンスターが現れ、その肉を奪い去っていってしまいます。
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すぐに取り返したいところですが、なにせ相手は鳥。
空を飛んでいるモノを捕まえることもできず、他のメンバーを置いてダッシュで追いかけるわけにもいかず……
高良山はせっかくのスモークチキンを諦めざるを得ないのでした。

そのモンスターは、レッドアイイーグルと言うのだそうです。
カリーンによればかなり強いモンスターなうえ、頭もよく、数話で連係プレーなども仕掛けてくる厄介な存在とのこと。
いつ舞い戻ってくるかもわかりませんから、ここは早いところこの場を離れたほうがよさそうです。

今いる場所から、険しい山道でモンスターも現れるルートを通ればおよそ4日ほど。
安全なルートに行くには1日ほど戻って改めて10日歩く必要があるため、相当時間がかかってしまいます。
どちらを通るか意見は分かれますが……やはり旅慣れていないメンバーもいるわけですから、引き返して安全なルートを通ることにしました。
慎重に山道を戻っていく一同ですが……高良山はやはりあのスモークチキンがあきらめきれない様子。
昨夜から塩もみして乾燥させてやっと下準備ができたところだった。
それに燻が終わっていない段階で食べてもおいしいはずがない、そんなもの食べて「不味いもの喰わされた」と思われたらショックだ。
そんな、なぜかモンスターの立場にたってのことまで言い出して……!
そんな話をしていたせいでしょうか。
すぐ背後に、モンスターが迫っていたことに気が付くことができませんでした。
草むらから飛び出るようにして現れたのは、レッドアイイーグル!!
レッドアイイーグルは瞬く間に三姉妹を捕え、空高く飛んでいってしまいます!
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すぐに追いかけようとしたものの、なんとレッドアイイーグルはもう一羽いて……!!
挟み撃ちにして、禪院を一気に狩るつもりなのか!?
そうこうしている間に、カリーンも鉤爪に捕らえられてしまいます。
流石にこれ以上好き勝手にさせるわけにはいきません!!
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高良山は浴衣を脱ぎさり、それでレッドアイイーグルの顔を覆います!!
視界を奪われたレッドアイイーグルは大暴れ!!
そしてそのやみくもな大暴れの隙をついて、高良山はジャンプ一番、レッドアイイーグルの背に乗りました!!
これでおめおめ取り逃すことはなくなりましたが……レッドアイイーグルの強い力はまったく緩まず、カリーンは脱出がままなりません。
腰にさしていた短剣を抜いて、鉤爪に突きたててみても刃が立たず、やはりのがれることはできません。
すると高良山、帯をカリーンに投げ渡します。
こいつが上に飛ばないようにするから、なんとか自分で脱出してくれ!
帯を使ってどうすれば脱出できると言うのか?
首をかしげるカリーンですが……あたりを見回して何かを思いついたようです!!
するとカリーンはさらに力を込めて、鉤爪にナイフをつきたてました!!
刃は爪と肉の間に食い込み、さすがのレッドアイイーグルも力が緩み、カリーンを放します!
このままだと地面にたたきつけられてしまうところですが、そこで活躍するのがあの帯です。
すかさず帯を太い木の枝に絡ませ、強引に手繰り寄せて木の幹に体を引き寄せて落下の衝撃を殺すことに成功したのです!!
カリーンの無事を確認すると、高良山はレッドアイイーグルに止めを放つのです!!
背中を蹴って飛び上がり、そして全体重をかけて
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ぶちかまし、そして渾身の突っ張り!!
さらに逆の手でレッドアイイーグルの頭を抑え込み、地面にたたきつけて見せたのです!!
流石のレッドアイイーグルもこれにはたまらずノックアウト。
ですが流石はレッドアイイーグルと申しますか、すぐに意識を取り戻し、そのまま飛んで逃げ去ってしまうのです。
とはいえこれはラッキーとも考えられます。
おそらく最初のレッドアイイーグルとこのレッドアイイーグルは仲間。
と言うことは、逃げかえる先に三姉妹もおそらく連れられているはず!!
レッドアイイーグルは人間も捕食する恐ろしいモンスター。
ぼやぼやしている暇はありません!!
高良山とカリーンは、必死にレッドアイイーグルを追いかけるのです!!



と言うわけで、三姉妹が揃って捕えられてしまった今巻。
少しでも早く助けなければ、どうなってしまう事か……!
高良山とカリーンはすぐ追いかけるわけですが、果たして間に合うのでしょうか。
なにせ相手は鳥、まっすぐ飛んで巣まで帰ってしまい、高良山たちはそれを走って追いかける異常、様々な障害物を乗り越えながら追いかけなければなりません。
そして追いついたとしても、あの強力なモンスター、それも少なくとも2体以上を相手に戦わなければならないわけで……
まさしく高良山パーティー最大のピンチと言えましょう!!
……ですが無事倒せたとすれば、相手は「鳥」なわけです。
鳥を使った料理と言うのは、相撲取りにとっては十八番!
ゲンを担ぐ肩の多い相撲取りの方々、手がない=手をつかない=負けない、と言うことから鳥を使った料理を好むのです!
果たして高良山は三人を助け出し、無事鳥料理に舌鼓を打つことができるのでしょうか……!?

勿論この他にも高良山の奮闘は続きます。
今まで動物型のモンスターとばかり戦ってきた一同ですが、今回は植物型のモンスターも登場!!
さらに、食べるとか食べないと改善に、ちょっと太刀打ちできそうにない強力なモンスターまで!?
その上高良山の体の方にも何かが起きるなど、今まで以上に困難な冒険が連続して……
戦いの激しさのあまり、食事の回数もどうしても減ってしまうのですが……回数に反比例するように、手間暇のかかった料理が登場!!
物語も料理も見どころいっぱいなのです!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!