3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

カテゴリ: 安永航一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「青空にとおく酒浸り」第7巻です。
徳間書店さんのリュウコミックスより刊行、コミックリュウにて連載されています。

作者は安永航一郎先生。
本作は「安永航一郎」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、あわせてご覧ください。

さて、色々あってほとんどマイクロマシン化してしまった篠。
菌類の特性がでてきているため、臭いに良くも悪くも敏感になってしまったりと色々変化が現われましたが、何よりやばいのは小朝の父にベタぼれ状態になってしまったこと!
なにせ彼はいろんな意味で野獣そのものですから、下手すればすぐにでも篠は「お母さん」になってしまうかもしれません!!
そんな中、篠を「蟲籠り」だといって襲ってくる謎の女性、尻神楽が登場。
篠の体に住むマイクロマシン、ケイソンを無効化するお香を持つ彼女の目的は一体!?

思い悩んだ結果、篠は男性婦警のマルセイユさんにアドバイスを求めることにしたようです。
ですがどう見てもクズな小朝の父も、自分をを女にしてくれたマルセイユからすればいい男といえるわけで。
迷わず胸に飛び込んで行け!!と悪夢のような一押しをするのでした!!

このままでは篠は小朝のお母さんになってしまいます。
その事実はともかくとしても、今の篠は以前の篠からすれば明らかに変。
色々やってしまった後、正気に戻ったら篠はどうなってしまうことか……!?
そのことを考えると、新しいお母さんを欲しがっていた小朝でも流石に危機感を感じてしまうのです。
ですがそんな篠の状況は、ジンからすると正常なんだそうです。
マイクロマシン的に考えると、強い個体に惹かれるのは当然。
しかも小朝の父は体の中が薬物とか咲けとかでアレな為にマイクロマシンを受け付けない体でして、そうなればマイクロマシンと適応している篠と適応しないながら強力な肉体を持つ父の、両方の長所を併せ持つ子供を作って移住したい……と考えるのも当然の帰結のようなのです!!

そんなマルセイユと篠のやりとりを見ていた小春とジン。
こうなったら残った手段は一つ、父と篠が出会う前に篠を正気(?)に戻すしかありません。
よし、やるか!と気合を入れる小春ですが……そこにやってきましたおやじさん。
篠とマルセイユがあっていた公園で行っていた炊き出しの臭いをかぎつけ、ただでたらふく食べられると出向いてきたのです!!

野獣のような父と、そんな彼にベタぼれモードの篠。
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二人はあっという間に意気投合し、すぐに最後まで行ってしまいかねない感じになってしまうではないですか!!
うわぁもうどうしようもないかも……
そんなムードも漂うその瞬間
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なんとマルセイユが背中から刃物で一突きにされてしまったではないですか!!
さらにその瞬間、篠の背後にも刃物を持った男が出現したのです!!
ですがその男は、いろんな意味で野獣の小春の父があっという間に蹴っ飛ばし、ボコボコニしてくれました。
マルセイユを一突きにした男も、マルセイユ自身の反撃によって首をゴキッとやられてしまうのですが……やはりマルセイユの体は重症!
無理して反撃はしたものの、このまま放っておけば程なく死んでしまうであろう大怪我も大怪我なのです!!
ここはマイクロマシンの力を使って治療する他ないでしょう。
小春は知り合いにクロレラなどのジンの栄養になる物を買ってきてもらい、エネルギーを補給しながらマルセイユの治療に専念。
そして篠はその暴漢達と戦うことになるのです。
この暴漢、人数がかなり多いようで。
この大人数を率いているのは……あの尻神楽でした!!
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尻神楽とその一団は、蟲籠りと認定された篠を消すために、そして目をつけていた小朝と小朝の父を手に入れるためにやってきたようです。
そしてマルセイユは相当腕が立つため、篠と協力されては厄介だと言う理由で先に無力化したんだとか。
篠はさっさとみんなから手を引いて帰れと罵りますが、尻神楽ももちろんあっさりひくわけがなく。
結局は勝負に勝った方がアレコレ総取りだと言うルールの元戦うことになったのでした!!

高枝切りバサミをふるって襲い掛かってくる尻神楽。
篠は徒手空拳でそれを迎え撃つのですが……その戦いには、例の暴漢達も割り込んでくるのです。
普通ならば、ただの人間がマイクロマシンに等しい存在の篠にかなうはずがありません。
それなのに暴漢たちは、篠が攻撃をかわすたびにそのかわした先に別の暴漢が回りこんでいる、というコンビネーション取れまくりの攻撃パターンで篠を苦しめるのです。
実はこれにはからくりがありました。
依然会った時にはマイクロマシン保有は無いと判断された尻神楽。
ですが彼女が戦いの前にたきまくったお香の煙を解して、この大勢の暴漢達を一体の生物のように操っていると言うのです。
つまり彼らは、全体でひとつのマイクロマシン集合体と同じ!!
と言うことは、篠VS尻神楽with暴漢ズは、1対1のマイクロマシン同士の戦いと言うことになり……
そこに小朝たちが割り込むころはできない、と言うことになるのです!!
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なんだかんだいって篠は修羅場を潜り抜けてます。
暴漢達をがんがん倒してのけ、後4人ほどにまで人数を削りました。
ですがいくら彼女が強くてもスタミナは無尽蔵ではありません。
このままではやがてその体力の消耗が響いてくることは間違いないでしょう。
そんな勝負を左右する一手を放ったのは、なんと篠の脳内に同居を始めたブラック篠だったのです!
ちょこっと篠の左手の使用権を借りて電話をかけたかと思うと、それを小朝にパス。
そして小朝の口を借りて陣賀なにやらその電話口に呟いたかと思うと……
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やがてその場に以前(第4巻参照!)戦ったマイクロマシンパンダが駆けつけてきたではないですか!!
そしてそのマイクロマシンパンダの体に、篠の体からマイクロマシンの通信などに使われる管がでてきてドッキング!!
程なくすると
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パンダの中からブラック篠が出現したではないですか!
どうやらパンダ内のマイクロマシンを使って肉体を再構成したようです!!
そして見事なコンビネーションでまた暴漢を片付け、残ったのは尻神楽とトイレのぐっぽんを武器にした女性暴漢(?)だけになりました。
篠とブラック篠は、マイクロマシン的には同じ存在なので、1VS1という図式は変わりません。
ですが体の数はこれで互角、一気に篠有利……と思いきや、尻神楽たちも「人数が減れば減るほど個体の強さが増す」と言う特性を持っているようで。
マイクロマシン的には1VS1、体の数的には2VS2。
果たしてこの戦いの結末やいかに!?

というわけで、篠VS尻神楽戦がたっぷり収録された今巻。
本巻はもう本格的にバトル一辺倒でして、安永先生らしい下品極まりない(褒め言葉)ギャグはやや控えめ。
ところどころにギャグをはさんでくるところは流石ですが、やっぱりメインはバトルと言うことになってくるようです!!
本作でもちょこちょこと繰り広げられてきたマイクロマシンのバトルですが、文字通り「身を削る」ような戦いは今巻でも健在。
死と隣り合わせの、手に汗握る白熱の戦いが楽しめますよ!!

VS尻神楽編決着の「青空にとおく酒浸り」第7巻は全国書店にて発売中です!!
前巻から1年を待たずして刊行と、思ったよりも早く発売された今巻。
この調子で、いい感じに続巻の刊行をお願いしたいところですね!!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


青空にとおく酒浸り(7) (リュウコミックス)
徳間書店
2012-10-01
安永航一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「青空にとおく酒浸り」第6巻です。
徳間書店さんのリュウコミックスより刊行されています。

作者は安永航一郎先生。
今までの本作は「安永航一郎」のテーマで紹介をまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

さて、いろいろあって自身もマイクロマシンのような存在になってしまった篠。
ノーパナイザーのフォルクスの差し金で、自分の体を乗っ取った(?)黒い篠と文字通り身を削った戦いを繰り広げることになったのです。
凄まじい戦いは、結局黒い篠と篠が同じ体に意識を共存させると言う決着に落ち着きます。
フォルクスが思い描いていた決着とは違った結末を迎えたことで、やはり彼は面白く無い様子。
続けてのバトルとなるのでしょうか!?

自分に対して挑発的な態度をとる篠に、「それでいいのか」と問いかけるフォルクス。
もちろんまったくひるまずに中指を立てて見せる篠ですが……このフォルクス、マイクロマシンとしての力は折り紙つきも折り紙つき。
篠の相棒、ケイソンの調子は絶好調なんだそうですが、何せ激戦のあとで篠の体はかなり消耗してしまっています。
このまま戦えば、なんにせよただではすまないでしょう……
ですが篠には勝算がありました。
くるりと後ろを向き、今までギャラリーに徹していた血気盛んでオツムがアレな方々にこういったのです。
「こいつが全部悪い」と!
この状況になるまでになんだかいろいろな騒動があったわけで、今までのバトル観戦ですっかり忘れていたギャラリーの方々はその言葉でひとつの結論に達しました。
誰かが悪いと思ってたがコイツだったのか。
とりあえず殴っとくか、という!
マイクロマシンとしては凄まじい能力を持っているフォルクスですが、基本的に喧嘩はよわっちい彼。
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あっという間にタコ殴りにされてしまうのです!
これにて完全決着!……と行きたい所ですが、この場に味方なしと思われていたフォルクスに助太刀する人物が現われました。
突如乱入し、ギャラリーの皆さんを蹴散らしたのは……小朝のオヤジ。
こいつに手を出すやつは俺が相手になる、と凄むオヤジ。
らしくありませんが、同じパンツスリ仲間としての意識が働いたのでしょうか?
もちろんそんなわけはありません!
この場所に来る前にフォルクスにもらった缶ビール。
それが切れたから新しいのをくれ、と言いたかったのです!
もう無いですとフォルクスが正直に答えると、オヤジは
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帰れ!と遥か遠くにフォルクスを吹っ飛ばしてしまいました!!
なんだか思わぬ形でフォルクスとの戦いはひとまずの決着がついたのです。

その後実は超いい人だったエロ貝にお家まで送ってもらうことになった三人。
エロ貝は篠を見て、篠のような理詰めで動く人間ほど、壊れるときも理詰めで壊れてしまって直りようがなくなってしまう、あんまり頑張りすぎず人に頼ることもしろよとアドバイス。
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いろいろアフターケアもしてくれ、エロ貝は颯爽と去っていくのでした。
じゃあ家に帰るかと言うところで、篠と小朝はお別れのキスをします。
まあマイクロマシン同士の挨拶も兼ねた口付けなのですが、小朝はそのキスに違和感を感じます。
篠の唇はこんな味だったか?
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……篠の体は、確実に変わり始めていたのです……!

篠の体はもはや人間のそれではありません。
マイクロマシンによって完全に体を管理している都合上、睡眠はもう必要なし!
体表からの最小限の代謝で必要最低限の生命活動が出来るため、代謝によってできるふけやら垢やらが無く、洗顔やトイレなんかも必要なし!
更に上手くやれば食事もほとんど必要なし!と、もうこれは人間じゃないです!
それより何より篠さんが変わったのは、どうやら嗜好のよう。
10日以上前に脱いでそのままになっていた洗濯物。
そこから立ち上る臭いが、なんだかたまらなく愛おしく感じられ……
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嗅がずにはいられなくなってしまうのです!!
そしてマイクロマシン化したため、体=服と認識しているのか羞恥心も薄くなっているようで、すっぽんぽんでもまったくへっちゃら。
学校の屋上で全裸日光浴なんかを楽しんじゃいます!

その全裸日光浴の最中、新キャラが篠を訪ねてきます。
尻神楽と名乗る眼鏡の女性、どうも例のバトルのときの映像をどこかで入手してきたようで。
その時に黒篠が指から出していた管のようなものをさし、「癇の虫」だと言い出します。
で、その黒篠がいろいろあるけどとにかく篠本人だということを確認すると
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突然「蟲籠り」と罵り、お香をふかして攻撃を仕掛けてきたのです!!
マイクロマシン云々のことは何も知らないようですが、そのお香は意外なことにケイソンに効果覿面!
このままではケイソンの活動が停止してしまい、そうなれば共存して体を動かしている篠の動きにも支障が生じ、下手すれば行動不能になってしまいます。
突然現われた正体不明の虫退治女。
果たして彼女の目的は?
篠さんの今後はどうなるのでしょうか!?

と言うわけで、新生篠さんの日常が描かれる今巻。
どうやらこれからしばらくは合体していろいろ変わってしまった篠に焦点を当てて物語は進んでいくようです!
趣味嗜好が変わった篠さん、羞恥心やにおいへの執着以上に、実は物凄い変化があったり。
そんな要素や、エロ貝の言った台詞など、篠がなんらかの形でおかしくなるフラグがびんびん立ちまくっているところがやはり気になるところ。
新登場の尻神楽もぽっとでのキャラかと思いきや、予想以上にしっかりと物語に食い込んできます。
彼女もまたその篠さんのフラグに関与するようで……
本気で先が気になる展開を迎えてきました!!

待望の最新刊刊行となった、「青空にとおく酒浸り」第6巻は好評発売中です!
第5巻から引き続き気になる展開を迎えている本作。
ですがここで連載のストックは大方消化。
気になる今後が単行本で読めるのは相当先のことになってしまいそうです!!
……下手したら数年クラスの……
安永先生、マジお願いしますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


青空にとおく酒浸り 6 (リュウコミックス)
徳間書店
2011-12-13
安永 航一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「青空にとおく酒浸り」第5巻です。
徳間書店さんのリュウコミックスより刊行されています。

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作者は安永航一郎先生。
本作は「安永航一郎」のテーマで紹介をまとめてさせて頂いておりますので、ご興味等ありましたらそちらもご覧ください。

さて、ノーパナイザー・フォルクスの策略(?)によって体を分解されてしまい、人っぽい形の変なボディに人格を移し変えられてしまった篠。
しかもその上、マイクロマシンのケイソンと立場を入れ替えられてしまい、篠がケイソンのマイクロマシンのような存在になってしまったのです。
フォルクスは一体何のためにこんなことをしたのでしょうか!?

フォルクスが何をたくらんでいるのかはわかりませんが、正直篠はそれどころじゃありません。
間近に迫ったテストで成績が落ちたりなんかしようものなら、奨学金で何とかやっていた赤貧の彼女の生活がより一層困窮してしまうのです。
とりあえず体の主導権を持っているケイソンに答えを教えつつテストに挑めば話は簡単なのですが、それはそれで篠のプライドが許さないようです。
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マイクロマシンの手順にのっとり、中から体をなんとかかんとか動かして乗り切ったのでした。

とりあえず当面の危機を逃れた篠ですが、妙な情報を耳にしました。
エロ貝なるあだ名の卒業生が、三年生を使って篠を探していると言うのです。
まったく心当たりがない篠ですが、向こうは大マジの様子。
早速大勢の三年生に取り囲まれ、エロ貝の元へと連れて行かれてしまったのです。
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で、そのエロ貝がなぜ篠を探していたのか。
いかにも柄の悪い感じの彼、篠にいきなり20万ほどのお金を投げてよこし、これで篠の通っている桐倶工と構想している、飯場丘実業のグループと手を切ってくれと言い出すのです。
なんか篠が飯場丘とつるんで暴れ、近隣のパワーバランスが崩れてしまっているんだそうですが……
ケイソンと入れ代わって手探りで体の動かし方なんかを学習していた篠にそんなヒマはありませんし、それ以前にも心当たりはありません。
なんのこっちゃと思っていると、いきなり篠の背筋に続々と悪寒が走りました!
この感覚、ケイソンによれば未知のマイクロマシンが近づいている証とのこと。
そして聞きなれた音も近づいてきます。
忘れもしないこの音、篠が留守の間に盗まれたスクーターの音。
そこに乗っているのはなんと
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他ならぬ篠本人ではありませんか!!
ちょっと色が黒いですが、まぁこっちの篠も今は白いわけですからそこはいいでしょう!!
この黒篠、どうもその体は分解されたと思われていた篠オリジナルボディに、菌類のマイクロマシンが入って動かしている様子。
どうも飯場丘と手を組んで大暴れしていたのはこちらの篠のようです。
そしてこの黒篠、どうも友好的ではありません。
もともとタイマンバトルとかが好きな性質の篠さんですし、ここはタイマンバトルとなるのが必然でしょう!!

そのころ、小朝は小城にちょっぴりショッキングな事実を聞かされていました。
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今の篠はちょっと無理すると死ぬよ、と言う事実を。
なんか良くわからないもので人っぽく形成されたボディとなっている篠。
遺伝子もないのに何故怪我が治るのだろうか?と疑問に思っていたところ、どうも怪我は治っているように見えて直っていなかったらしいのです。
怪我した部分をそのままにして、他の健康な部分を寄せ集めて隠しているだけ、と言うような……要するに何も治っていないわけです。
治っているように見えて、怪我はそのまま。
つまりダメージが蓄積していけば回復せずそのままただただ累積して行き……
いずれ予兆なく機能を停止し、そのまま死んでしまう、かも知れないのです!!

そんなことも知らず、バトルに突入する白黒篠。
黒篠は目にも止まらぬ速さで白篠の懐にもぐりこみ、瞬く間に肋骨を日本抜き取ったではないですか!!
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次は心臓だと息巻く黒篠。
ぶっちゃけ白篠の体は人間じゃありませんので、心臓を抜き取られても死にはしないでしょう。
ですが、どのくらいのダメージを受けると死んじゃうのかわからない白篠にとっては避けなければならないダメージであることは間違いありません。
ですが相手はみてのとおり、人間離れしたスピードと身体能力を持ち、マイクロマシンで防御も万全。
白篠はといえば、マイクロマシン生活に慣れておらず歩くのが精一杯。
しかしいままでいろんな修羅場をくぐってきた篠さん、こんなぽっとでの偽者キャラにおめおめやられるわけではないではないですか!!
篠同士の熱戦は、白熱なんてもんじゃない大激戦になるのです!!

というわけで、バトルがたっぷり収録された今巻。
新人マイクロマシンとして奮闘する篠さんですが、流石は苦労人。
メキメキとそのマイクロマシンっぷりを板につけていき、ケイソンやジンも真っ青な戦法を披露してくれるのです!
そんなわけですので、今巻はお下劣ギャグは控えめ。
要所要所(?)にギャグもちりばめられているのですが、それが意外に戦いのキーになってたりもしまして。
そんなアレコレが導き出す決着とは!?
本作らしくないとも言える、熱いバトルと納得の結末は必見です!!

たっぷり一巻使っての大バトルが展開する「青空にとおく酒浸り」第5巻は好評発売中です!
巻末のオマケ漫画で、公式に略称が「青エく」に決まった本作。
注目の第6巻は10月発売予定とのことで、こちらも待ち遠しいですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


青空にとおく酒浸り 5(リュウコミックス)
徳間書店
2011-09-13
安永 航一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「青空にとおく酒浸り」第4巻です。
徳間書店さんのリュウコミックスより刊行されています。

作者は安永航一郎先生。
本作の紹介は「安永航一郎」のテーマでまとめておりますので、よろしければご覧ください。

さて、マイクロマシンを体に宿した少女、小朝と篠、そして小朝のおやじあたりを中心にお下品なドタバタ話が繰り広げられる本作。
昨年第1~3巻が相次いで刊行された後、第4巻の発売予定が現れたり消えたりしていたのですが、とうとうこのたび発売されることになりました。
ファン待望の最新刊ではどんな物語が繰り広げられるのでしょうか?

男性府警、三ヶ谷とノーパナイザーのフォルクスの激闘が決着し、いずこかへと去っていったはずのフォルクス。
そんなある日、小城が彼に関するとある情報を入手します。
彼の打ち込んだと思われる何らかの情報を有する文字列をDNAに刻み込んだプランクトン。
それが南洋の海中から採取されたのです。

これは見逃せないと、早速小城は助手と篠、小朝を連れ立って問題の海域に船でやってまいりました。
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ですが相手はプランクトンですし、中の人は面識のない(?)マイクロマシン。
勿論ピンと来るはずもないのですが、篠は小城に「今から2時間以内に西南西32キロ地点に行ってみてくれ」といいたすのです。
本人もそこに何があるのかわかっていない様子。
ですが、マイクロマシン保有者が言うだけになにか理由があるのでしょう。
篠は三ヶ谷にこれ以上マイクロマシン関連のことに首を突っ込むな、ろくなことにならないよとアドバイスされたことを思い起こしつつ、それでも首を突っ込まずにはいられないのでした。

するとそこにいたのは
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マイクロマシンプランクトンを大量に捕食し、情報を図書館クラスに溜め込んだ鯨でした!
あまりにもタイミングの良すぎる登場、いまいち出所の知れない情報。
普通に考えれば罠であることは間違いないでしょう。
ですが篠はやる気満々!
マイクロマシン同士なら体同士の接触が一番だと、水着に装いを改め、準備運動を始めたのです!
わりと冷静に状況を分析する篠さんらしからぬ行動ですが、「単体でどっちが強いか」というのも好きな男前の性格も持ち合わせているわけで。
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タイマンを挑もうと言う考えに至ったようです!!

マイクロマシン同士の接触なら体表面積は多い方がいい。
そんなわけで結局のところ全裸になった篠。
ですが、このままではいろいろ間が持たないと結局銭湯に行くかのような姿に落ち着きます。
そして呼吸の方は篠のマイクロマシン、ケイソンがどうにかしてくれるとのことで、ひとっぷろ浴びてくるかとばかりに鯨の口内へと入っていきました。
それでもやはり覚悟はしている様子。
コーヒー牛乳用意しといてと軽口を叩くのと同時に、帰ってこれなかったら三ヶ谷に謝っておいてと言い残していくのでした。
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目を覚ますと、篠はガチでお風呂に入っておりました。
ですが上の方に目をやると、そこにはいかにもといった風情の図書館となっているではありませんか。
事態が理解できない篠ですが、出し抜けに彼女に声がかけられるではありませんか!
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他ならぬフォルクスです!
と言っても本人そのものではなく、この場所のイメージや篠本人も含めてマイクロマシンが用意した仮想現実のようなものなんだとか。
それでも夢の中のようなおぼろげなものではなく、痛みを感じたりおぼれてしまったり、場合によっては死んでしまう可能性もある、限りなく現実に近い仮想空間なんだそうです。

やはり待ち受けていたフォルクス。
篠はこの事態を想定していたようです。
そもそもあの「西南西に32キロ」と言う情報の出所は、フォルクスとの別れ際のちょっとした接触の際に渡されたもの。
そしてわかりやすい情報をばら撒いて小城をここに来るよう差し向けたのもフォルクスとのことで、まさに手のひらで踊らされていたと言った風情。
更にこの仮想空間では、一心同体であるはずのケイソンと篠が完全に隔離されてしまっているのですからたまったもんじゃありません。
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篠がわりと強気で鯨に特攻したのも、ケイソンがいれば何とかなるだろうと言う考えあっての物。
果たしてフォルクスは篠に何の用事があるというのでしょうか?
そしてフォルクスに興味をもたれてしまった篠は無事に帰ることができるのでしょうか!?

というわけで、お下品なギャグは欠かさないながらも真面目な展開を迎え始めた本作。
もはや篠の主人公かがとどまるところを知らない本作ですが、このメインストリームに至るまでのお話でもその風潮はやむことを知りません!
死んだと思われていた家族が登場したりと、もはや小朝は脇役状態に陥っているのです!
小朝のおやじも今回ばかりは存在感がやや薄くなっていることからも、その主役っぷりがうかがい知れると言うものでしょう!
そしてこのあと、まさかの展開に突入!
先が非常に気になるところです!
更に次の巻はいつになることか……と言う心配もご無用!
第5・6巻も9月、10月と連続して刊行予定!
安心して今巻をお買い求めください!!

急展開を迎えた「青空にとおく酒浸り」第4巻は全国書店にて発売中です!
リュウも現在休刊中と言うことで、時間が空いたおかげもあって(?)刊行の始まった本作。
これで雑誌に追いつくところまで到達すれば、単行本派の人も大手を振って今後雑誌で追うことができるところですが……どうなんでしょうか!
ともかく第5巻は9月13日発売予定!
期待して待ちたいところですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


青空にとおく酒浸り 4 (リュウコミックス)
徳間書店
2011-08-11
安永 航一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「青空にとおく酒浸り」第3巻です。
徳間書店さんのリュウコミックスより刊行、コミックリュウにて連載されています。

作者は安永航一郎先生。
本作第1・2巻の紹介は「安永航一郎」のテーマでまとめておりますので、そちらもよろしければご参照ください。

さて、意外にも(?)延期無しで予定通り無事発売されました第3巻。
今巻もまた下品なネタやブラックなネタが満載となっています!

なんだかもうすっかり篠が主役となっているような本作。
篠も小朝も学校生活をそれなりに謳歌したり、警官の紹介のもと非合法な気がするバイトに励んだりと、色々クッチャクチャになりながらも日常を過ごしています。
そんななか、今回はなんと3話も割いて繰り広げられるバトル編に注目したいと思います!!

第2巻で登場し、その後もちょくちょくと登場するようになった元男性の女刑事、三ヶ谷。
彼女から紹介されたバイトの報酬を受け取りに、小朝と篠が三ヶ谷の元を尋ねました。
するとちょうどそこには第3のマイクロマシン保持者、フォルクスが来ていたのです。
三ヶ谷とフォルクスは一緒に道場へと向かいます。
どうやらそこで2人は勝負をする様子。
なんでもフォルクスはまだ三ヶ谷からおパンツを奪えずに、河童カットにされたことを根に持っているようで、この壁を乗り越えねば先には進めないと考えているらしいのです。
……パンツを主食とする彼がどんな「先」を目指しているのかちょっと気になりますが……
そして三ヶ谷もまた、意思を持って歩く上、増殖まで出来る菌類などという危険人物……危険菌物を野放しには出来ないと考えています。
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フォルクスは新たなステップのための第一歩として、三ヶ谷は勝ってフォルクスを自らの監視下に置くため。
お互い重要なものをかけた一戦となりました!!

勝負方法は当然「着衣パンツ脱がし」!
初めて接触した時には難なく防御されてしまったわけですが、今度はそう簡単には終わりません。
さながらバトル漫画のような激しい技の応酬、膝上までずりおろすものの鳥肌を立てて摩擦を増やすことで防御、などなど、人知を超えたパンツの攻防が繰り広げられます!
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ですが戦いが長引き始めると、フォルクスは既に見切った的な発言をしました。
下半身の毛穴の位置から虫さされの位置にいたるまで把握し、それに対応した凹凸を手のひらに作成。
それによって任意の場所でベルヌーイ効果(超ざっくり言うと気流とかで物を引き寄せる効果です!)を発生させ、皮一枚触れずパンツを脱がすと、絶対の自信を見せたのです!!
さすがマイクロマシン保持者、SFみたいな技を使いこなします!!
これが……パンツのためじゃなければ……
まだ余裕の表情は崩さないものの、ピンチはピンチだと考えたのか三ヶ谷も奥の手を披露しました。
いい歳した彼女がこの戦いのためにセーラー服を着てきたのは技のため!
長いスカートをわさっとほおずきか何かのように頭からかぶせ……
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「巾着」して「火星人」となったのです!!
安永先生曰く、この火星人とは何かを説明すると単行本2冊分くらいかかってしまうらしいのでここでは割愛いたしますが、とにかくこの形態は日本に古くから伝わる由緒ある格闘術なのです!!
詳しくは集英社刊、ヤングジャンプ・コミックスウルトラ「火星人刑事」第1~5巻参照のこと!!

傍から見れば両腕が使えず、視界も悪いだろうし呼吸も苦しそうだし、なにより守るべきパンツがあらわになっている……と、パワーダウンしたようにしか見えない巾着状態。
ですがフォルクスは火星人という不確定要素を気にして攻めあぐねてしまいます。
しかしそこで三ヶ谷は不確定要素など関係ない、ぶつかりあって壊れなかった方が強いのだと単純明快な答えを提示。
フォルクスもその意見に賛同するものがあったのか、意を決して攻撃をしかけます!
パンツを取るか取られるか、殺るか殺られるかの大決戦!
決着です!!

といったパンツを巡ってという構造さえなければかなり本格的なバトルが繰り広げられるエピソードが収録された今巻。
そのほかにも様々なネタが散りばめられているのですが、とりわけ第24話の「瀬戸内海の西の方のちょっと信じられないすごい話」はタイトルどおりすごいです!!
フィクションだと前置きされて、生々しすぎるひどいお話が4つ語られるわけですが。
俺、2つ目の習字の昇級のお話は聞いたことある気がします……!!
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いや、フィクションのはずなんでたまたまですよね!ホントにあったことなはずないですよね!!
どんな話なのかは是非あなたの目でご確認を!!

親父の出番は更に減っていながらも、変態成分は据え置きの「青空にとおく酒浸り」第3巻は好評発売中です!!
安永先生の前作、「火星人刑事」とのつながりが明かされた本作、ファン感涙(?)必至ですよ!
徳間書店さん、この調子で単行本が最後まで出ていない安永先生作品をガンガン刊行していってくださらないでしょうか!!マジお願いします!!
そのためにもご興味のある方は是非ご購入を!!損はさせませんよ!!(下品なギャグが嫌いでなければで好けど!)
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


青空にとおく酒浸り 3 (リュウコミックス)
徳間書店
安永 航一郎

ユーザレビュー:
サブキャラが立ちまく ...
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