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今回紹介いたしますのはこちら。

「聖女の揺籃、毒女の柩」第2巻 夏海ケイ先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行です。


さて、楽園かと思われていた養護院、エリュシオンが、シスターの支配する地獄だと言う事に気が付いたジューゴ。
エリュシオンの子供たちの一人であるケインの導きで、弟のシローとともに積み荷に紛れて定期船で脱出しようと目論みました。
ですが積み荷の箱が開けられたそこで待っていたのは、シスターの顔だったのです!!



おかえりなさいジューゴくん、あぁシローくんあなたも楽園へお帰りなさい。
笑顔でシローに語り掛けたシスターは、そのあとそっとシローを抱き寄せ、何も言わなくてもわかります、いいこのあなたが脱走なんてするはずがありません、わるいこのお兄さんにそそのかされたんでしょう?と囁きました。
何がどうなってこうなったのか分かりません。
ですが、シローにこれ以上シスターが近寄るのだけは黙っていられないジューゴ。
シロに触るんじゃねえ殺人鬼、何が楽園だ、子供を殺すのはそんなに楽しいかよ異常者!と声を張り上げます。
シスターは、私がそんなことするわけないでしょう、ととぼけたことを言うのですが……
そんなシスターをにらみつけながらジューゴは思い起こします。
どこで間違った?何でバレた?どこでバレた?
隠れる前からばれてたのか?尾行?盗聴?
何で失敗した……?
そんなジューゴの焦燥が手に取るように分かったのでしょう。
子供たちのリーダー格、ニコがそんなジューゴの疑問の回答をしてくれました。
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お前、ケインに売られたんだよ。
……なんとジューゴの脱走計画は、全てケインから告げられていたのです。
ジューゴの怪しい動きに気がついていたケインが、ギリギリまでジューゴを泳がせて身動きを取れなくして現行犯逮捕した、と……
隠れているお前らを運ぶときに笑いをこらえるのが大変だった、と小馬鹿にしてくるニコですが、ジューゴはそれを素直に信じることができません。
ケインが語った、自分にも妹がいる、会いたいんだ、と言う告白は、どうしても嘘には思えなかったのですから……
ニコはそんなジューゴに、ケインから言ってやれ、おかげでポイント稼げますってよ、とケインを焚き付けます。
……本当に自分を裏切ったのか、いや、最初から嵌めるつもりだったのか……?
絶望するジューゴですが……ケインはなかなか姿を現しません。
また腹を壊して便所にでもこもってるんじゃないか、脱走素子はご褒美がたくさんもらえそう、序列も4位だったけど3位になったりするんじゃないか?
そんな噂をする子供たちなのですが……
そんな時、ミトが違和感に気が付きました。
サイトが荷受けを見送った後、誰かケインに会ったか?と。
荷置き小屋にはいなかった。
箱は2つだけだったか?
……いつからいないのか……?
……園のどこにも、姿が見えない……!
そこで一同はようやくケインの本当の狙いに気が付いたのです!
ケインの遣ろう、新入りを出しに自分だけ脱走しやがった!!
そう確信した瞬間、シスターがこう言いました。
……まあ、あなた達……
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脱走者を出してしまったの……
そう言った瞬間、空気が凍り付きました。
慌てて子供たちはシスターに言い訳や責任のなすりつけあいをはじめます。
どう見ても、怯えきっている子供たち。
そんな子供たちのパニックを治めるように、シスターは言いました。
どうしてでしょう、なぜこんなことになったのでしょうね?
逃げることは何より罪深い事、ここは私の愛に包まれた楽園なのに。
そしてシスターは、ここから逃げることは社会から逃げると言うことで、ここでさえいいこに暮らせない者は社会に出る刺客はない落伍者だ、とミトに言わせると……
それでもケインは逃げてしまった、逃がしてしまった、誰かが毛院の弱い心に気付いていれば彼をみすみす落伍者にしなくて済んだのではないか?
そう子供たちに問いかけたのです!
すると、ニコが自らこう発案しました。
俺たち全員の責任です、俺達の絆がもっと強ければ逃げ出そうと思わなかっただろうし、些細な変化でも報告しあっていれば逃がさなかった。
脱走者が出たら連帯責任、俺たち全員で「人なつこい蛇の刑」を受けます。
そう言うとシスターは、そうですね、花マルです、とにこりと笑ったのですが、子供たちの表情は一気に恐怖に染まり……!!

「人なつこい蛇の刑」は、濡れると縮む紐で子供たち全員の手首や頭を縛り、締めあげて行くというものでした。
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そのあまりの痛みに子供たちは皆一様に助けを乞い……そして、シローまでもが兄を止められなくてごめんなさい、僕も逃げませんと泣き叫びます。
そんな中で一人歯を食いしばるジューゴは、シスターにくたばれ、今頃ケインが脱走して通報している頃だ、そうなればここもおしまいだ、と吐き捨てるのですが……
あまりの痛みでジューゴが意識を失い、目が覚めた時……驚くべき光景が待っていたのです。
シスターに手を引かれた、
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ケインがうつむいている、と言う光景が。
船長とすぐ連絡が取れたの。
やっぱり定期船の隅に隠れていたそうですよ。
これで脱走者が揃いましたね。
「センテイカイ」を行います。



と言うわけで、地獄からの脱出は失敗してしまった今巻。
ジューゴは厳しい罰を受けたわけですが、もちろんこれくらいで罰が終わるはずもなく。
捕まってしまったケインとともに、これから最も恐ろしい「センテイカイ」が行われるのです。
センテイカイ、すなわち剪定するものを選定する会。
ジューゴとケイン、二人はどのように「センテイ」されることになるのか……
シスターのおぞましい愛は、この後さらに暴走!
ジューゴとケインはその愛に蝕まれ、そしてシローもまた、その優しい心を深く傷つけられてしまう事に。
シスターの恐ろしさを改めて思い知らされたあと、本作は新展開を迎えることになるのです。
誰が味方か誰が敵かがわからないジューゴですが、思いがけないことから仲間を見つけることができました。
そしてこの地獄からどうにか脱出できないかを模索することになるのですが、その間もどんどんとシスターはその恐ろしさを発揮していって……
まだまだ収まることのないシスターの狂愛。
果たしてジューゴとシローはこの島から逃げ出すことができるのでしょうか。
犠牲者をこれ以上出さないようにできるのでしょうか?
まだまだ物語は闇を深めて行きそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!