tr0
今回紹介いたしますのはこちら。

「タマロワ ~100%金目当て 資産35億のイケメンを巡る訳アリ女達の玉の輿バトルロワイヤル~」第1巻 原作・山口ミコト先生 漫画・まりお先生 

講談社さんのイブニングKCより刊行です。


まりお先生は11年頃から活躍されている漫画家さんです。
デビューから成年向け漫画で活躍されておられましたが、19年に本作で初めて全年齢向けの作品を連載。
そしてそのまま本作が初めての年齢制限のない単行本刊行となりました。

そんなまりお先生が現在も「DEAD Tube」「ゲームオブファミリア」「四畳半異世界交流記」などなど多数の漫画原作を手掛けられている山口先生とタッグを組んで描かれる本作。
山口先生の持ち味といえばやはり人間のどす黒さを容赦なく描いていく所がまず思い浮かべられるかと思われますが、そんな要素とまりお先生の得意とするエロスな要素をミックスした作品となっているのです!!



一人の資産家男性を巡り、6人の女性が競い合う大人気テレビ番組、「玉の輿バトルロワイヤル」、通称「タマロワ」。
2週間にわたって行われるそのゲームでは、6人の女性が共同生活の中で家事やトーク力、色気などの様々な要素をアピールし、最終的に資産家男性にプロポーズされた者が勝ちとなります。
台本があるんじゃないか、結局優勝者と結婚なんてしないんじゃないか、道徳的に許されないのではないか、と様々な批判もされるこの番組ですが、そんな批判も含めてこの番組は大ヒット作品となりました。
回を追うごとに参加希望者、玉の輿を狙う女性は増えていき……
今回の放送を見終わった27歳の女性、後藤優奈も参加を決意するのでした!

優奈のこの番組を見ての感想は、「チョロい」でした。
やさしさにひかれただの、貞淑さに魅力を感じたなど、優勝者と資産家男性はきれいごとを言っていますが、優奈からすればちゃんちゃらおかしい物言いのようです。
女性が資産家にひかれた理由は金以外の何物でもなく、資産家男性がひかれたという貞淑さも、彼がお堅い女性が好みだと見抜いてそうふるまっただけのこと。
これなら自分でも楽々資産家男性をゲットできるだろう。
このゲームに参加して、この腐った生活からもおさらばよ!!
優奈は、薄暗いゴミだらけの部屋の中でこぶしを突き上げるのです。

そしてその日はやってきました。
今回のタマロワに参加する6人の女性が、まず自己紹介を始めます。
東詩織、23歳。
おっとりとした印象の彼女は保育士で、料理と掃除が得意。
子供が好きなので25歳までには子供が欲しい、とのことです。
二人目は北川弓月、27歳。
眼鏡をかけた気の弱そうな彼女は飲食店でアルバイトをしており、趣味は読書と、小説を書くこと。
執筆した作品は小さな賞をもらったこともあるそうです。
三人目は井田菜月、34歳。
気の強そうな彼女は会社経営をしているとのことで、趣味も特技も仕事だとか。
四人目は熊崎瑠華、19歳。
活発な印象を受ける彼女はその印象通り体を動かすことが好きで、趣味は体を鍛えること。
特技は子供のころから続けている格闘技だとのこと。
五人目は山田サキ。
芸能関係の仕事をしているということだけ明かし、あとは年齢すら明かさない謎めいた女性です。
そして……6人目が優奈でした。
tr1
あの薄暗い部屋にいた時とはまるで違う、別人のように身だしなみを整えた状態の彼女は、ニートで趣味はネットゲームと掲示板巡り……というところを、家事手伝いと映画鑑賞とちょっとアレンジして紹介。
特技は家事全般と……子供のころ2週間だけ習ったことがあるだけの「ピアノを少々」、とちょっと盛っておきました。
そんな優奈、いきなりですがもう勝利を確信しています。
この日のためにエステやヘアカットを行い、ドレスも買ったかいあって見た目では負けていません。
何より彼女に勝利を確信させたのが、対戦相手のラインナップです。
お花畑に根暗女、論外の年増にガキに不愛想。
負ける要素はない!と笑顔になる優奈なのですが、そこでこのゲームの主役ともいえる資産家……セレブリティーが登場します。
ゲームの参加のことばかり考えていて、セレブリティーが誰でどんな人物なのか全く確認していなかった優奈。
ここで初めてそのセレブリティー、五十嵐雅貴を見ることになるのですが……

意外というかなんといいますか、さわやかな印象すら受けるハンサムな男性でした。
彼は32歳で、名門大学を卒業後通販ファッションサイトを立ち上げ、軌道に乗ったところで売却、現在は新たなビジネスを模索しているところだというアクティブで将来有望な青年実業家。
その会社の売却益は、なんと35億円に上るといいます。
個人資産35億……!
彼を射止めれば、35億が自分のものになる!
優奈はさらに闘志をたぎらせるのです!!

ゲームの期間は2週間。
その間何をやっても構わないし、その責任はゲームの主催者がとる、とのこと。
女性たちはあらゆる手段で自分をアピールし、五十嵐は自分にとってベストな結婚相手を探すことになります。
早速ゲーム開始……のその前に、五十嵐が参加者にあることを告げ始めました。
最初はこんなゲームで伴侶を決めていいものか悩んだ。
でもこんな素敵な女性ばかりで杞憂だったようだ。
自分は「本気」で結婚相手を探している、2週間後に確実に見つけ出す。
参加者も「本気」でゲームに向き合ってほしい。
もし本気でない方がいるなら今すぐこの部屋を出て行っていただきたい。
……何度も繰り返し、念を押してくる五十嵐。
そのくどさに疑問符が浮かぶ優奈ですが……すぐにその理由が思い起こされます。
五十嵐は、最初の課題として
tr2
服を脱いで裸になってくれ、と言いだしたのです!!
テレビ放送もされるはずのこのゲームで、いきなりそんなことを言われて脱ぐはずがない。
そんな優奈の予想は完全に外れ、なんと優奈以外の5人全員はちゅうちょなく服を脱いだではありませんか!!
tr3
あげくに、「下も脱いだ方がいいか」と聞くものまで……!!
気が付けば、優奈以外は生まれたままの姿になっています。
それを見て五十嵐は、いいね、最高にいい眺めだ、と笑い……そして、優奈に何故君は脱いでいないのか、と聞いてきました。
優奈は焦りながらも、あなたみたいな素敵な人に、あんなふうにすぐ脱ぐ貞操観念のない女はふさわしくないから、と言い訳をするのですが……
五十嵐はその言い訳を聞いてこう断ずるのです。
どうやらキミは本気じゃなかったようだ。
失格だ、さっさと出て行ってくれ。
僕は本気じゃない奴はいらない!

失格を言い渡された優奈は、連れていかれた隣室で係員にどういうことか問い詰めます。
すると係員は、このゲームの真実を明かしました。
この「タマロワ」は、普通に「タマロワ」ではない。
優奈が自宅で見ていた「タマロワ」はネットに違法アップロードされていたもので、優奈はそれを見るためにセキュリティレベルを下げて違法サイトにアクセスしていた。
その状態だと、「裏・玉の輿バトルロワイヤル」募集サイトにつながることがある。
この「裏」は一般に放映されておらず、ごく一部の資産家に楽しんでもらうための特別な企画で、表とは違って本当に「なんでもあり」になっている。
そして、優奈以外の5人はこのタマロワが「裏」であることを知ったうえで来ている、と。
優奈不在のゲーム会場では、五十嵐は参加者にとんでもないことを聞いています。
これまでに経験人数と好きな体位を教えてくれ、と……!!
「裏」と知っていてきている参加者たちは、何でもする「覚悟」があるわけで……躊躇なくその問いに答えて行き……!!
優奈は、覚悟なんて言っているが、あいつらは単に財産に目がくらんだ節操のない強欲バカ女じゃないか、と係員に怒りをぶちまけるのです!!
すると係員は、帰りの車の手配を始めて……

そんな様子を、少年のような男がずっとモニターで監視していました。
どうやらこのゲームを裏で捜査している人物のようですが、一緒に見ていた補佐とこんなことを話していました。
早くも脱落か、でもある意味運が良かった、表と違って裏は台本がないから、ああいう仏の人間が参加したら取り返しのつかない疵を追ってしまったかもしれない。
でもああいうタイプがいたほうが好事家にはうけがよさそうだし、面白い経歴の持ち主だから残念でもある……
とはいえ、何を言ってももう帰ったのなら後の祭りだ、と肩をすくめるのですが、何やらモニターの向こうで動きが……?

マジ何なのよ、あいつら全員女としてのプライドってもんがないわけ?
だけどムカつくけど、私だって金に目がくらんだ一人なのよ。
だから初めからこのゲームがそう言う流儀だって言うなら、
tr4
後藤優奈、経験人数はゼロ!文句ある?
一糸まとわぬ姿になり……優奈は、ゲームに舞い戻ったのでした!!



と言うわけで、セレブリティーをゲットするための何でもありのバトルロワイヤルが始まる本作。
意中の男性……と言うよりも、意中の財産を手に入れるため、女性陣はなりふり構わずどんな手でも使ってくることでしょう。
しかも本作の原作はあの山口先生。
どんなとんでもない、どんなあくどい、どんな下劣なことが巻き起こるのか……想像以上のものが待っているかもしれません!
なにせどんなことがあってもゲームの主催側が責任を取ると言っているのですから……人死にが出たとしても何の不思議もないでしょう……!!

この後、ゲームは本格的に始動。
このゲームを勝ち抜くために、それぞれの選手がそれぞれの思惑で動き始めます。
同時に、この参加選手たちの隠されていた闇もおぼろげながら明かされていき……?
物語の全体が見えれば見えるほど、ただでは済まないであろう予感が膨らんでいくのです!
着々と濃くなっていく闇は、この第1巻で早くも重大な出来事を巻き起こし……!!
まりお先生の持ち味であるお色気要素をこれでもかと盛り込み、山口先生の持ち味であるどす黒さもたっぷりと描かれている本作、各要素のこれからが楽しみでなりませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!