3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

カテゴリ : データ・企画本・画集 等

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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 別巻2 Fの森の大冒険」です。
小学館さんより刊行されました。

第2期の刊行も滞りなく終わり、レア作品ざくざくの第3期刊行も始まる本大全集は、「藤子・F・不二雄」のテーマで紹介をまとめております。
そちらもよろしければご覧くださいませ。

さて、本作は1冊目の別巻「Fの森の歩き方」に続く、2冊目の別巻です。
ですがデータ本的側面が強かった「歩き方」とは打って変わって、この「大冒険」は様々な媒体で発表された、こまごました漫画やカット、企画などをこれでもかと詰め込んだ1冊になっています。

まず最初に掲載されているのが、『「オバケのQ太郎」編』。
その名の通りオバQが掲載されているのですが、その内容は今やなつかしの「ソノシート」用に描き下ろされた漫画が収録されているのです!
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簡単に説明しますと、ソノシートと言うのは超安いレコードのようなもの。
安価なため子供でも比較的手を出しやすい値段で提供でき、雑誌の付録などにもよくつけられていました。
で、そのソノシートについていた小冊子に藤子不二雄先生が漫画を描き下ろしたと言うわけです。
それもなんとほぼカラー!
更に収録されている歌の歌詞が掲載されているページもバッチリ収録!
「ぼく正太だい」等、こんな歌もあったのかと驚くことでしょう!

そして次は『「パーマン」編』。
こちらもソノシートの小冊子などに掲載されていた漫画などが掲載されています。
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こちらもやはりカラーで歌詞まで掲載の楽しい内容なのですが、本当に興味深いのは「緊急特報!!パーマン2号がお答えします。」という小冊子内企画。
なんと原作中では動物同士の話くらいでしか放さなかったブービーが、物凄い勢いで人間の言葉で質問に答えるのです!!
あの人(猿?)のよさそうなブービーが、意外にも結構毒舌なコメントを披露してくれます!

その次は「傑作広告ギャラリー」。
こちらはオバQパーマンが様々商品化され、その商品の広告に描かれたカットを当時の広告ままに再現しているのです!
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こういったものではおなじみのガムの広告などを始め、珍しいところではQちゃんとペコちゃんの競演広告なんかも。
現在ではなかなか残っていないであろう、広告を当時のままに楽しめるのは非常に貴重といえましょう!!

続いて「おまけカードギャラリー」。
不二家とのタイアップキャンペーンの景品であったカードの絵柄を一挙公開!
そしてグリコの「アーモンドグリコ」中箱に描かれていたドラえもんのカットも完全収録!
こちらではなんか恐ろしい
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超ロングアームなドラえもんが見られます!!

ここで貴重な作品群の収録は一旦中断し、データ集へ。
名作のガイドや、ドラえもんを中心にすえてF先生作品を解析する企画、大長編ドラえもんのルーツを探る企画など、こちらも盛りだくさん!!

最後に控えるのは「特別資料室 別館」。
こちらも貴重なものぞろいで、未来予想や、こんなロボットが欲しいという企画がぎっしりと収録!
更に、ドラ・パー・Qにウメ星殿下が共演して簡単な英語をおしえる学習企画「まんがで覚える四年生の英語」や、赤塚不二夫先生との共作企画「こどもの日ばんざい!!」、不気味なオバQ着ぐるみが動物園を闊歩する「ようちえんにゅうす」
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などなど世にも珍しい品揃え!
その上F先生がいろいろな場所に書いてきたコラムまで収録しているのですからたまりません!
とりわけ珍しいのが「小二教育技術」なる冊子に寄せたコラム「思い出のない思い出」!
おそらく一般の目に触れることのないであろうコラムが、ようやく白日の下にさらされるのです!!
この他にもF先生のコラムが収録されているのですが、その内容事態も非常に興味深いもの。
なにせF先生は「のび太」そのものだと言うのですから!
先生自身が赤裸々に明かす自身の少年時代の思い出はちょっとびっくりすることうけあいです!!

と言うわけで、レアなもの盛りだくさんな今巻。
データ面ではあっさり目なものの、充実の作品群は他の全集に引けを取らない内容となっています。
パーマンとオバQ、1冊で2作品がカラーで読めると言うのはさりげなくお得かもしれません!
興味深いコラムなどもありますので、全集コンプリート中の方のみならず、特定の作品だけ買っている方、F先生が好きな方、人となりが気になっている方なんかにもお勧めできる内容ですよ!!

最初から最後までレア尽くしの、「藤子・F・不二雄大全集 別巻2 Fの森の大冒険」は好評発売中です!
楽しく興味深い内容をお腹いっぱい楽しめる本作。
第3期以降の観光もより一層楽しみになること間違い無し!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!





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本日紹介いたしますのはこちら、「ヘタッピマンガ研究所R(リターンズ)」です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は村田雄介先生。
村田先生が作画を務めた人気作、「アイシールド21」はそのまんま「アイシールド21」のテーマで紹介記事をまとめさせていただいておりますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。

さて、本作は漫画制作に関しての技法や心構えなんかを描く、漫画入門書的な作品となっています。
「ヘタッピマンガ研究所」といえば25年以上前に「鳥山明のヘタッピマンガ研究所」を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、あちらの「漫画+道具などの解説ページ+読者投稿作の批評」というような形態はとっておらず、こちらはほぼ全編にわたり漫画で構成されています。
更にこちらはメインとなる村田先生自身と、編集(当時)の斎藤さんの掛け合いに加え、様々な先生にアドバイスを求めるインタビュー時形式の漫画も収録。
鳥山先生版はまさに漫画を描きたい人の入門書といった風情でしたが、この「R」では村田先生をはじめとした漫画家さんたちの考え方なんかを知ることができる、漫画好きが読む読み物としても楽しめる内容になっているのです!

鳥山先生版は1話あたりのページ数が少なかったため、基本的にどんな内容でもあっさり風味で終わっていました。
ですが本作は1話7Pで構成されている上、ひとつの項目を数回に分けて取り上げたりもしているため、(そして多分村田先生のマメな性格もあって)非常にひとつひとつの内容が細かく紹介。
ペンの使い方から始まり、線の引き方、顔の描き方、体の描き方、キャラクターの作り方など、漫画の基礎といえるものをしっかり説明しているのです!
逆に鳥山先生版にあった「漫画の1コマめはそこがどんな場所かわかるようなコマを描くと良いよ!」と言うような、漫画の話作りのセオリーのようなものはほとんどありません。
とはいえこれは時代の流れで、当時のセオリーを踏まえない漫画がごく当たり前になってきて、それが作家の個性として受け入れられるようになったと言うことでもあるのでしょう。
そんなこともあって、とにかくストーリー構成なんかの前の段階、絵の描き方とキャラの作り方に集中した内容になっているのです。

そんな漫画制作入門漫画として楽しめる本作ですが、やっぱり漫画好きとしては描く先生のインタビュー的漫画が気になるところでしょう!
本書では可愛い女の子の描き方というテーマで「いちご100%」の河下水希先生、
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キャラクター作りの秘訣というテーマで「トリコ」の島袋光年先生、
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そして作劇と言うテーマで「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博先生に
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インタビューを敢行しております。
語られている、各先生独自の作画、キャラ作りの技術は漫画を描かない人でも興味深いところ。
そしてなにより各先生のこだわりが語られておりまして、こちらも感心するやら納得するやら、かなり引き込まれる内容になっているのです!
各先生はこうやって描いているのか、と言うことを知ってから漫画を読んでみれば、新たな発見があることは間違いないでしょう!
中でも特に注目されるのはやっぱり冨樫先生。
語られている練りに練られたストーリーの作り方は、人気作を生み出すべくして生み出したとも言えるこだわりを感じさせられます。
これだけいろいろと考え抜いて作られているのなら、あの休載具合もしょうがない……と言えるような……言えないような……!
ちなみにこの三先生意外にも、ちょこちょこと「ネウロ」の松井先生も登場。
出番は少ないながら強烈な印象を残す金言を下さっております!!
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「死ねばイイのです……!」とか!

というわけで、漫画制作入門書として、そして村田先生を含めた各先生の技術やこだわりに触れられるインタビュー漫画として、二つの楽しみ方ができる本作。
メインとなる漫画部分以外にも、漫画に関しての道具や用語なんかを簡単に紹介したページも用意されております。。
持ち込みの仕方なんかにも触れておりまして、漫画を描こうと思い立ってから頭を擡げる気になるあれこれについても網羅されているのです!
更に描き下ろしの雑誌掲載時に描かれなかったインタビューを描いたお蔵出しスペシャルも収録!
こちらもやはり興味深い内容となっておりますよ!!

村田先生と各先生の熱いパッションが感じられる「ヘタッピマンガ研究所R」は全国書店にて発売中です!
長い時を超え、復活した「ヘタッピマンガ研究所」。
個人的には読者投稿作の批評がなくなったのがちょっぴり残念ではありますが、それとはまた違った面白さがたっぷりと堪能できる内容になっています!
160P程とちょっと薄めですが、かわりに微妙に値段が安く、その上村田先生らしい単行本の隅々まで手の入れられたサービス精神満点の一冊ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)
集英社
2011-06-03
村田 雄介

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鳥山明のHETAPPIマンガ研究所 (ジャンプ・コミックス)
集英社
鳥山 明

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本日紹介いたしますのはこちら、「水木しげるの日本全国神様百怪(にほんぜんこく かみさまひゃっかい)」です。
小学館さんのビッグコミックススペシャルより刊行されました。

もちろん作者は水木しげる先生。
水木先生の過去作の紹介は「水木しげる」のテーマでまとめておりますので、ご興味などございましたらごらんくださいませ。

さて、本作はタイトルどおり水木先生が日本全国の様々な神様を描き、取材なんかをして得た知識を併記している図鑑や画集のような作品です。
紹介されているのはやっぱりタイトルどおり100柱……ではなく、101柱。
それらが渾身のオールカラーで描かれたイラストで楽しめるのです!

北は北海道、南は沖縄まで全国くまなく網羅している本作。
その各地の神様を描くわけですが、アマテラスだのイザナミイザナギだのといったメジャーな神様はほとんど出ません。
メインとなるのは各地方で進行されているローカルな神、土着神的な神様なのです。

ではどんな神様が紹介されているのか、ほんの少しだけ紹介したいと思います。
まず、有名なところでは東北地方に伝わる「オシラ様」。
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かの「遠野物語」でも紹介され、水木先生の著作である「水木しげるの遠野物語」でも登場、その他ゲームやコミックなどにも登場しているビッグネーム(?)です。
「水木しげるの遠野物語」では昔話などで伝えられている馬の姿で描かれましたが、本書では現実に祀られている男女対のこけしのような姿で描写。
解説ではオシラ様振興に関してのさまざまな決まりごとに加え、着せられている衣装などに対しても詳しく言及されています。

神様として紹介されていながら神様といえるのか怪しい感じで紹介されているのは「抱きつき柱」。
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福島県の恵隆寺にある一本の柱がそれで、何でも抱きつくと「ぽろりと枯葉が落ちるように楽に死ねる」といういわれがあるそうです。
え、怖いじゃん!と思ってしまういわれですが、年配の方々にはありがた~いご利益な様で、多くの方々が抱きついて黒光りしているんだとか。
そのいわれや奉納されている変わったものなんかを解説しているのですが、結局このいわれの元なんかはまったく言及されていません!
ただ水木先生ははっきりわからないが何かがいる、とは感じたそうで。
水木先生が言うんだからそりゃぁ間違いありますまい!!
なんだかわかりませんが神様なんでしょう!!

マイナー神様メインの中、数少ない古事記に出ているような超メジャー神も紹介されています。
それが「一言主神」。
こちらはこういった日本の神様にちょっとでも興味のある方なら漏れなく知っているようなリアル有名神で、解説にも日本書紀に記載された物語のあらすじが書かれています。
時の天皇が、狩りの最中に背の高い自分そっくりな顔をした者……一言主神に出会い、なんか一緒に狩りに行っちゃったというお話なのですが、
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さすが水木先生です。
ぜんぜん天皇(らしき人)に似てない!!!
いや、このイラストがそのシーンを描いたものとは限らないんですけどね!

最後に紹介したいのは、神とはついていますがこれまた神なのか怪しい「ひだる神」。
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餓鬼と同じで取り憑かれると腹が減って動けなくなってしまうと言われています。
ひだる神の由来や、取り憑かれたときの対処法、かの南方熊楠がこの神について書いたことなど事細かに解説してくれているのですが、なんと言っても注目なのは水木先生も憑かれたことがある、という点ではないでしょうか!
本書中では「これに憑かれるととてもえらい(つらい、疲れる)」としか書いてありません。
たしかオレが小学館だか講談社だかの大百科かなんかでよんだ記憶によりますと、歩いている最中突然体が動かなくなり歩けなくなってしまった、たまたま田んぼの近くだったので、稲から米をむしりとって食べることで難を逃れた……みたいな経験談だった気がします。
その体験談が読めないのはちょっぴり残念ですが、水木先生が遭遇したということを噛み締めるとより興味深く読めるのではないでしょうか!

というわけでほんの4柱ほど紹介させていただきましたが、今まで紹介したような感じの美麗カラーイラスト&水木先生による解説でたっぷり101の神様を堪能できる本書。
妖怪ファン大注目の「怪異・妖怪伝承データベース」の監修者としても知られる小松和彦さんの解説や、期間限定配信中の無料携帯ゲーム「神様コレクション」の遊び方なんかも収録され、興味深い内容となっています。
実は本書、「妖鬼化(むじゃら)」「図説 日本妖怪大全」「図説 日本妖怪大鑑」「妖怪・神様に出会える異界」で発表された作品に加筆修正したものにちょこっと描き下ろしを加えたものなんだそうです。
ですが「妖鬼化」は名前どおり鬼のようにお値段が高く、他の冊子も古かったり手に入れづらかったりするようですので、ファンの方でも未見の作品が多いはず!
水木ファンならば避けて通れないでしょう!!

神様というくくりで紹介がまとめられている、「水木しげるの日本全国神様百怪」は全国書店にて発売中です!
いつまでの期間限定なのかはわかりませんが、増刷されるときにはおそらく「神様コレクション」関連のページはなくなってしまうと思われます。
その辺を考えるとファンならばやはり初版で抑えておきたいところ!
俺は恐ろしく古い携帯を使っているためゲームのほうを試すことは出来ませんが、そちらも合わせて楽しめばきっとより一層面白いんじゃないでしょうか!!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


水木しげるの日本全国神様百怪 (ビッグコミックススペシャル)
小学館
2010-09-10
水木 しげる

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