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今回紹介いたしますのはこちら。

「かわいい後輩に言わされたい」第1巻 川村拓先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、「事情を知らない転校生がグイグイくる。」でブレイクしつつある川村先生の最新作である本作。
川村先生といえばシリアスな展開がないではないものの、基本的には圧倒的に平和なキャラクターと世界観でほっこりとさせてくるのが得意技。
今回でもその作風が活かされているのですが……?



ショートカットの似合う女子高生、白石に、その先輩である野洲が相談を持ち掛けていました。
好きな人がいるので告白しようと思う。
そんな野洲の言葉を聞いた白石は、少し間を置いた後、先輩って恋愛とか興味あったんですね、意外です、と漏らしました。
健全な思春期の男子である白石が恋愛に興味がるのは至極自然の事。
何でだよ、と思わず突っ込みますと、先輩が私以外の女の子としゃべってるのを見たことがないし、とちょっと傷つく指摘をされてしまうのです。
そしてそんな野洲に、白石はこう続けます。
私に「好きだ」というならまだしも、他の女の子に告白しようとするだなんて。
気付いてますか先輩、あえて自分で言いますが、
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私だってそれなりに可愛いのですよ?
すまし顔のまま、臆面もなくそう言ってのける白石。
野洲のあえて自分で言うなよと言うツッコミをスルーしながら、白石はさらに続けました。
先輩ってなんだかんだスケベだから、私みたいな女の子が隣にいると楽しいのでは?
私に乗り換えるなら今しかない、と言ってるんです。
「好きだ」と私に言ってみてください。
これは単なる自慢なのですが、やっぱり私ってそれなりにモテるんですよ。
告白されたことも何度かありますが、すべて断りました。
謎の自慢が始まったものの、野洲も素直にすごいなと褒めてあげてみたり。
そんな称賛に気を良くしたのか、今度は白石、
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試しに私のこと抱いてみます?ほれほれ、と両手をひろげては愚を求めてくるではありませんか!
何で俺がお前とハグしなきゃいけないんだ、と赤面して照れるのですが……
白石はさらに攻めてくるのです。
したくないんですか?私と、
ちなみにですが。これは私に乗り換える最後のチャンスですよ?
しないんですか?ハグ。
そしてそう言っておきながら、
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なぜか白石の方から抱き着いてきまして……!
お前から抱き着くんかい、と冷静なツッコミをしてしまう野洲に、どっちからしたっていいでしょ、先輩だって可愛い後輩にハグされて嬉しいくせに、とハグったままいう白石。
それは確かにうれしいけどさ、と素直に言ってみますと、今度は白石、本音が漏れましたね、私の抱き心地はそんなに良かったですか?と勝ち誇るのです。

チャンスを与えてるんですよ、可愛い私に乗り換えるチャンスを。
どうですか、私の方に気持ち傾いてきたんじゃないですか?
やれやれ、先輩には本当ガッカリです、心底失望しましたよ。
野洲が何も反論する間も与えず、一人でそう言う白石。
なのですが、そんなことを言いながらまた白石は野洲に抱き着いてきます。
もはやまた抱き着くんかい、とツッコミを入れることしかできなくなっている野洲に、白石はまだまだ続けました。
これが本当に最後のチャンスですよ、「好きだ」と言ってください。
たったそれだけのことで可愛い後輩が彼女になるのに。
ほんと先輩ってどうしようもない人ですよね、こんなに可愛い後輩がここまでアピールしてるのに、余裕でスルーできちゃうんですもん。
他に好きな人はいるだなんて聞いてませんよ、私は一言も聞いてません……!
……それはそうでしょう。
野洲は一言も、他に好きな人ガイルだなんて言っていないですし……
そもそも告白しようとしていた相手は
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白石だったのですから。
結局その後野洲は男を見せた(?)ようで、しっかり告白した様子。
なんだかんだ待ち望んでいた言葉をもらった白石の方は、嬉しさなのか照れなのか……
今度は野洲の背中側からハグしてきまして、いま私の顔を見たら別れますので、としばらく離れなかったのでした。


と言うわけで、川村先生の最新作となる本作。
「事情を知らない~」の方では、主人公の二人がくっつくかくっつかないか……といった感じの物語が展開しておりますが、本作は第1話で早速お付き合い開始。
そしてそこから先のお話がメインとなってくるわけです!

正式にお付き合いすることになりましても、白石の物言いや態度は変わりません。
自分は可愛いアピール、そしてその可愛い彼女がいることは幸せだろうというアピールをしながら、時折別の意味で可愛らしい乙女な一面も見せてくれまして……
とにかく白石と野洲の幸せな日常がこれでもかと描かれていきます!!

そんな中々珍しい気のするコンセプトで描かれる、ちょっと変わったイチャイチャ漫画、今後も川村先生ならではの味わいをたっぷりと楽しませてくれるはず!
あの手この手でちょっとめんどくさい絡みをしてくる白石のちょっかい、これからも楽しみですね!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!