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今回紹介いたしますのはこちら。

「ダークギャザリング」第3巻 近藤憲一先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、自信と幼馴染の詠子にかかった呪いを解くために、不思議な力を持つ少女・夜宵とともに悪霊を集める螢多朗。
悪霊を集めながら。徐々に三人の秘められた闇が発かれていき……?


螢多朗は新しい生徒を受け持つことになりました。
神代愛依、高校一年生。
見ためはいかにもギャルといった感じの派手派手な服装で、カラーコンタクトなのか、目には星が光っています。
性格はご多聞にもれず明るく元気なのですが、普通に走っているだけで転んでしまい、ついでに頭にガムまでくっつけてしまうドジっ子だったりするのです。
螢多朗が今まで一度も付き合いのなかったタイプの彼女、苦手かもしれない、とちょっと及び市になってしまうのですが……

ともかく勉強を教えない事には始まりません。
ファミレスで行った最初の授業から、螢多朗はある作戦を決行することにします。
勉強が苦手そうな愛依に対し、ゲーム感覚で問題を解かせてみたのです。
問題を一問解けたら一口ドーナツを一つ上げる、溶けなかったら螢多朗が食べる。
愛依の方が食べた数が多かったら、螢多朗が今日の注文を全部おごる……
そんな提案をすると、愛委は喜んで乗って来てくれたのです!

30分後。
終わってみると、螢多朗が全部ドーナツを食べることになっておりました。
愛依の成績を上げるのはなかなかどうして難しそうですが……
そんな時、勉強どころではないあることが発覚してしまうのです!!
それは、通りがかった店員さんに愛委が水をかけられてしまったことから判明しました。
ドジっ子体質は他の人由来のトラブルまで呼び寄せるのか……と思いきや、その時にできた水たまりに靴の形が浮かび上がっているのです。
まるでそこに、誰かが立っているような……
会った時から何か気配を感じていたけど、わるい感じじゃないから流してたんだけど、とつぶやく螢多朗ですが、そこで愛依が縋りついてきたのです!!
お願い、相談に乗って、と!

なんでも愛依は、「不幸体質」なのだと言います。
昔から霊が寄ってきやすい、と感じていた愛依。
憑りつかれるとかではなく、不幸な目に合うことが多く、周りの人物も巻き込んでいたと言います。
そんな体質は、とうとう彼女の大好きだった兄まで巻き込んでしまいました。
突如落下してきた鉄骨から、愛依をかばって下敷きになった兄。
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お前は笑っていればカワイイ、自慢の妹なんだ。
そんな顔してたら、兄ちゃん心配で休めない。
そう言い残して、死んでいった兄。
その最後の言葉から、愛依は自分に憑りついているのは兄の霊だと確信していました。
同時に、兄はきっと他に憑りついている悪い霊から自分を守るためにそばにいてくれるんだ、とも思っていまして……
家庭教師として螢多朗を雇ったのも、いい成績を取って兄を安心させたかったからだ、というのです。

螢多朗は、愛依を夜宵に引き合わせることにしました。
早速相談に乗る夜宵なのですが……兄の霊の他に、
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奇妙な和服の霊が彼女についていることに気が付きます。
おそらくこの和服の霊が彼女に不幸をもたらす元凶。
そう考えた夜宵は、すぐにその和服の霊をぬいぐるみに封印。
さらに念のためと愛依の髪の毛をもらって身代わりを作れるようにしまして、アフターケアもばっちりです。
これで兄も安心して成仏できる、と三人はわかれたのですが……その時、愛依の瞳から「星」がなくなっていたことに、その時は誰も気が付かなかったのでした。

その夜。
螢多朗の夢枕に、あの和服の霊が立ちました。
そして言うのです。
愛依を守ってくれ、掴まったぼくには守れない、本当に注意すべきは兄の方だ。
その後も何かを言いかけた和服の霊ですが、そこで螢多朗は目を覚ましてしまいます。
携帯の着信の音が鳴り響いたからです。
その着信本は、夜宵。
夜宵は、愛依の身代わり人形の首がひとりでにしまっている、と愛依のピンチを告げてきたのです!!
慌てて愛依の自宅に向かう二人!
正面から言っても玄関に鍵がかかっていますから、夜宵は電信柱を伝って愛依の部屋のベランダに侵入!
中に突入しますと、その時まさに
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兄の霊が愛依の首を絞めているではありませんか!!
すかさず愛を助けようと走る夜宵なのですが、その瞬間、0時を回って日付が変わり……兄の霊は靄となって消えて行くのです。
奇しくもその日は愛依の兄の49日。
現世に霊となってとどまることができなくなり、兄は成仏してしまったようです。
消え去る直前、慈悲だったのに、もう……と、謎の言葉を残して……

謎ばかりが残った今回の事件。
愛依は、あの事件で兄にやっぱり恨まれていたのだろうか、と漏らし……そしてとんでもない言葉を続けるのです。
お兄ちゃんはどうしてあたしを連れて行こうとしたのか。
……放っておいてもあと4年で死んじゃうのに。
愛依は、「神に見初められている」のだと言います。
その為20歳までには「連れていかれる」とのことで……愛依はそれまで楽しく生きよう、と今まで生きてきたのだ、と。

その頃、夜宵の家においてあった、あの和服の霊を封じたぬいぐるみが……バラバラになっていました。
と同時に、彼女の目の中の「星」も浮かび上がり……!
あの星はカラーコンタクトなどではなく……「刻印」でした。
人ならざる者、に見初められた、その証。
そして見初めたものこそが、あの和服の霊……!
和服の霊は自力であのぬいぐるみから脱出し、そしてこう呟いていました。
愛依を守ってくれたありがとう。
すこしてこずったけどもう大丈夫。
これまで通り、自分の所有物にかかる火の粉は自分で払うよ。
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四年度、迎えに行くまでね。


と言うわけで、新たな「呪い」を受けた人物が現れる今巻。
母の霊を探すと言う夜宵、自分たちのみに宿った呪いを打ち消さんとしている螢多朗。
そんな二人とは違う、新たな目的を持つ者が現れ……物語の渦中へと飛び込んでくるのです!!
今まで恐ろしい霊は数々現れたものの、恐ろしいと言っても夜宵の存在もあり、対処法さえ間違わなければどうにかなるだろうと言う存在ばかりでした。
ですが今回の相手はわけが違います。
自力でぬいぐるみから出られるような強大な力を持ち、人間と当たり前に会話し、意思疎通ができる。
それでいて、人間を単なる自分のおもちゃのように思っている……!
そんな強大過ぎる「神」とまで言われる存在一同の前に現れてしまったのです。
愛依の登場により、そんな相手とも渡り合わなければならなくなりました。
今までの問題は何一つ前進しないまま背負い込んでしまった新たな恐怖……
果たして螢多朗達はこの状況を打破し、目的を達することができるのでしょうか?
この和服の霊以外の悪霊の襲撃もとどまることを知らず、恐怖はどんどんと加速!!
一刻たりとも目の離せない恐怖は、まだまだ続いて行きそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!