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今回紹介いたしますのはこちら。

「道産子ギャルはなまらめんこい」第2巻 伊科田海先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。



さて、東京から北海道に引っ越してきた少年、翼。
引っ越しそうそうであった北海道のギャル、美波と仲良くなり、さらにツンデレ系女子の沙友里ともお友達に。
寒い寒い北海道で、なんだか身も心も温まる予感が漂ってきたような……?


今日は2月13日。
間近に迫るバレンタインデーを前に、女子のなかには準備に追われている者も少なくなさそうです。
美波は毎年手作りチョコレートたくさん作って男子たちに配っているそうで、今年は去年以上にたくさん作ろうと息巻いております。
沙友里はと言いますと……最初は否定していましたが、友達、である美波に、そしてやっぱり翼にチョコをあげることにしたようです。
ちなみに翼は、もしかしたら明日チョコをもらえるかもしれない、いや期待なんかしないほうがいい、と悶々としながら勉強をしていたのですが、それはまあどうでもいいところでしょう!!

沙友里が厨房に向かったのは、夜の11時30分を回ったころ。
こう言ったことを今までしたことがなかった沙友里ですから、家族に知られたくないとみんなが自室にこもった後を狙っていたところ、こんな時間になってしまったわけです。
息をひそめて厨房に向かうその時、沙友里の携帯が何やら受信したようで、それを知らせる音を鳴らしました!
見てみれば、初めてチョコづくりをする沙友里が心配になって連絡してみた、という南からのメッセージでした。
せっかくだから通話しながら作らないか、と持ち掛けてくる美波。
チョコの作り方のイロハもわからない沙友里からすれば、ありがたい申し出ではあります。
こう言った友達とのやり取りも初めてな沙友里は気恥ずかしさを感じてしまいますが……ありがたくその申し出を受け入れることにしたのでした。

初心者の沙友里は、とりあえず簡単なものがいいと言うことで、生チョコを作ることになりました。
まずは生クリームを、作りたいチョコの半分の量をボウルに入れて湯煎します。
そして次は、チョコを細かく刻みます。
幸い沙友里はゲームが得意なだけあって手先も器用なようで、そのあたりは特に問題なし。
刻んだチョコは先ほどの生クリームに、沸騰する前に投入し、溶かしながら混ぜます。
上手く混ざったら今度はバットに注ぎ、冷蔵庫で1~2時間冷やせばもうほとんど完成です!!
後は冷えた後好きな大きさに切り、ココアパウダーをかければ出来上がり!
予想以上にあっさり終わってしまった沙友里のチョコづくりですが、美波の方はどうなのでしょうか。
明日のお楽しみだよ!と答える美波ですが……なるほどそう言うだけのことはある、クオリティの高いお菓子が出来上がっております!!
今回作った数はなんと70個!!
配る相手がそれだけいることにも正直驚いてしまう沙友里ですが、何よりそれだけ作ってしまう彼女の、こんな気持ちに感心せざるを得ません。
皆喜んでくれるし、渡したらきっと面白い反応するだろうな~とか、想像するだけでワクワクするから、結局うちが一番楽しんでるんだよね。
そう語る彼女の笑顔が浮かんでくるようなその言葉を聞き、自然と沙友里も笑顔になってしまうのですが……
そんな時、美波がこんなことを聞いてきました。
さゆりんは誰のこと考えながら作ってるの?
その問いかけに、頬を染めながら、お前にあげるって言っただろ、あんま言わせんなハズいから、と返す沙友里。
すると美波、なまら嬉しい、とはしゃいだ後、さらに尋ねるのです!
他には?
他に渡す人いないの?
本命チョコとか……
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昨日からずっと気になってたんだけど、もしかしてさゆりんさ。
翼のコト……
思いがけない、いや、もしかしたらそう聞かれたらどうしようと思っていたかもしれないその質問。
沙友里は何も言うことができず、高鳴る胸の鼓動を抑えながらギュッと目をつぶります。
そして……美波の方も、その質問をするのにかなり思い切りが必要だったようで。
緊張のせいなのか、近くにあった牛乳パックを倒してしまいました。
倒れる牛乳パック、そしてまるでドミノ倒しのように連鎖して倒れて行くひろげっぱなしになっていたお菓子の材料たち。
さらにそのあげく、机の上にいつも置いてある醤油さしまで倒れてしまい……!!!
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お菓子のほとんどすべてが、しょうゆまみれになってしまったのです!!
事情を聞いた沙友里は、材料は残ってないのか、再利用的なことはできなのか、と何とかリカバリーできないかを尋ねて行きます。
ですが材料は全て使い切ってしまっていますし、醤油が交じってしまえば流石に再利用などできるはずがありません。
沙友里は、でもチョコレートポテトチップみたいに、天井のとしょっぱいのって意外とあったりするし、と何とかチョコを活かす選択肢を探すのですが……
美波は、そんな沙友里にありがとね、と返し、そして……ママにも片づけながらやれって言われてたし、これは自分が悪い、と言い切ります。
そして、沙友里の生チョコは順調かと尋ねてきて、片付けするから切るね、とショックを隠して努めて明るい声で電話を終えるのです。
さらにその上、沙友里のチョコづくりを応援するメッセージまで送ってきて……
優しすぎだろ。
沙友里は、そう呟くのでした……

そしてバレンタイン当日。
美波は1個50円くらいのチョコを、翼を含むみんなに配りました。
翼は素直にありがとう、と返すのですが、やはり美波の表情はすぐれません。
他の男子の一部は、手作りじゃないのはがっかりだ、期待してたのに、といつもの調子で軽く文句を言ってくるものもいるのですが……
美波は昨日の事情をかくし、諸事情によって中止なんだ、もらっといて文句言うな、と軽く返していくのです。
電話しながら一緒に作業していた沙友里には美波の気持ちが痛いほどわかるのでしょう。
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その男子に近づき、ぼそりとそれ以上言ったら殴るぞ、とにらみつけるのでした!!

そのまま放課後になりました。
掃除を終えた翼と美波は、二人で音楽室に掃除機愚を片付けに行くことに。
いつもは吹奏楽部か何かの演奏の音などが聞こえてくるのに、今日はしずかで、 まるで二人しかいないみたいだ、と言いだす美波に、思わずどきりとしてしまう翼。
照れ隠しに、チョコありがとう、帰ったら食べさせてもらうね、と先ほどのチョコのお礼を言って、振り返ると……
そこには、
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大粒の涙をぽろぽろとこぼす美波がいて……!!
驚き戸惑う翼。
さらにそこに、偶然沙友里が通りがかって……?



と言うわけで、バレンタインデーと言うラブコメには欠かせない一大イベントで、まさかの出来事が起こってしまう今巻。
トラブルに見舞われても気丈にふるまってきた美波ですが、急ごしらえともいえないような、とりあえず見繕ったチョコにも笑顔でお礼を言ってくれる翼の顔を見て、我慢していたいろいろな気持ちがこみ上げてきてしまったようです。
この気持ちは、ちょっとやそっと慰めたところで癒えることはないでしょう。
ですが、何かできることはあるはずです。
翼にできることは何なのか?
沙友里に友達としてできることは……?
バレンタイン編、クライマックスまで見逃すことはできません!!

このバレンタイン編前後でも見逃せないお話が盛りだくさん。
前半では美波の入浴シーンと言うわかりやすいサービスシーンが披露されたり、美波のお母さんをピックアップするお話が収録。
そして後半では、波瀾を起こしそうな新キャラクターが登場し……!!
伊科田先生の細やかなペンタッチで描かれるサービスシーンだけでなく、友情の描写、そして恋愛要素も強まってきた本作。
今後の展開に期待せざるを得ませんね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!