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今回紹介いたしますのはこちら。

「事情を知らない転校生がグイグイ来る。」第5巻 川村拓先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行です。


さて、高田くんと西村さん、そしてその大切なお友達との日常を描いていく本作。
高田くんと西村さんだけでなく、安達さんと日野くんの関係も気になってまいりましたが、今巻ではそのどちらにも動きがありそうで……!?


いつも通り……いや、いつにもましてテンションの高い高田くん。
何せ今日はクリスマス、しかも高田家でクリスマスパーティーを催すのですから、高田くんの興奮もなるほどといったところでしょう。
しかも今は、高田くん曰くこう言うイベントで一番楽しいと言う準備、買い出しの真っ最中!
その楽しいことを、西村さんと二人で行っているのですからその楽しさはひとしおなのです。

高田くんは一か月も前からカレンダーに印をつけて楽しみにしていた、とのことですが、西村さんもこのイベントは大変楽しみにしておりました。
高田くんが転校してくるまでは、死神呼ばわり(今でもまあ呼ばれてますけど!)されて仲間外れにされてしまっていた西村さん、こうして友達とクリスマスを過ごすなんて初めてのことなのです!
だから何をすればいいのかわからない、という西村さんに、高田くんは普段でき無き事をしてもいい日なんだ、と笑いかけます。
その普段できない事というのが、お酒みたいなジュースが飲める!ケーキとチキンを食べていい!という内容なのが彼らしいところ。
そんな彼がとりわけワクワクしているのが、プレゼント交換のようです。
僕のプレゼント、期待しててね!と自信満々な高田くん。
西村さんはそんなにハードルあげて大丈夫?と心配するのですが、高田くんはクリスマスだから大丈夫!とクリスマスへの絶大な信頼を見せつけるのでした。

そうこうしていると、日野くんと安達さんから連絡が入りました。
飾りつけ班に任命されていた二人、というよりも安達さんの力によって飾りつけの方は滞りなく終了。
思い切って誘ってみた笠原さんも遅れているけど来てくれることがわかり、会場の方の準備は万端のようです。
後は二人がケーキ屋さんに行ってケーキを買うだけ。
メモを頼りにケーキ屋さんを探していますと、そんな二人を見た通りすがりのカップルが、あの子たちもクリスマスデートかな、可愛い!と何やら盛り上がる声が聞こえます。
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クリスマスデートと言う単語で一気に真っ赤になってしまう西村さんなのですが、高田くんはいつもの余裕で、なんだか今日のぼくたちは大人っぽいねぇ、お酒みたいなジュースも飲むし、と受け流すのです。
高田くんは多分よくわかってないんだろうな、そっちの方が安心するけど。
西村さんはそんなことを考えながら高田くんの方を見ていたのですが、その高田くんは街中に知り合いの姿を発見していました。
かすみお姉ちゃんです。
高田くんのお姉さんの友達であるかすみお姉ちゃんは、いつも遊んでくれる高田くんも大好きなお友達です。
そんな香住お姉ちゃんも、何やら男性と一緒に歩いていまして、やがて公園のベンチに腰かけました。
彼女達もクリスマスデートでしょうか。
何となく後を追ってしまった二人は、物陰からかすみお姉ちゃんとその恋人の様子をうかがうのです。
僕たちと一緒だね、ラブラブだ!
そんな高田くんのよくわかっていないからこそ出る言葉ににドッキリする西村さん……
高田くんは西村さんの真っ赤な顔に気が付かず、でも二人はこんな講演で何してるんだろう、ゲーム大会とか、お酒みたいなジュースを飲んだりしないのかな、と香住お姉ちゃんの方ばかり見ております。
そこで思い切って何をしているのか聞いてみようとする高田くん。
デートなのに悪いよ、と西村さんが止めようとするものの、香住お姉ちゃんは優しいから大丈夫だよ、と高田くんが声をかけようとした……その時のことでした。
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ふたりがそっと、キスをしたのは!!
流石の高田くんも固まり、真っ赤になって物陰に隠れてしまいました。
とっさに取った行動ですが、高田くんはなぜ自分が隠れてしまったのかがよくわかりません。
それでも必死に考えていると……今日何気なく言ったあれこれが脳裏によみがえってきます。
クリスマスデートかな、僕たちと一緒だね。
何故だかとっても緊張してしまう高田くん、西村さんの顔に視線をやると、いつもは気にしたことのない唇が気になってしまい……!
サッと顔をそらす高田くん。
いつも繋いでいる西村さんの手が今日は何だか熱く感じる。
そう言えば僕、前に……
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「大人になったらキスしてもいい?」
……高田くんの頭の中には、かすみお姉ちゃんくらいに大きくなった二人が、キスをする映像が浮かんでしまい……
真っ赤に顔を染めたまま、何も言えず固まってしまう二人。
その状態から、最初に声を上げたのは西村さんでした。
け、ケーキ、買いに行かないとね。
高田くんは慌てて、うん、そうだね、と頷いてケーキ屋さんに向かうのです。
ケーキ、クリスマス……そわそわしちゃうのはそれのせい?
さっきまで全然普通だったのに……
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二人はお互いの顔を見れないまま、それでもきゅっと手をつないで、ケーキ屋さんに向かうのでした。



と言うわけで、とうとうというべきか、高田くんが西村さんへの想いに気が付き始めて今巻。
皆が大好きで、西村さんは特にかっこいい上にカワイイから好き、という博愛的なスタンスだったはずの高田くん。
本人はただそれだけのつもりだったのでしょうが、今巻でついに、他の人に対する好きと、西村さんに対する好きが違う、ということに何となく気が付きます。
これで本作のクライマックスへの準備は整ったと言えるでしょう。
これから二人はさらに距離を縮めて行って、そして最後には……?
今後の展開から一層目が離せなくなりそうです!!

そんなクリスマス編が収録された今巻ですが、他のエピソードも忘れてはいけません。
通常の学校での一コマはもちろんのこと、高田くんや日野くん、安達さんが西村さんの家に遊びに行くシリーズに、まさかの(?)日野くん&安達さんメインのシリーズが収録!!
高田くんどころではない恋愛系への疎さと、尋常ならざるタンクトップ愛ばかりがクローズアップされている気がする日野くんですが、この日野くん&安達さんシリーズではものすごくかっこいいところを見せてくれます!
日野くん&タンクトップファンは必見ですよ!!
さらに当初は意地悪ライバルキャラ枠を一手に引き受けていた笠原さんの株をあげるエピソードなんかもあったりしまして、メインの二人以外のキャラクターの活躍も楽しめる一冊になっているのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!