3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

カテゴリ: 田口雅之

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今回紹介いたしますのはこちら。

「ブラック・ジョーク」第9巻 漫画・田口雅之先生 協力・小池倫太郎先生 
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行です。続きを読む

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本日紹介いたしますのはこちら、「ブラック・ジョーク」第8巻です。
作者は田口雅之先生、協力に小池倫太郎先生。
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行、ヤングチャンピオン烈にて連載されています。続きを読む

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本日紹介いたしますのはこちら、「ブラック・ジョーク」第7巻です。
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行、ヤングチャンピオン烈にて連載されています。

作者は田口雅之先生、協力に小池倫太郎先生。
本作は「田口雅之」のテーマにて過去の紹介をまとめておりますので、よろしければご覧ください。

さて、マフィアが渦巻くニホン州きぼう島に巻き起こる数々の騒動を、持ち前の頭脳プレーと圧倒的な腕力で解決していく、吉良と小玉。
今回も彼らは大暴れしてくれるのですが、忘れてはいけないのは本作をいろどるサブキャラたちです。
一見するとブサイクなやられ役のおっさんながら、その実超頭脳派で容赦ない非道も平気で働く都々目などのブサメンも登場するわけですが、その中でも強い印象を与えてくれるのが「アドミラル・ジョニー」。
吉良と小玉の昔なじみではありますが、その中は決して良好ではなく。
吉良と小玉は眼中に入れていないものの、二人に恨みが募りまくっているジョニー。
そんな彼が主役となるお話が今巻で繰り広げられるのです!!

場所はメキシコ。
とある教会で、ララなる人物が用心棒を探すため、仲介をしているらしい神父に相談していました。
ですがララの持ち込んだ金では、有能な用心棒を雇うと言うのはとてもとても……
しかしそんな低価格用心棒の中に、一人だけ目を引く人物がいたのです。
正直言って戦績などは芳しくないのですが、どんな逆境からもぼろぼろにはなるものの生還してくると言う幸運の持ち主なんだとか。
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この男の運に賭けてみては?と言う神父ですが……すぐに出来るならば用心棒を雇うなどと言う抵抗はやめた方がいい戸言い出すのです。
相手はこの地域で絶大な権力を持つシントロン一家。
用心棒の一人や二人雇ったところでどうにもならないだろう、と……
が、ララもそのシントロン一家に保安官の父を殺されています。
悪に屈しなかった父のように自分も悪には屈しない!
ララはそうはっきり宣言したのでした!

運だけで呼び寄せられたその用心棒……アドミラル・ジョニー。
呼び出された町につくなり格好をつけてタバコをくゆらせようとするものの、どうも自前のライターの調子が悪いようで火がつきません。
そこで近くにいたおっさん二人に火を貸してくれと頼むのですが……
よそ者の胡散臭いジョニーにおっさんたちは失せろと不快感を露わに詰め寄ってくるのです!!
流石のジョニーもその態度にはカチンと来るのですが、大喧嘩が始まる前にそこに一人の女がやってきたのです。
街の風紀を乱すな!!
そう言って現われたその女は、ジョニーの依頼者であるララでした!!
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イマイチ便りなさげなジョニー。
ですが呼んでしまったものはしょうがありませんし、とりあえず家に案内することにします。
明らかに自分が頼りにされていないことを感じ取ったジョニーは、どちらか炉言えば俺は頭脳派だと反論するのですが……
今までの本作での彼の活躍を見てきている読者からすれば、それも怪しい気がするんですけどね……!

家に着くと、ララの弟が出迎えてくれました。
一心不乱に絵を描いている彼、ピノ。
その出来は相当なもので、ジョニーは自分の肖像画も描いてくれよとノリノリ、ピノもまたいいよとのりのりになるのですが、ララはと言うと絵なんか描いていても何にもならない!とそのやり取りをばっさりやってしまうのです。

その後、ララはジョニーの腕を試すことにしたようで。
庭に出て、ララは並べた酒瓶を次々に射ち落としてみせました。
相当な腕前であるララの後に、ジョニーも同じように酒瓶を狙います。
いっちょまえの格好で、バシバシと連射してみせるジョニー。
ですがその銃弾は一発たりともかすりすらせず……
しかも自分の腕前じゃなくて銃の調子が悪いなどと言い訳をしだす始末で、ララにも「残念な奴」と評価を受けてしまうのです!
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正直シントロンなんて田舎モンだとたかをくくっていたジョニー。
話を聴いていくとどうやらシントロン、自身と戦おうとした警察たちを皆殺しにし、その殺した警察たちを見せしめとしてメインストリートに並べたと言う筋金入りのやばいやつだと言うことがわかります。
基本的にヘタレなジョニーはちょっぴりしり込みしてしまうのです。
……が!
いろんな欲望やカッコつけで粘るのもまたジョニーです。
ララはとても美人さんですので、せっかくだから(?)と入浴を覗いてみることにしました。
ララの魅力的な肢体に心奪われるジョニーですが、そんな彼女が亡き父を思って涙しているところに完全にやられてしまいました!
自分がデバガメしていることもすっかり忘れ、風呂場に飛び込んで俺がお前を守る!!と声高に宣言するジョニー!!
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もちろんそんな主役然とした行動が似合うジョニーではないわけで。
徹底的に残念なやつだ!と顔面パンチされてしまうのでした!!

今まで吉良や小玉に「残念」と言い続けられてきたジョニー、それはもうイライラしていてもたってもいられません。
ですがララに惚れてしまっていた今回のジョニーは一味違います。
今まで敗れてきたのは、相手が自分の事を残念だとディスる前に、自分が相手のことを残念だとディスってしまっていた緩みを突かれてやられてしまっていた。
残念とディスるやつこそが残念なんだ!!
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生まれ変わった(?)ジョニーはすかさずピノの元へ走り、何か提案したようですが……?

後日、たった一人で家まで訪ねてきたシントロン一家に挑むことになったララ。
シントロンが提案する、自分の妻になれば命は助けようと言う提案をきっぱり断り、決戦の火蓋は切って落とされます。
しかしその第一射目を放ったのは、2階の窓から突如飛び出してきたジョニーだったのです!!
オメエを殺させはしねえ、と連射するジョニーですが……
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シントロンが放った反撃の銃弾は、ジョニーの胸を的確に捉え……!!
果たして生まれ変わったはずのジョニーはこのままやられてしまうのでしょうか!?
いえいえ、ただでさえ悪運の強いジョニーですから、ここでおめおめ死んでしまうことなどありません!
自称「頭脳派」らしい逆転劇を見せてくれるのです!!

と言うわけで、本作屈指のヘタレであるジョニーを主役にしたエピソードを収録した本作。
確実にどうしようもないやつながら、どこか憎めない彼の活躍を待っていた読者の方も多いはず!
今巻では思いもよらない彼の活躍と、彼らしいオチが堪能できるのです!!

そして今巻にはこのあと、吉良、小玉、そして女ボディガードのあかりが巻き込まれるエピソードが開幕!
突然わけのわからない場所に連れて行かれてしまう三人に、襲い掛かってくる得体の知れない男達。
しかもその男たちは、切っても撃っても堪えないと言う謎過ぎる存在なのです!
かつてないピンチに追い込まれる吉良たちですが、果たしてこの事件の真相は……?

ジョニーの活躍が楽しめる、「ブラック・ジョーク」第7巻は全国書店にて発売中です!
なぜか憎めない彼のハッスルが見られる今巻。
次巻に続くなぞ多きエピソードも開幕し、今後の展開も気になるところですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ブラック・ジョーク 7 (ヤングチャンピオンコミックス)
秋田書店
2012-06-20
田口 雅之

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本日紹介いたしますのはこちら、「ブラック・ジョーク」第6巻です。
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行、ヤングチャンピオン烈にて連載されています。

作者は田口雅之先生+協力に小池倫太郎先生。
本作の紹介は「田口雅之」のテーマにてまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、吉良と小玉のコンビが、マフィア蠢くきぼう島で暴れまわる本作。
田口先生らしいとんでもないはっちゃけぶりが印象的な作品ですが、今回目に付くのはこちらも曲者ぞろいの脇役の中で一躍目立っているランオーバーが活躍するお話でしょう!

イタリア、ナポリ。
ここでその晩、南ヨーロッパのマフィア交流会が催されていました。
そんな中でなにやら揉め事が起こっている様子。
詳しい事情は定かではありませんが、とあるマフィアが美女のために命まで賭けたものの、心変わりされてしまった……と言うことのようです。
まあなにせマフィアさんのやることですから、荒事も珍しくはないわけで。
勝手にやってくれと言う状況ではありますが、困ったことにその揉め事をしている場所はランオーバーの通り道だったのです!!

丁寧な口調で道を開けてくれと頼んだランオーバーに対し、こっちが終わるまで待っていろとあしらってしまうマフィアさん。
無礼な相手には勿論、ランオーバー容赦せん!とばかりに暴力を持って報復するのが彼流です。
ためらうことなく拳銃を取り出し、自分をあしらった男の腿を打ち抜いたのでした!
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当然相手もマフィアですから、暴力には暴力だとばかりにランオーバーを取り囲み数多くの銃口がランオーバーに向けられます。
普通の人なら大ピンチの場面ですが、なにせランオーバーさんです。
武装車椅子を自由自在に操り、
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マフィア達を一掃してしまうのでした。

ランオーバーは自分に対して無礼を働いた邪魔者を排除したに過ぎなかったわけですが、絡まれていた美女からすれば助けられた形になるわけで。
ささっと立ち去ってしまったランオーバーを追い、彼女……モレナは彼の宿泊している部屋に押しかけるのです!
実はモレナもマフィア関係の人でして。
クロアチア最大の組織のご令嬢と言うわけで、ランオーバーの部屋まで行くことは難しくないのです。
部屋に美女が押しかけてくる……と言う濡れ手に粟の状況ですが、ランオーバーはクールに拒否。
ですが珍しく美学とかそういうものではなく、ランオーバーには心に決めた「聖女(サンタ)」がいるから真っ平御免だとのこと。
ところがモレナはそれでもいいから
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抱いて!!とその柔肌を露にしたではありませんか!!
ずいぶん身勝手な求愛だなとまたまた冷たくあしらおうとするランオーバーですが、モレナも一歩も引きません。
この火照りを止めるには、貴方を私のものにするしかない!と熱いパッションのまま語るのです!!
勿論そんな勝手さにピクリとこめかみに血管を浮かび上がらせるランオーバー。
ついに怒りが爆発か!?と思われたその瞬間です!
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ランオーバーの首筋、それも血管に的確に何か薬物の入ったダーツのようなものが突き立っていたのです!!
完全に巨を疲れてしまったランオーバー、流石に薬物の直接注射にはかないません。
彼が意識を失ったあと、そのダーツを放った男が部屋に登場。
ランオーバーはモレノに拉致されてしまうことになるのです……

目を覚ますと、ランオーバーはガッチガチに拘束されてしまっていました。
そんなランオーバーに声をかけてきたのは先ほどのダーツ男と老人でした。
その老人はモレナの父親。
彼はモレナの身の上を語り始めるのです。

彼女には歳の離れた兄がいました。
屈強で美しい、まさに完璧と言える存在だった兄。
モレナは彼のことを心から慕っていたのですが、不運なことに彼は内戦に巻き込まれ、その凶弾によって再起不能の体になってしまったのです!
屈強で美しかった彼の名残は一片もなくなってしまい……その変貌は、モレナの心に大きな傷を刻み付けてしまいました。
それ以来彼女は、どんなに入れ込んだものであっても、その対象にほんの僅かでもほころびが生じればとたんにかけらほども興味を持てなくなってしまったのでした。

そこで、娘だけでなく父親もランオーバーに目をつけたのです。
愛した美しいものが傷つけば興味を失う。
それならば、最初から傷ついているのに美しいものをあてがえばいい!
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そんな自分勝手な考えにランオーバーは怒りに震えて3つの宣言を始めました。
一つ、自分はモレナ親子の「トラウマ遊戯」に付き合う気はない。
二つ、もう「戦争」は始まっている。
三つ……自分ほしさに俺を生かしておこうと思っていたなら、轢き殺されることになる……!
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武装車椅子を奪ったとは言え、それでもランオーバーは十二分に危険。
この言葉もまったく強がりではないでしょう。
モレナの父は十分それを承知の上で、ひとつの作戦を立てていたのです。
ランオーバーの体を身動き一つできない状態にし、特殊な装置で視覚、触覚、聴覚を徐々に奪っていきます。
何も感じないと言う死にも近しい状態に置き、極限状態にしたところでモレナのイメージを脳内に挿入する……
ランオーバーの価値観を塗り替え、洗脳しようと言うのです!!
肉体的にハンデを追っていてもその身体能力は抜群。
そして高潔で独自の美学を持つ強い精神も持ち合わせているランオーバー。
ですがここまでされては流石の彼の心も……!?
果たしてランオーバーはどうなってしまうのでしょうか!?
そして彼の敬愛する「聖女」とは何なのでしょうか!?

と言うわけで、ランオーバーが活躍する今巻。
彼の活躍も大変楽しいのですが、後半ではやっと主役の一人である吉良「も」活躍するシリーズが始まります。
そのシリーズではなぞに包まれた殺し屋を迎え撃つと言うお話が繰り広げられるのですが、そちらも珍しい方式がとられているのです。
迎え撃つために各方面の人々がひとつの施設に集まるのですが、吉良以外の全員が新キャラクターで、それぞれが様々な形の背景を持っており、それがストーリーを構築していくと言う形になっているのです!

ランオーバーが大活躍の「ブラック・ジョーク」第6巻は好評発売中です!!
2大中編ストーリーが楽しめる今巻。
今回も田口先生らしいハッタリの利いたハチャメチャがおなかいっぱい楽しめますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ブラック・ジョーク 6 (ヤングチャンピオンコミックス)
秋田書店
2011-11-18
田口 雅之

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ブラック・ジョーク 6 (ヤングチャンピオンコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



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