本日紹介いたしますはこちら、「サムライうさぎ」です。
集英社さんのジャンプコミックスより刊行されている、週刊少年ジャンプの作品です。

作者である福島鉄平先生はコミックフラッパーでデビューし、読み切りをフラッパーや赤マルジャンプなどに数本発表した後この「サムライうさぎ」で連載デビューを果たしました。
純血を重視するきらいのあるジャンプでは珍しい他誌出身の漫画家で、ダイナミックな構図とデフォルメを効かせた作画が特徴的です。

この「サムライうさぎ」は真っ直ぐで実直で真面目なサムライ、宇田川伍助(うだがわ ごすけ)がその妻、志乃(しの)の為に奮闘する作品です。
うだつの上がらない下級武士であった伍助は健気で純真な志乃に見合う男になる為、武芸で身を立てる決心をし、とある道場に身を寄せます。
そこで目にしたのは結局のところ身分や金で全てが左右される薄汚い現実でした。
それを見た伍助は自らがそれを覆す天下一の道場を作り出すことを決意します。
その名は「うさぎ道場」。
志乃が何より好きで、月まで飛ぼうと努力して跳ね続けているように見えているといううさぎになる為の道場を。

とまあ一応導入を書いて見ましたが、なんと言っても天下のジャンプ連載ですからご存知の方も多いでしょう。
物語は4巻から大きな動きがあり、伍助と浅からぬ因縁のある講武館との御前試合をかけた大会に参加することになりました。
1回戦を勝ち抜いたうさぎ道場の次なる相手は講武館のライバルである連兵館……のはずだったのですが、連兵館は島流しから脱走してきた5人の流人に乗っ取られてしまいます。
流人と因縁のある仲間のいたこともあり、2回戦はその連兵館の名を借りる流人たちと戦うことになりました。
第6巻でさる名工に流人たちに対抗する為の武器を作ってもらうことに成功し、試合が始まります。
先鋒は勝利するうさぎ道場ですが、次鋒は惜しくも敗れてしまいます。
一勝一敗で迎える中堅戦……うさぎ道場は勝つことが出来るのでしょうか!?

てな具合でこの第7巻に続きます。
中堅戦、副将戦、更には大将戦までもつれ込むVS流人戦は各人の様々な想いが込められ、3試合が収録されています。
うさぎ道場の仲間を想う気持ち、そして流人たちの生きる為の信念……それをぶつけ合う戦いは白熱の一言!
決着は次巻に持ち越されているものの、この第7巻にも見逃せないそれぞれの気持ちがたっぷりこめられ必見といわざるを得ません。
バトルシーンも仰天の必殺技や剣術大会の常識を打ち破る戦法が続々出て読者を飽きさせないばかりか、ダイナミックな作画で見ているものを引き込みます。
そいて次巻はとうとう最終巻。
感動のラストを迎える最終巻を待つ為、この第7巻を読んで気持ちを奮い立たせましょうか!

惜しまれつつも連載を終了し、大団円を迎えた「サムライうさぎ」。
感動のラストを迎える為に無くてはならないクライマックスまでの一本道が収録されている最新第7巻は大好評発売中です!
今すぐ本屋さんにうさぎのように飛びましょう!

サムライうさぎ 7 (7) (ジャンプコミックス)
集英社
福島 鉄平

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優しい気持ちにさせて ...
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