本日紹介いたしますのはこちら、「忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~」第12巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。
作者は桐山光侍先生。
本作の紹介は「桐山光侍」のテーマにてまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。
さて、お師さんを助けるために恍然宗との最終決戦に挑んだ風助たち。
干支忍が次々と駆けつけ、強力な能力の持ち主である四天王を辛くも倒していきました。
そしてとうとうたどり着いた首謀者、銅朱の待つ部屋。
最終決戦はどんな結末を迎えるのでしょうか……?
忍空の修行の卒業試験として、その師を殺すことになってしまった銅朱。
悲しい宿命を乗り越え、心をいてつかせてしまった若き日の彼は、生涯たった一人の友人友達として認めていた風助に別れを告げ、忍空を学ぶよう命じた父とも袂を分かちました。
その悲壮な運命に導かれるように、彼の元に姿を現した炎の自然龍。
このときから銅朱の運命は動き始めたのです……
銅朱の部屋にたどり着く風助。
その時既に部屋の中は炎に包まれていました。
そんな風助の姿を確認し、最初で最後の友よ、永遠の別れだと悲しげな瞳で語る銅朱。
ですが風助は当時おさなかったこともあるのでしょう、銅朱がかつて交流していた男であることに気がつきません。
何故お師さんをさらった、目的はなんだ。
そう尋ねる風助ですが、その時炎によって崩れた天井の石が落下!
風助が避けたその瞬間にはもう
銅朱が背後に回っているではないですか!
すばやく反応して反撃を試みる風助ですが、銅朱は顔色ひとつ変えずに回避。
やっと蹴りが炸裂したと思っても、空蝉の術で回避されてしまっていたのです!
一旦間合いを放した風助、一連の動きを見て銅朱が忍空使いであることに気がつきます。
さらにこの力の凄まじさから、炎の自然龍が見える干支忍の資格を持つものであることにも。
忍空使い、それも干支忍ともなれば自分達の仲間であるはず。
何故お師さんをさらうのか、こんなことをしてどうなるのか。
そうたずねてもまったく動きを見せない銅朱。
しかし風助はその時やっと銅朱のことをかつて友達と呼んだ人間だと気がつきます。
何でこんなことをしたのか風助にはわかりません。
ここまでやれば十分だろう、ほかの干支忍全員を敵に回してもやりたいことがあるのか?
そう語りかけても一切応じることのない銅朱を見て、ついに風助は決心します。
その実力を持って、お師さんの居場所を聞きだす決心を!
お師さんはどこだとと言う質問に対し、そんな無駄なことを聞いてどうすると答える銅朱。
そして同時に体から、干支忍が本気で戦うときに立ち上ると言う勝身煙が猛烈な勢いで噴出しました!
それを見た風助もまた、返ってくる答えを知りながらももう一度お師さんの居場所を尋ねつつ、勝身煙を放出するのです!
当然返ってくるのは答えではなく、激しい攻撃でした!!
強烈な炎の渦を、空風掌で散らしながら反撃を試みる風助。
銅朱は空炎乱でそれを迎え撃ちます。
風助はすかさず激しい風を放ち、一気に炎を沈下!
激しい渦に飲み込まれる銅朱ですが、それも気合一閃霧散!
ジャンプして銅朱の攻撃から逃れる風助ですが、空中にいる状態では格好の的。
空炎弓で狙い撃ちをされてしまいました!
拳で次々打ち消していく風助ですが、それもやがて限界に。
ついに地面に倒れてしまうのです。
それでも立ち上がり、戦おうとする風助。
ですが消耗も激しい今の状態では何もできず……
ついには風助の放つ風は弱まり。
倒れ伏してしまうのです……
頼みのほかの干支忍たちは、いまだ気絶していたり、断ったり歩いたりするのがやっとと言う有様で、到底助けが期待できる状態ではありません。
銅朱は、別れを告げたとはいえやはり風助をかけがえの無い友達と見ていたようで、「今度は違う形で会おう」と感傷的な表情をほんの僅かに浮かべます。
その言葉は、おそらく今生の別れを告げる言葉なのでしょう。
ひときわ大きな炎を立ち上らせ、風助へと……!!
と言うわけで、いよいよ最終決戦となる本作。
風助はここから逆転し、勝つことができるのか?
炎の龍はなぜ銅朱の前に姿を現したのか?
恍然宗を率いていた、水鳩はどうなるのか?
すべての決着がつくのです!!
長い長い空白期間を経て、ついに完結した「忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~」最終第12巻は全国書店にて発売中です!
ついに実現する、干支忍勢ぞろいの絵が描かれる本作。
今巻で決着となるわけですが、ファンとしては是非このあと行われる戦争をおさめる為の戦いや、第一次忍空戦争を描く「THIRD STAGE(仮)」の連載を期待してしまいますよね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!