3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

カテゴリ: 外海良基

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本日紹介いたしますのはこちら、「JUDGE(ジャッジ)」第1巻です。
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスより刊行、月刊少年ガンガンにて連載されています。

作者は外海良基先生。
外海先生と前作、「Doubt」の紹介は09年7月15日の記事にて記載しておりますので、宜しければあわせてご覧くださいませ。

さて、本作は閉鎖空間からの脱出ものです。
突然押し込められた謎の場所から出るためには命をかけたゲームをこなさなければならないようなのですが……

ごく普通の高校生、ヒロ。
彼は幼馴染でありながら片思いの相手である光が自分の兄である敦也と付き合うことになったため、表面上祝福はしているものの内心は複雑でした。
そんな状況で迎えたクリスマス。
ヒロは光の「好きな人のことを好きと言うことが恥ずかしいわけがない」という言葉を聞き、今の関係が崩れてしまうことを覚悟しながらも自分の気持ちを告げることを決心。
その為に兄にクリスマスの待ち合わせ時間をわざと間違えて教え、その間に告白することにしたのでした。
ところが、本来二人があっていたであろう時間にまだバイト先にいた敦也が事故に巻き込まれて死んでしまいます。
自分がついたうそのせいで兄は死んでしまった。
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ヒロはその事実に苛まれながら生きていくのでした……

その事件から2年ほどたったある日。
ヒロが目を覚ますとそこは見慣れぬ部屋でした。
そしてなぜか両手が背中側で手錠につながれ、奇妙なウサギの着ぐるみの頭部をかぶせられています。
昨日学校の帰りに突然襲われたことを思い出し、目的はわからないもののその何者かがこんなことをしたのだろうと結論付けます。
ともかく、開いていた扉から部屋の外に出て廊下を進むヒロ。
行く先にあった扉から人の話し声が聞こえてきました。
中に入るとそこは
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裁判所のような大きな部屋。
そして着ぐるみの頭部が落ちていました。
近寄ってよくみようとすると、滑って転んでしまうヒロ。
その滑った場所を見ると、そこには血が滴り落ちています。
なぜこんなところに?と辺りを見回すと、
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見知らぬ誰かの死体が転がっています!!
怯えて座ったまま後ずさりすると、背中に何かがぶつかりました。
振り向くとそこには
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いつの間にか着ぐるみをかぶった謎の人物が何人も立っているではないですか!
まったく状況が理解できず、怯えるばかりのヒロに迫る着ぐるみたち。
ですがその奇妙な状況を打ち破って言葉を発したのは謎の着ぐるみたちではなく、裁判官の立つ位置に置かれたぬいぐるみから響くアナウンスでした。
「9人そろった、JUDGEスタートだ」という言葉を!

他の着ぐるみたちはヒロに危害を加えず、逆に手錠をはずしてくれました。
またも理解できない状況ですが、どういうことか聞こうとした瞬間に今度は部屋のライトが点けられます。
するとなにやら12時間からカウントダウンしているらしいデジタル時計のようなものが目に付きました。
意味はわかりませんが、とりあえずようやく落ち着けたヒロは、イラつきながらも着ぐるみをとろうとします。
が、それは狐の着ぐるみをかぶった女に止められてしまいました。
彼女によれば先ほどの死体はその着ぐるみを脱ぎ取ったと思ったら急に苦しみだして死んだ、というのです。
どうやら彼らもまた何者かによって拉致されたらしく、誰も何もわからない様子。
一番長くいるものはすでに半日はこの建物にいるそうで、それだけいても出口は見つけられじまい。
出口らしきドアは例のタイマーのところにあるドアだけなのですが、とりわけ頑丈な上鍵がかかっているのだそうです。
そんな時、ライオンの着ぐるみをかぶった男が先ほどアナウンスが聞こえてきたぬいぐるみの中からビデオテープを発見。
そして続けて鍵を見つけます。
ですがそれは例のドアの鍵ではなく、部屋の片隅にあるテレビが置かれた台の鍵でした。
中を開ければやはりあったのはビデオデッキ。
テープを再生すると、先ほどのぬいぐるみがいすに座った映像が映し出され、なにやら説明を始めました。
まず着ぐるみを脱ぐように指示する声。
はずせば死ぬかもという恐れはありますが、指示されたからには外さないほうが危険かもしれないと判断し、更に室内に監視カメラのようなものがあって誰かが様子を伺っているようであることに気づき、一同は着ぐるみを脱ぎ去りました。
その後、いよいよ説明の本編が始まります。
憤怒、強欲、暴食、色欲、怠惰、傲慢、嫉妬……7つの大罪を背負った人間たちに贖罪のチャンスを与える。
タイマーが0になるたび生贄をささげろ。
生き残れるのは4人だけ。
互いの罪を裁き合え。
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……殺す人間は誰?

というわけでいきなり幕を開けた死のゲーム。
興味深いのは単純に死の危険性が高いゲームをこなさせると言ったものではなく、多数決で拉致されたもの同士が死するものを選ぶという独自のルールです。
そのルールの穴を付いてどうにか犠牲者を出さないようにするヒロですが、素直にそれに従わないものもいるようで……
黒幕に対しての怒りなどで一致団結するべきはずの状況にもかかわらず、第一のゲームから亀裂の入る一同。
これからどのように物語は展開していくのか、第1のゲームでの犠牲者はでてしまうのか、そしてそれは誰なのか。
いきなり緊迫のシーンが繰り広げられます。
黒幕はいったい何者なのか、おそらくヒロと同じように持っている被害者たちの罪とは何なのか、そして漫画的に考えると思い浮かぶ、7つの大罪に対して生き残っているのが8人という怪しげポイント。
そういった数々の気になるポイントに加え、この手の作品にはつき物の被害者の振りをした敵側の人間がいるのかというところにも注目して見て行きたいところです!

死の鎌を振るう先を自らに選ばせる恐怖のゲーム、「JUDGE」第1巻は好評発売中です。
贖罪と称した理不尽を押し付けられる8人の確執や信頼関係を描く本作。
奇抜な死のゲームではなく、人同士の精神的なやり取りで生々しい恐ろしさを描く作品となっています!
オカルト的恐怖とはまた違う、いい意味でイヤな恐怖が堪能できますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


JUDGE 1 (ガンガン コミックス)
スクウェア・エニックス
2010-08-21
外海 良基

ユーザレビュー:
まだなんとも…ゲーム ...
もっと追い詰めてくれ ...
今後に期待表紙がいい ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「Doubt(ダウト)」です。
スクウェアエニックスさんのガンガンコミックスにて刊行されています。

作者は外海良基(とのがい よしき)先生。
外海先生は05年にデビュー後、読みきりの発表を経て06年「ひぐらしのなく頃に 暇潰し編」の漫画版を連載。
連載終了後の07年から本作を連載しその人気を定着させました。
その間、大久保篤先生のアシスタントも経験されていたようです。
次回連載作もすでに発表されており、どうやらそちらもサスペンス系。
「ひぐらし~」からの流れを見るに、そういった部類の漫画を得意としていらっしゃるようです。

さて、こちらの作品は閉鎖された空間で襲い掛かる死の恐怖を描く、サスペンスホラー漫画です。
迫り来る正体不明の恐怖を外海先生が得意とする戦慄の描写で描いておられます。

流行しているネットゲーム、「ラビットダウト」。
複数人でミニゲームをクリアしていくと言う一見シンプルなルールですが、その中の1人だけゲームのクリア方法を知っており、クリアさせないように誘導し妨害していく……という独自のシステムを持っています。
ゲームに失敗するとプレイヤーの「兎」は一人づつゲームオーバーとなり、いかにしていち早くクリア方法を知る「狼」を見つけ出すかと言うところに焦点が絞られている知的なゲームです。
主人公の裕(ゆう)がそのゲームで親交を深めた仲間と会う、いわゆるオフ会に行くところから物語は始まります。
オフ会にやってきた人物は裕を含め5名。
一見するとお近づきになりたくない、乱暴な印象を受ける栄治(えいじ)。
明るくあけすけな性格の美女、はるか。
そしてその昔催眠術を自在に操る「催眠少女」として一世を風靡した元芸能人、レイ。
それに加えてゲームには参加していないものの、たまたまその場に居合わせて同席することになった裕の幼馴染、美月です。
本来はもう1人、一(はじめ)が来るはずだったのですが所要により欠席となり、この5人でオフ会を楽しむことになりました。
手始めにカラオケに向かう5人ですが、そこで事件が起こります。
トイレの中で謎の人物に襲われ、頭部を強打!
気を失っていた間に見たことも無い建物に監禁されてしまったのです!!

その建物の中で1人の青年に出会う裕。
彼も突然ここに閉じ込められたそうで、携帯電話なども全て奪われてしまっている状態です。
何か無いかとあたりを探る裕ですが、開いた扉の先にいたのは
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惨たらしい姿のレイでした!!

その後閉じ込められていた青年はオフ会に来るはずであった一だと判明。
そして参加メンバーの全員と出会い、ここに閉じ込められている事実を確認します。
更にカギのかけられている扉は各人の体にいつの間にか刻まれていたバーコードをかざす事によって1人につき1つの扉だけ開けることが出来ることもわかりました。
そんな中落ちていたレイの携帯電話を発見。
電話は受信専用になっており外にかけることは出来ませんが、1件のメールが届いていました。
メール内容は画像でただ一言、
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「ラビットダウト スタート」。
現実世界で実際の命を賭けた「ラビットダウト」が始まったのです……

1人の「狼」が混ざっている……そんな状況ではあるらしいのですが、とりあえずは団結して出口を探す面々。
しかし疑心暗鬼は解けることなく、諍いは絶えません。
ですが裕はまた別の理由で怯えることになります。
全員にある体のバーコードが
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自分には、無い……
このままでは自分が疑われ、「狼」であると疑われた「兎」のように「吊るされて」しまう!
焦り怯える裕ですが、そんな状況を知ってか知らずか、恐怖は次々に襲ってくるのでした。


閉鎖された空間で、少人数の仲間のうちに潜むはずの「狼」に怯える……
そんな逃げ場の無い恐怖が味わえるのが本作の魅力でしょう。
疑心暗鬼が疑心暗鬼を生み、追い詰めながらも追い詰められるような感覚は不安感をあおり、読み進める手を止めさせてはくれません!
そしてテンポの速いストーリー運びと、二転三転するストーリーは読者を飽きさせない秀逸さ。
黒幕は正直ちょっと予想できる範囲(そもそも登場人物が少ないですしね)なのですが、黒幕の張った様々なトラップはそれを補って余りある意外性を持っています。
「ひぐらし~」でも見せていた恐怖をあおるタッチや構図は
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今回も存分に活かされており、外海先生の本領発揮といったところ!
まさに内容絵柄共に、最後までしっかり中身のつまったサスペンス作品になっています!

隣にいるかもしれない狼に怯える恐怖を描く、「Doubt」は全4巻で好評発売中です!
オカルティックな要素はほぼありませんが、だからこそ恐ろしい人間の恐怖を味わえる本作。
いよいよ熱さも本番となってきた夏の夜にご一読してみてはいかがでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


Doubt 1 (ガンガンコミックス)
スクウェア・エニックス
外海 良基

ユーザレビュー:
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