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今回紹介いたしますのはこちら。

「怪物少女は初恋の夢を見るか?」第2巻 在間りしん先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、超天才という言葉すら生ぬるい、超々天才少女・鏡子。
そんな彼女が普通の学校に転校してきまして、幼馴染の奏助と普通の日常を送ろうとする様子を描く本作。
ですが鏡子の天才特有の常識のズレと、鏡子の頭脳を目当てに近づいてくる様々な人物(人外も含め!)の乱入の為、なかなか普通の日常は送ることができず……?



ある日のことです。
鏡子は、すっかり仲良しになった池田と一緒にお昼ご飯を食べていました。
鏡子のお昼はコンビニで買ったおにぎりやパンなのに対し、池田のお昼はなかなか手のかかっている感じの手作りお弁当でした。
さらに味も大変よろしく、御裾分け頂いた鏡子も思わずにっこにこ。
とはいえ、やはりコンビニで買ったごはんとお弁当を比べるとどうしても……と、鏡子自身感じていたようで。
自分だって料理くらいできる、私なんだから弁当を作ることだって問題ない、といつもの尊大な口調で決め顔をしまして……

翌日、鏡子の持ってきたお弁当は、絵に描いた様な失敗弁当。
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最高級の食材を買い付けたものの、なんでも焼けば食べられるから焼いた!というシンプルな調理法と、焼きすぎたと言うシンプルな失敗をしてしまったようです。
池田はそこで、料理だって化学みたいなものだから、科学的に思考すれば鏡子だってこなせるはずだ、とアドバイス。
鏡子は素直にうなずき、早速その方向でお弁当に挑むのですが……
その翌日にできたのは……謎の粒が一つ、というお弁当とは言い難いもの。
これは科学的に料理を追及してできたものだそうで、これ一粒で一日分の栄養が補える、とのこと……
お弁当としては寂しいですし、何より味の方はとても微妙なものになっておりまして、科学的にはともかく、お弁当的には失敗となってしまったのです。
さらにその翌日に作ったのは……なんと、見るも豪華で美しく、なおかつ味も言うことなしの立派なものでした!!
これは一気に鏡子の技術が向上した、と言うわけではもちろんなく、作り方そのものを変えたためでした。
3Dプリンターのような調理機械を作り上げ、その機械で栄養も害もない特殊物質で料理の形を形成。
そこに人口調味料で本物の味を再現した……という、いろいろな意味で凄すぎるお弁当だったのです!
出来栄えとしては完璧なのでしょうが、鏡子は「料理と作ったという実感が不思議となかった」と納得いっていないようで。
……まあ実際鏡子は何もしていないわけですからそうなのですが……

そして行われた池田の料理教室。
料理上達のコツは、「自分のためではなく人のために作る」ということだと断言します。
自分が食べるために作ると、味さえ良ければ見た目なんてどうでもいいだろう、とおかずを全部ご飯にのっけた適当丼になってしまうこともままあるわけです。
が、人が食べるとなれば見た目も味も下手なものは作れない、と言うわけです!!
さらにそこで池田はもうひと押し。
試食は奏助におねがいしよう!と提案しました!!
鏡子が拒否する暇もなくお願いしてしまう池田。
当然鏡子は不安いっぱい、お願いされた奏助の方も期待と不安が半々の状態になってしまうわけですが、池田は太鼓判を押します。
大丈夫っしょ、彼になら別に失敗したもの食べさせたって。

一人になって考えを整理すると……奏助になら、不味い飯を食わせてもそれはそれで面白そうだ、とアレなことを考えてしまう鏡子。
ですがそこで、あいつは4時間目あたりから露骨に腹減った、って顔してるし、弁当いつもがっついてるもんな、と奏助の様子を思い返します。
そして、アイツの好きな物でも作ってやるか、と微笑み……奏助に何が食べたいか直接聞いてみると言うベターな手段に出ることにしました。
いざ聞いてみますと、苦手なものも特にないし、何でも好きだぞ、と答えやがる奏助。
その能天気さにイラッとする鏡子なのですが、そこでも池田は助け舟。
お弁当に入っていてテンションが上がるものは?と聞かれ……それならば、と奏助はうなずきます。
……その答えの前に、これは作るのが大変そうだとか、初心者でも作りやすそうで俺が食べたいと思えるものは、と高速でものすごく考えまして……
肉系と卵焼きかな、とこれまたベターな答えを返すのでした!

鏡子は、池田や奏助の手伝いを断り、一人で厨房に立ちました。
自分が本気を出せば、いや、出さなくても料理系サイトを見て作れば失敗しようがないだろう。
驚いているアイツらの顔が目に浮かぶな。
そんなことを言いながら、美味しそうにお弁当を頬張る奏助の顔を想像し……
挑んだ料理は失敗ばかり!!
やはり料理というのはそんなに簡単なものではありません。
それでも鏡子は弱音を吐かず、自分に落ち着けと言い聞かせ、ギリギリまで試行錯誤を繰り返し、そして……!!
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ごはん、炒めただけのソーセージ、卵焼きと言うよりもボロボロのいり卵、というちょっぴり悲しい仕上がりのお弁当が出来上がりました。
途中で材料が足りなくなって、ていうかもっと時間があれば……と言い訳を繰り返す鏡子ですが、やはりその不格好なお弁当を聡介に食べさせるのは納得がいかないようです。
作った私が責任をもって食べる、といいかけたところで、奏助が頂きます、と口に運んだではありませんか!!
そんな無理に食べなくてもいい、と止めようとする鏡子なのですが、奏助はいい笑顔でうまいぞ、よく出来てる、俺ソーセージ大好きなんだ、さすが鏡子だな!と褒めまくり!!
鏡子は嬉しさを抑えながら、別にただ焼いただけなのにできも何もないだろ、とそっぽを向くのですが、それは確かに、と言いながらも奏助は食べ続けます。
でも、鏡子が俺のために作ってくれたんだ。
そういうところが、まぁなんというか
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とにかくうまかったよ!ありがとな!鏡子!!
鏡子は今回の一件に不満が残るようです。
今まで鏡子は「依頼」に対して、いつも完璧な回答をしてきました。
そんな自分が作った、成果物にここまで不満足なのは初めてだ、と!
ですがそう言いながら、こうも思っていたのです。
その上でその都度称賛と感謝もされてきて、今までは何とも思っていなかったが……
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今回は何かが違うんだよなぁ……
料理を通して、奏助とのことを考えるきっかけを与える、という池田の隠れた目的は達成されたようです。
私にもう一回料理を教えてくれ!とお願いしてくる鏡子に、池田はにっこりと親指を立てるのでした!!



と言うわけで、今巻でもなんだかんだ仲良しの奏助と鏡子を描いていく本作。
この他にも二人がいろいろ奮闘するお話が描かれていくのですが、今巻では新キャラクターやサブキャラクターが活躍するお話も用意されております。
新キャラクターの三島未来は、20年以上先の未来からやって来た未来人なのですが、彼女の目的は他の訪問者と同じく鏡子の頭脳……ではなく、なんと奏助!!
そんな予想外の目的のキャラクターの正体は、ある意味で予想通りといいますか……!?
この他にも鏡子が池田や奏助以外の友達を作ろうと頑張ってみたり、奏助が子供にされてしまったり、幽霊が出ると言う現場に向かってみたり……
今巻でもドタバタ劇はノンストップ!
楽しくバカバカしく、それでいて時折ほっこりとさせてくれる本作、今巻も気楽に楽しめる一冊に仕上がっております!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!