3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

カテゴリ : 外薗昌也

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本日紹介いたしますのはこちら、「インソムニア」第2巻です。
アスキー・メディアワークスさんの電撃ジャパンコミックスより刊行されました。

作者は外薗昌也先生。
本作第1巻の紹介は、11年9月15日の記事にて記載しております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、外薗先生が体験したり聞いたりした怖いお話を一話完結形式で描いている本作。
ですがなにやら本作を描くことが決まってから、外薗先生の周りではリアルで何か奇妙なことがおこりはじめているようで……
連載が順調に進んでいる裏で、その怪異は加速していく一方。
果たして外薗先生の周りでは何が怒っていると言うのでしょうか……?

ある日の外薗先生。
真っ白な原稿用紙にずっと視線を注いでいます。
奥さんが扉を開け、ご飯だと呼びかけても一瞥するだけで微動だにせず……
それほどまでに外薗先生のネーム作業は追い詰められているようです!
何せ締め切りはもう既に過ぎていまして。
この切羽詰ったにもほどがある状況の中に合っても、一切イメージが湧いてこない……
もう終わりだ、と外薗先生は頭を抱えるばかりです。
思わず机に突っ伏す形になる外薗先生。
自然と視線は下に向けられるわけですが、その視線の注がれる先、机の下から外薗先生を見つめているなにかがいるではないですか!
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髪の長い、少女。
本作の連載を始めたときに姿を現し、「カイタラシヌ」と語りかけた、あの少女が!

少女は言い知れない圧力を発しながら机の下から這い出てきます。
あの、何も移していないようでいて、同時に何かを訴えかけるような瞳で。
一体この少女はなんなのか?
怯え戸惑う外薗先生ですが……そこで目が覚めました。
夢だったようです。
ですがなぜあの少女の夢を、今になってみるのだろう。
ネームがかけないプレッシャーから悪夢を見たのだろうか?
そんな分析をしていると、深夜にもかかわらず外薗先生宅のインターフォンが鳴り響いたではないですか!
時計は深夜2時をさしています。
こんな夜中に一体なんだ?と怒りを露わにしながら玄関に向かう外薗先生。
インターフォンの音で目覚めたのでしょう、道中奥さんが声をかけてきますが、君は寝ていなさいとだけ声をかけて玄関へとたどり着きます。
インターフォンのスイッチを押し、カメラに映し出された映像が小型モニターに映し出されると……
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そこにはあの少女が、「上から」覗き込むようにうつりこんでいるのです!!
そしてその少女は言うのです。
「カイタラシヌ……ッテイッタノニ……」。
戦慄し、うめき声すら上げることができない外薗先生。
少女はそれだけ言うと、上へと頭を下げて消えて行きました。
夢は予知無だったのか、それとも夢ではなかったのか。
とにかく、あの少女がふたたび現われて外薗先生へと警告してきたのです。

ただならぬ様子を感じ取ったのか、奥さんがすぐ傍にやってきていました。
インターフォンの誤動作じゃないかな?と、不安にさせないようにごまかす外薗先生。
ですが、その外薗先生の手に刻まれているものまではごまかすことは出来なかったのです!
いつの間にか、バックリと口を開けた切り傷。
それが手に無数に刻まれ、その手を血で真っ赤に染めていたのです!!
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この傷は一体?いつのまに?
あの少女が現われ、身に覚えの無い傷が刻まれる。
あの恐怖がふたたび降りかかってきてしまったようです。
不意に再来する恐怖に身をすくませながらも血を洗い流す外薗先生ですが、そんな外薗先生に奥さんは声をかけてきます。
外薗先生を力づける言葉ではなく、事情を説明してくれと言う質問でもなく……
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首を不自然にカクカクと動かしながら、「描いたら死ぬって……言ったのに」と言う言葉を……!!
奥さんはそれだけ言うと、何かブツブツと言いながらベッドに戻っていってしまいました。
その後姿を見送りながら、外薗先生は力なく両膝をつくのです。
とうとう家族を巻き込んでしまった……

ありのままをネームにして、編集と打ち合わせをする外薗先生。
今回はすごく怖い、と絶賛しながらも、奥さんの様子はどうなんだと心配する編集。
翌朝には元に戻って、何も覚えてなかったから大丈夫だ、と外薗先生は答えるのですが……その思いつめた表情は、どう見ても大丈夫ではなさそうで……
自宅に戻り、言行を進める外薗先生。
そして奥さんはと言うと、その様子を窺うように部屋の扉にすぐ外に立っています。
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……あの時のように、何かをブツブツと呟きながら……
変わり果ててしまった奥さん。
カイタラシヌと言う警告。
刻まれる傷……
その得体の知れない怪奇の牙は外薗先生に今もなおつきたてられています。
それでも外薗先生は原稿を描き続けるのです。
なぜ描くのが止められないのか、自分がどこに行こうとしているのか、自分自身わからないままに……

と言うわけで、ふたたび外薗先生に降りかかってきた恐怖を描いている本作。
もちろんこのお話はすべて真実であるわけではないようですが、多分に事実も含まれているようで……
様々な怪異や不幸が外薗先生に降りかかり、外薗先生は本作の連載から身を引くことを決意されたのです。
そんなわけで本作は今巻で完結!
前述の怪奇譚のあとも数話連載は続くのですが、この怪奇の顛末は語られないまま終了します。
とは言えその顛末換えがかれないのは仕方のないことかもしれません。
多分、外薗先生のすぐ傍には、まだあの少女が佇んでいるのでしょうから……!

そのほかにも恐怖のエピソードが満載。
古本屋で見かけた怪談本に憑いて来た霊の話、願いをかなえてくれる「なにか」がいる神社の話、ホラー好きが高じて怪を招いてしまう話、道端で首の長い女性の霊に抱きつかれてしまうことになる話……
長い話、極短い話などの長短はあれど、どれも読者をゾッとさせてくれるお話揃い!
熱くジメジメした不快さも、別の背筋の凍る不快差で打ち消せること間違いなさですよ!!

今なお進む恐怖の中完結となる、「インソムニア」最終第2巻は全国書店にて発売中です!
残念ながら連載が終了してしまった本作。
ですがこれからも怪談系の漫画は描き続けられるようですし、今までグロすぎたり長すぎたりして漫画化をためらっていたお話を活字で発表する機会も得られたそうで。
本作のその後も、いずれ語られるのかもしれません……!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


インソムニア 2 (電撃ジャパンコミックス ホ 1-2)
アスキー・メディアワークス
外薗 昌也

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