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今回紹介いたしますのはこちら。

「ワールドヒーローズ」第2巻 横尾公敏先生 

小学館さんのヒーローズコミックスより刊行です。


さて、英雄同士が戦う「ワールドヒーローズ」に参戦することになったハンゾウ。
様々な英雄と戦う中、ハンゾウの心境に変化が現れ始め……?



次なる試合を控え、瞑想に励むハンゾウ。
彼の頭の中は、より強くなりたいと言う気持ちがあふれておりました。
ですが今まで通りでは、これ以上強くなることは難しそうです。
ワールドヒーローズは試合の様子も広く公開されている大会。
最初こそ勝ち抜けても、やがてハンゾウの手のうちは周知のものとなり、研究されてしまうでしょう。
そうなれば対策を立てられてしまい、得意な戦法が封じられてしまいます。
遠くで間合いを測る相手には、烈光斬。
嫌がって飛び込んでくる相手には、光龍破か後ろ回し蹴り。
自分から間合いを詰めるなら、光輪渦斬か微塵隠れ……
一見すると穴が無いように見えるハンゾウの技ですが、今まで戦ってきた相手に会って自分にないものは?と振り返ると……
マッスルパワー、J・カーン、ジャンヌ。
そこでハンゾウに閃くものが見えたようです。
移動しながらの攻撃……!
自分にないものを埋めるための必殺技、それは……!!

ハンゾウの次なる対戦相手は、ランキング2位を誇る軍人・ブロッケン。
戦場で体を失い、機械の体になってまで戦い続け、そして英雄と呼ばれるようになったブロッケンですが……その心中は穏やかではありません。
ハンゾウは一族を滅ぼされてしまったものの、一度は頭目になっていた。
だが自分は軍に兵器としか見られていなかった、道具に過ぎない。
奴はリーダー、自分は道具。
そう考えると、ブロッケンの心はざわついて仕方がないのです。
そんなブロッケンと、新必殺技を引っ提げて現れるハンゾウとの戦いの場は……今までとはがらりと違う「デスマッチステージ」でした。
事前に戦場の情報を知るのはフェアではない気がすると考えていたハンゾウは、初めてその場で自分の戦うステージを見てさすがに驚いたようです。
なにせ、四方の壁には鋭いスパイク、リング外には無数の地雷、そしてリングを囲うロープには高圧電流、というとんでもない環境なのですから!!
勿論ブロッケンはこのステージのこともしっかりと把握しています。
ワールドヒーローズに対する知識の差、そしてその身を機械に置き換え、一人で戦車部隊を粉々にできると言う火力を誇る身体能力の差。
ハンゾウの不利は否めない中……戦いは始まるのです!!

開幕早々、リング中央で殴り合う二人。
決定打は生まれず、程なく間合いが離れると、すかさずハンゾウは烈光斬を連射して攻撃を仕掛けます。
が、ブロッケンはその戦法を想定済み。
スライディングをするかのように耐性を低くして烈光斬を避け、そのまま足の膝から下をミサイルのように射出するキックで反撃してきました!!
逆にそんな攻撃を想定していなかったハンゾウはキックをもらって転倒してしまいました。
ブロッケンは、そこにロケットパンチで追撃!!
ハンゾウは何とかそれをガードし、遠距離戦がだめならばと微塵隠れで一気に間合いを詰めて近距離戦を挑もうとしました。
ですがその戦法もブロッケンは見切っています。
微塵隠れは必ず自分の後方に回り込んでくる。
それを知っているため、ハンゾウが姿を現すと同時に背面の噴射口から炎を吐き出して迎撃してしまうのです!!
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ハンゾウはそれでも何とか踏みとどまり、ブロッケンの顎を跳ね上げるような強烈なキックで反撃……するものの、なんとブロッケンは機械の体を活かして首を自ら伸ばし、衝撃を分散させるではありませんか!!
そして今度は、機械の腕を高速回転させて巻き込むハリケーンアームでハンゾウを怯ませました!!
さらにハンゾウの服をつかみ、そのままロープへとハンゾウを叩きつけます!!
ロープには常人ならば致死量に近い高圧電流が流れています。
ハンゾウは大きなダメージを受けてしまうのですが……何らかの対電機能があるようで、ブロッケンはノーダメージ……!
ハンゾウは歯を食いしばり、ブロッケンの拘束をから脱出!
そして一気に懐に潜り込んで光龍破で反撃を試みるのですが……
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ブロッケンは飛行可能!
光龍破の衝撃を受け流してしまうのです!!
今までの戦法の全てが封じられてしまったハンゾウ。
君は私には勝てない、とにやりと笑うブロッケンは、ハンゾウをつかみ上げ、伸びる腕や噴射するジェットの勢いをフル活用した投げ技でマットにたたきつけました。
追い詰められてしあったハンゾウですが……まだ勝負を諦めてはいません!!
まだでござる、拙者は強く、強くなる!
気合とともに、ハンゾウは……新必殺技を放つのです!!
その名も
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忍者レッグラリアート!!!
……名前のセンスはともかくとしまして、その威力はブロッケンの体に大きな傷をつけるほどの威力を持っています!!
ハンゾウの新戦法に戸惑いを隠せないブロッケンですが、その新必殺技ひとつで戦局が180度変わってしまうほどブロッケンは生半可な相手ではありません!
ブロッケンはハンゾウを再びつかみ、今度は地雷原にたたきつけたのです!!
猛烈な爆風に飲まれるハンゾウ!!
そしてブロッケンは、さらに足に内蔵されたミサイルを連射してダメ押しをするのです!!
いかにハンゾウと言えども、この帽烈な爆発の中では無事にはいられません。
……が。
それでもハンゾウは戦いを諦めないのです!!
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拙者はまだ戦える。
右足が動かなくとも左足がある。
まだ、まだでござる。
まだ!!



と言うわけで、ハンゾウの激戦が収録されている今巻。
このワールドヒーローズですが、この戦いは劇的な結末を迎え……優勝者が決定!!
そして戦いは新たなステージへと進むのです!
その名も「ワールドヒーローズ2」!!
そう、ゲームさながらに第2回大会が行われるのです!!
注目なのはその参加者が、原作の「JET」のキャラクターも加わっていることと、今までその影を見せていなかったボス系キャラクターが動き出すこと。
ワールドヒーローズのボスと言えば「ギガス」「ディオ」「ゼウス」とそろっているわけですが、第1回大会にはその影が見えておりませんでした。
その影がとうとう、しかも二人同時に出てきます!!
一人はいろいろアレだから出しづらいのでしょうか、それとも最後に行われる大会「ワールドヒーローズパーフェクト(仮)」ように取ってあるのかはわかりませんが……
とにかく、今までの単純なバトルだけではない要素も追加され、ますます目の離せない展開となっていきそうです!
そして表紙に登場しているマッドマンをはじめとした人気キャラも登場し、にぎやかさも増加!
バトル部分も横尾先生らしい、血飛沫飛び散る熱戦が続き、ハイカロリーな一冊に仕上がっているのです!!





今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!