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今回紹介いたしますのはこちら。

「がっこうぐらし!」第12巻 原作・海法紀光先生 作画・千葉サドル先生 

芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行です。



さて、どこにももはや安住の地はないのかと思われた学園生活部の旅路。
くるみの体調は悪化し、タイムリミット……「広域消毒」の時は刻々と近づいてきていて……


もはや絶望しか残されていないかと思われていた時に差し伸べられた、思いもよらない救いの手。
わずかな時間ではありますが、安全を確保することができたゆきたちは、椎子が残してくれたわずかな希望を手繰り、みんなが救われる手段を模索します。
そういえば椎子は、1968年にもこのパンデミックが起きた形跡があるといっていました。
その時は「不発弾の爆発事故」ということにして、感染者を焼却処分したようです。
……今、ランダルが使用としているのもそういうことでしょう。
ただその時に比べれば、今回の規模は比較することもできないほど大きなもので。
今回の「広域消毒」は、とんでもない広域を一気に消し炭にしてしまうほどのものになるでしょう。
その過去のパンデミックですが、江戸時代にもあったらしい記録が残っています。
ですが江戸時代に、感染者を一気に燃やしてしまうような強力な爆弾などはないといっていいでしょう。
だというのに、その時も感染を抑え込むことはできたわけで……
そこに、このパンデミックを収めるヒントがあるのではないでしょうか。
そしてそのヒントにさらに近づけてくれるのが、おそらく……携帯型のボーモンが入っている携帯です。
この中のデータに何かがある、とは思うのですが……度重なる混乱のせいか、ボーモンはエラーが出ているといって何も教えてはくれません。
そこでゆきは、そのエラーを治すにはどうすればいいのかと尋ねますと……
強制終了すればエラーを回避できる、と答えてくれました。
が、エラーが出ているような精密機器、一旦電源を落としてしまえば二度と起動しないとも限りません。
ここは慎重に、ほかの方法も探りたいところですが……
ゆきがついうっかり、強制終了と音声で入力してしまうのです!!
みーくんやりーさんが止める間もなく、シャットダウンしてしまうボーモン!
緊張の空気が漂う中……幸い無事再起動してくれたのですが……
椎子の研究データを見せてくれ、お願いしてみますと、パスワードを入力するように求められてしまいました。
もちろんそんなパスワードなど知っているわけがありません。
椎子に最初に知り合ったのはみーくんだから、とまずみーくんから思いついたパスワードを入力してみるのですが、やはりあてずっぽうで当たるようなものではありません。
ヒントはないのかとゆきが尋ねてみますと、ボーモンは「ボクの名前だよ」と教えてくれました。
早速ボーモン君、と答えるゆきなのですが……そんな簡単な答えではありません。
フルネームで、とボーモンは求めてきました。
ボーモンのフルネーム……?
一同はとにかくかずうちゃあたるの意気込みでどんどんそれらしい、あるいは全然それらしくもない名前を呼んでみるのですが、どれもダメ。
やがて名前のネタも付き、いったん休憩ということになったのでした。

一人別室で、椎子のことを思い出すみーくん。
椎子と最後に分かれるときに、みーくんは何も言えませんでした。
何も言えなかった、もっと話せばよかったのかな。
そっか、私椎子さんのこと全然知らないんだ。
みーくんはゆきとりーさんに、椎子の印象を聞いてみました。
ゆきは、ずっとあの理学棟で一人で暮らしていたんだから、きっと恥ずかしがり屋さんなんだね、と答えます。
りーさんは、みーくんはどう思っていたのかと聞き返してきまして……大人っぽくて、ちょっと怖い、とか、と返答。
ですが椎子が演じていたボーモンは優しかったわけで、本当は優しい人だったことは間違いないでしょう。
ゆきたちを元気づけるため、やさしいボーモンを演じてくれた椎子。
本当はどう思っていたんだろう、怖くはなかったのか?
……もう彼女の本当の気持ちを直接聞くことはできません。
ゆきは、お礼言いたかったのに、隠すなんてずるいよ、とつぶやくのでした。
その時、みーくんは雪の言葉を聞いてピンと来たようです。
ボーモンが自分であると隠していた。
ということは……

青襲椎子。
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そのパスワードで、ロックは解除されました。
中に記録されていたムービーは、椎子がボーモンは自分が演じていたというカミングアウトと、研究を引き継いでくれ、歩みを止めるな、という激励の言葉でした。
何の情報も得られはしませんでしたが……
とにかく一同は、椎子の研究を引き継ぐことこそが今の自分たちにできる最善のことだと決意。
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残された情報をかき集め、最後の希望を探るのです!

まず気になったのは、くるみに打たれた薬は単なる栄養剤と抗生物質だ、ということ。
つまりくるみには、ある程度の抵抗力があったと考えられます。
学校や地元のみんなはすぐに感染してしまったことから、この土地にいれば自然に口にするものがその抵抗力を与えているわけではなさそう。
そういえばめぐねえも感染しきるまでにある程度の時間がありました。
ということは……学校に、それも学園生活部に何かあったということなのでしょうか?
さらにそのほかの音声メモを調べていきますと、意識を失う直前の椎子の声が録音されているメモに辿り着きました。
土着の菌、過去の流行が止まったこと、どこかに抗体が。
こうたい、がくえん、み、なざ……
何かを言いかけた言葉の橋と巻上げると、「なざ」というのはなかなか出てこなさそうな言葉です。
それをさらに調べていきますと、「那酒沼」という沼のデータを発見します。
「なざ」は学校の近くにあるその沼、「み」はその沼の水……?
沼の水を飲めば抵抗力が生まれるということなのでしょうか?
さらに検索していくと、ゆきたちの学校で使っていた水の水源は、朽那川で、その源流が……那酒沼であることがわかりました!!
ですがその水を飲んでいれば大丈夫というのならば、もっと感染をまぬかれた人が多いはず。
推理を進めていくと……学園生活部が口にしていた学校の水は、災害用の浄水施設を通った水だということが発覚!
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普通の家庭や学校の水道から出る水は、きちんとした浄水設備を通って完全に浄化された水が出ている。
でも災害用の浄水施設は簡易的なものなので、菌の抵抗力を生み出す成分が残ったままだった……!!
その推理の正しさは、くるみの体調が悪化したのが学校を離れてからであることからも裏付けられているように思えます。
発電機が壊れてもう浄水器は動きませんが、貯水タンクにはまだ水が残っているはず!!
それを飲めば……くるみは治るかもしれない、それどころかこのパンデミックを一気に沈静化する特効薬になるかもしれない!!
もちろんこれは単なる予測で、本当に都合よく回復するとは言い切れません。
言い切れませんが……行く価値はあるでしょう!!
行こう!!
三人はくるみを連れ、学園生活部最後の活動に向かいます。
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その目的地は……学校、でした。



というわけで、いよいよクライマックスを迎えることとなる本作。
ここにきて、ついにこのパンデミックを抑えることのできるかもしれない希望を見出すことができました。
ですがそれは確実に救いの手になるものであるとは言い切れませんし、そもそも学校までたどり着けるかもわかりません。
さらに学校についたところで、すでにそこは感染者たちの巣窟になっているでしょう……
そしてその上、着々と迫っている広域消毒の時も間近。
仮に何の問題もなく水を手に入れ、その水がくるみたちを治すことができたとして……
広域消毒を食い止めることができなければ何もならないのです。
あまりにも困難が多すぎる学園生活部最後の活動。
その結末はどんなものになるのでしょうか?
ゆきの、みーくんの、くるみの、りーさんの頑張りは実を結ぶのでしょうか?
それとも……
長く、苦しく、楽しくもあったゆきたちの活動。
どんなものになろうとも……その結末を、皆様の目でぜひともご確認ください!!





今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!