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今回紹介いたしますのはこちら。

「忘却のサチコ」第12巻 阿部潤先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。


さて、俊吾さんと何度か再会したことや、友人との交友のを通じ、徐々にトラウマを乗り越えているサチコさん。
前を向きつつあるサチコさんですが、その周囲ではサチコさんに思いを寄せる人物も何人かいるようで、サチコさんを巡る環境も変わりつつあり……?



サチコさんと小林が、期せずして同じタイミングで編集長に出張届を提出しました。
しかも、出したタイミングだけでなく、行くタイミングも、目的地も同じ福井、と言う偶然にしては出来過ぎな内容で!
先日小林はサチコさんと疑似デートをしたこともあり、それをきっかけにいい感じになったんじゃないか、と編集長は下衆の勘繰りを働かせるのですが……
小林はともかくとして、サチコさんにそのつもりは毛頭ございません。
これは本当に偶然の一致で、小林は担当しているジーニアス先生の新作、異世界転生ものの舞台の参考にするために「天空の城」越前大野城と、厳しい訓練所のモデルにする予定の東尋坊に取材に。
サチコさんは小森先生の新作の古生物学者を主役にした作品の参考のため、恐竜博物館や採掘現場に向かう予定なのだそうです。

とはいえ、せっかく一緒になるのですから、サチコさんに惹かれている小林にとってはチャンスです。
最近は小林もサチコさんの求めているモノがわかってきていまして、福井名物の美味しい店を知っているから夕食でもご一緒しませんか、と誘いをかけます。
出張はあくまで仕事で、遊びではない……と考えているサチコさんですが、美味しいご飯の誘惑には勝てません。
時間が合えばですよ、とよだれをこらえながらお誘いを受け入れるのです。
そんなことを話しながらも下調べをしていたサチコさん、小林に男性はみなさん恐竜が好きなのでしょうか、と素朴な疑問を投げかけました。
すると小林、意味ありげな表情を浮かべながら……別に。男がみんな恐竜好きなわけじゃないですよ、と彼らしからぬ低いテンションの返答をするのです。
……サチコさんはそんな小林の様子には気が付かなかったようですが!

一週間後、サチコさんは福井に来ておりました。
まずは恐竜博物館。
ここは日本どころか、世界有数の展示がされているとのことで、サチコさんの取材も力が入ります。
恐竜の卵をイメージした外観の丸いドーム状の建物の中には、どこから見るか迷うくらい無数の恐竜の骨格標本などが、所狭しと、見る者を圧倒する迫力で展示されています。
続いてやって来たのは化石発掘の体験現場。
幸子さんも自分で体験してみるのですが……サチコさんが不器用なことを差し引いても、なかなかどうして化石の発掘は難しいようです。
するとそこに、恐竜の被り物をした男性が現れました。
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祇園多めの感覚的なアドバイスをしてくるその男性、正直その指導はわかりにくいと言わざるを得ませんが、ニュアンスは伝わったようで。
葉っぱのモノではあるものの、サチコさんは化石を見つけることができたのです。

その男性は、サウルス博士の愛称で親しまれる古生物学者の先生だったようです。
毛延久だけでなくこう言う活動もされているとは、と、企画で行われているザウルス博士の恐竜教室にも顔を出そうとするサチコさん。
するとザウルス博士、なんだか物凄くうなだれております。
何でもアシスタントのプテラちゃんが、交通渋滞に巻き込まれてこれなくなってしまったと言うのです。
ザウルス博士、その感覚的な物言いのため、どうしても一人で授業を行うとみんなを置いてきぼりにしてしまうのだとか。
困り果てていたザウルス博士ですが……そこで、先ほどサチコさんと少し絡んだ時の会話から、彼女がよく勉強していたことを思い出しました。
そこで……
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サチコさんがプテラちゃんとして、教室の手伝いをすることになったのです!!
最近めっきりこう言ったなりきりプレイ(?)をすることが多くなってきた気がするサチコさん。
今回も意を決してなり切ることで、プテラちゃんとしての大役を無事果たすことができました。
恐竜教室は成功を治め、ザウルス博士は大喜び。
すっかり打ち解けたところで、サチコさんの方も時間があれば恐竜のことを教えてほしい、と切り出しまして……
お互い利益になる関係を築くことができたのでした。

小林の方も取材は順調に進んだようで、二人は夜予定通り夕食を楽しみます、
メニューは福井名物
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ソースカツどん!
何でも小林は福井が実家のようで、子供のころからここに通っていた様子。
そんな彼がお勧めするだけあって、がっちりした活が4枚も重なっているそのソースカツどんは美味そのものでした!
衣のサクサクと歯切れのよい豚肉、そして甘みと酸味とスパイスが絶妙なソース……!
そのソースがしみ込んだごはんも絶品で、その味わいは誰もが肉食恐竜になってしまうかのような魅惑の味わいなのです!!

たっぷりとソースカツどんを味わった二人がお店を出ますと、そこでなんとザウルス博士に再開します。
ザウルス博士もここのソースカツどんを食べようとやって来たのだと言いますが……
小林を見るなりその表情が変わるのです!!
小林の表情もまた、小泥期のモノへと変わります。
そして……小林は、ザウルス博士をこう呼びました。
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オヤジ、と。
……この二人、まさかの……親子!?
しかもどうも、円満な様子ではなく……!!


と言うわけで、福井片が収録されている今巻。
福井に取材に来たサチコさんと小林ですが、ここで二人の間に進展が……と言うよりも、小林のキャラクターの掘り下げが行われることになります!!
まさかのザウルス博士と親子だったことがわかった小林。
穏やかな雰囲気ではない二人の間に何があったのか?
その事実が明かされるとともに、二人の今後を左右する出来事も巻き起こっていくのです!!
そしてもちろん福井グルメもたっぷり収録!
前中後編で繰り広げられる本シリーズ、ソースカツどんのみならず、ご当地グルメや日本海ならではの高級な海の幸まで登場!!
ドラマも料理も、お腹いっぱい楽しめるのです!!

その他にもおでんに麻婆豆腐、カレーパンにお好み焼きにラーメンなどなど、多種多様な料理が登場!!
サチコさんの仕事先も横浜に広島にと様々、さらに身近な液でのスタンプラリーと言ったイベントpにも挑戦し、さらに紹介したプテラちゃんのようなお茶目な姿もまだまだたくさん見せてくれるのです!!

俊吾さんがらみのお話は進展しませんが、小林やある人物がサチコさんへの想いを募らせるなど、故意の香りも少しずつ漂っているような!?
ますます本作から目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!