3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

カテゴリ: ACLLA

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本日紹介いたしますのはこちら、「ACLLA(アクリャ) 太陽の巫女と空の神兵」第3巻です。
BbmfマガシンさんのYA!コミックスより刊行、コミックYA!にて連載中です。

作者は高田慎一郎先生。
本作の紹介は「ACLLA」にて記載しておりますので、あわせてご覧くださいませ。

さて、強大国家エストレージャと戦争状態になった農耕を主とした小国ピスカ・スーユ。
そこで暮らす少女のカイとチャルチも前線に立つことになるのですが、カイは過酷な戦いを強いられ、チャルチは奇妙な能力と怪しげな声に翻弄されてしまうのです。
そんな中カイは同じ部隊で姉であるケチャとともに伝令のため空を飛んでいたのですが、そこにエストレージャの特殊部隊「黒の中隊」が飛来!
カイはケチャを逃がして一人で囮になり、黒の中隊のフェリアと交戦します。
苦戦の末カイはなんとかフェリアを倒すことには成功するのですが、翼を失ってしまうのでした。

カイが翼を失い、ケチャもまた黒の中隊によって空から落とされてしまうという自体に陥れた黒の中隊所属のラ・パルカとアルカンヘル。
彼女達の目的は大胆にもピスカ・スーユの皇帝の誘拐でした。
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窓から侵入し、空から連れ去って行く彼女達は実にあっさりと皇帝のいる部屋に侵入してきてしまいます。
皇帝もさるもので、背中に隠し持っていた火縄銃で反撃に出るのですが、パルカはなんとその砲弾を手にしているメイスのようなもので弾いてしまうのです。
こうまで優れた実力の持ち主が相手では正直言ってどうすることも出来ません。
余裕の表情を崩さずに皇帝ににじり寄るパルカ。
すると彼女は皇帝とともにいた青年、ラフィタに気が付きます。
どうもラフィタのことを知っているようなのですが、当のラフィタ本人はさっぱり覚えていない様子。
そもそもラフィタはエストレージャの人間なわけで、どこかであっていてもそれほど不思議ではないわけなのですが……自分たちのことをラフィタが覚えていないことを知ったパルカはなぜか悲しそうな顔になります。
ですがすぐ気を取り直し、エストレージャ人なのにピスカ・スーユに協力しているのは裏切りでしかないと断言し、一転してメイスをラフィタの頭へと振り下ろしたのです!!

が、そのメイスはラフィタに振り下ろされる直前で柄を輪切りにされてしまいます。
不可解な壊れ方に驚いたパルカが後ろを振り向くと、水の刃が襲い掛かってきているではないですか!
すかさず身をかわすと、そちらからチャルチが姿を現しています。
物音を聞きつけて様子を見に来たら……と言うことのようで、パルカもアルカンヘルに聞いていた水の女とはこいつかと警戒心を強めました。
チャルチは人前で力を使うことの不安などよりも、皇帝を守ることでカイが自分を認めてくれることへの期待が上回り、完全に力を解放。
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アルカンヘルの放つ銃弾をも水流と氷で食い止め、更に黒の中隊の2人の足元に水を絡みつかせて動きを止めます。
さらに2人の顔の部分に水を集中させ、おとなしく帰らなければこのまま溺れ死にさせると迫ったのでした!
武器を壊されてしまい、脱出不能の攻撃を受けている現状を受け、パルカの脳裏には退却もよぎります。
ですがここで引き下がればおそらく今後皇帝の誘拐は困難になることでしょう。
そこでパルカは足元の水瓶を蹴り飛ばし、チャルチがひるんで束縛を解いたスキに飛び掛ったのですが……
やはり圧倒的な能力の前にはじき返されるだけ。
とりあえず溺れ死にから逃れたパルカ、水を肺にそのまま流し込めば勝負は決していたことや、チャルチの服がどう見ても戦闘員のそれでないことから付け入る隙はあると考え付きます。
とはいえその能力は下手すれば即死もありうる強烈なもの。
どうしようかと攻め倦んでいると、チャルチのほうに変化が訪れました。
どうやら体の中に巣食う謎の声が「敵を憎め、その心臓をえぐって太陽の子にささげろ」とささやくのです。
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殺しは出来ればしたくないチャルチはその声を否定するのですが、そんなチャルチに謎の声が下したのは……
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その頃、カイは撃退した黒の中隊の1人、フェリアを引きずって砂漠を歩いていました。
羽が背中から直接生えていたり、腹に刻みつけた刀傷がもう治りかけていたりといった体の不思議を調査しなければと言う気持ちもありましたが、カイの心はなによりこのまま放っておけないと言う気持ちが多くを占めています。
最初はフェリアも隙あらば逃げ出そうとしていたのですが、暑い砂漠の真っ只中で、更に治りかけているとはいえ大きな傷を負って血液を失っていると言う状態を考えておとなしく従うことに。
傷つき体力が落ちた自分を背負って灼熱砂漠を歩いてくれ、寒い夜には装備を燃やし、一緒に毛布に包まって暖をとってくれるカイ。
そんな優しさにフェリアも絆されて行った、ように見えるのですが……
カイの寝静まった夜、フェリアは静かに起き上がって
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口で刀をかまえたのです!

というわけで、様々な局面を迎える今巻。
前述した皇帝の誘拐や、フェリア&カイの行く末など意外にも、多くの気になるストーリーが展開します。
黒の中隊が、なかでもフェリアがどうも大事に思っている様子のラフィタとの関係、新たに現われた兵士タカシナの装備する特殊な兵装、カイに課せられた新たな任務とそれによって離れ離れになってしまうと感じたチャルチの行動。
様々な出来事が同時に進行し、目の離せない展開が続くのです!
注目点といえばやはり欠かせないのはチャルチのカイLOVEっぷり。
今回もその超大好きっ子振りと、それを他人に指摘されたりした時のブチギレップリというツンデレ(?)っぷりは健在!
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それなのに謎の声にカイ殺しちゃいなよ!と催促され続け、チャルチの乙女心はゆれっぱなしですよ!!


戦争は新たな局面を迎える、「ACLLA 太陽の巫女と空の神兵」第3巻は好評発売中です。
黒の中隊の動きによって大きく局面の変わる本作。
新キャラも交えてより戦争色が濃くなりそうな戦局に、チャルチの暴走し放題な恋心と気になる展開目白押しとなっております!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



Aclla~太陽の巫女と空の神兵 3 (YA!コミックス)
Bbmfマガジン
2011-02-16
高田 慎一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「ACLLA(アクリャ) 太陽の巫女と空の神兵」第2巻です。
BbmfマガシンさんのYA!コミックスより刊行、コミックYA!にて連載中です。

作者は高田慎一郎先生。
本作第1巻の紹介は09年12月2日の記事にて記載しておりますので、あわせてご覧くださいませ。

強大国家エストレージャに対抗するため、無茶な任務に向かうこととなったカイ。
任務自体からは生還できたのですが、休憩所として停留した村で不意打ちを受け、絶体絶命のピンチとなってしまいます。
ですが、あわやと言う所で突然その場にカイの幼馴染、チャルチが現れました。
そしてチャルチは異常としか言いようのない超能力を発揮し、あっという間に襲ってきた敵をほぼ皆殺しにしてしまったのです!

そんな激動の翌日、チャルチは昨日自分が操った力を試し打ちしてみます。
こういう俗に言うところの「イヤボーン」能力は、落ち着いてから使おうとすると大概出せないもの。
ですが
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チャルチは例外だったようで、いともたやすく自由自在に能力を操ることが出来たのです。

カイの方はというと、昨夜男に襲われそうになったことがトラウマとなり、男に対して恐怖感を抱くようになってしまいます。
仲間にすら怯えてしまう体たらくに、仲間からは女が戦場に出るということは餓えた男に狙われるということでもあり、これで折れてしまうか弱い精神ならやめてしまえとはっきり言われてしまいました。
言い返せず目を伏せるカイですが、そこへチャルチがカイをかばうようにたって
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「私がカイを守る、傍にいる」と宣言したのです!
カイと一緒にいたい、そんな想いをこめてチャルチが勇気を振り絞って発したその言葉。
ですがカイは駄目だとすぐさま否定します。
チャルチは自分の見せた力が恐ろしいのならもう使わないから傍にいさせてと懇願。
ですがカイは笑顔でどんな力があってもチャルチはチャルチ、怖いわけがないと返しました。
カイの胸中にあるのは自分が歩んできた血なまぐさい道をチャルチに歩かせるわけにはいかないという想い。
チャルチには女の子としての幸せを掴んで欲しいという、カイの優しさゆえの拒絶だったのです。

それからカイとチャルチには妙な壁のようなものが出来てしまい、言葉すらあまりかわさないようになります。
そんな事情など他の仲間たちは知るはずもなく、その地を離れ帰途に付くこととなりました。
その時上空から舞い降りてきた一つの人影。
生き残りがまだいたのかなどといいながら見つめていると、その人影は見る間に大きくなり
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黒い羽を持つ少女だということが確認できる距離に。
そして彼女は手に持った銃で部隊の殿の頭を一発で貫き、そのまま猛烈な勢いで突っ込んできたのです!

彼女の持つ銃は発射後20秒ほどたたないと次が撃てないようで、その間にどうにかしようと間合いを詰めてたたみかけようとする仲間達。
ですが黒い羽の少女は銃の先に付いている刃物を利用し、次々に返り討ちにしてしまいます。
彼女は「黒の中隊」と呼ばれる謎多き存在で、エストレージャの「特別製」の戦士。
彼女に生えている黒い羽は天然自前の生羽なわけですが、それを知らないかいたちからすれば、自分たちの国でしか作れないはずの翼に似た謎のモノを自在に駆る少女は不可思議そのもの。
そして基本的に空から地上の相手を強襲していたカイたち部隊にとって、「空対空」は完全に未知の領域。
相当な実力を持つ黒い羽の少女にただただ狩られるのみです。
次々に仲間がやられ、飛んでいるのはいつの間にかカイ一人。
それはカイの実力が高いからというわけではなく、女子供は相手にしないとでもいうように無視されていたからです。
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その事実を実感した瞬間、カイはもう頭に血が上り「私はここだ」と叫びながら切りかかりました!
降りかかるキノコは払うとばかりに顔色一つ変えず冷静に迎え撃つ黒い羽の少女。
ですが彼女の銃剣の刃はカイに届く直前、謎の力によって砕かれたではないですか!
謎の力は更に少女の肩口を貫きます。
一瞬の出来事に思わず後ろを振り向く少女。
そこにはチャルチがいました。
カイを襲った敵を無惨に殺した、あの時と同じ表情をしたチャルチが……!
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というわけで、いきなり襲撃してきた黒い羽の少女。
「黒の中隊」というだけあり、黒い羽を持つ少女兵は複数……合計で12名いるようです。
ファーストコンタクトから圧倒的過ぎる実力を見せ付けた黒の中隊ですが、まだまだ大勢いるわけで……
カイたちがこれからどう立ち向かっていくのか非常に興味深いところです!
そしてやっぱり気になるチャルチの能力とそれを与えている謎の存在。
今巻ではほとんどスポットは当たりませんが、やはりこれからの話を大きく左右することは間違いないでしょう!
更にこれからのキーマンになりそうな、カイたちの国で「現人神」とたたえられる皇帝も登場し、物語は一層の広がりを見せるのです!

圧巻の実力を持つ黒の中隊が動き出す、「ACLLA 太陽の巫女と空の神兵」第2巻は全国書店にて発売中です!
今回もカバー下本体に描き下ろしのオマケあり!
ハードな本編とは違った力の抜けた内容にちょっぴりほっとしちゃいますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


Aclla~太陽の巫女と空の神兵 2 (YA!コミックス)
Bbmfマガジン
2010-07-16
高田 慎一郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「ACLLA(アクリャ) 太陽の巫女と空の神兵」第1巻です。
BbmfマガシンさんのYA!コミックスより刊行、コミックYA!にて連載中です。

作者は高田慎一郎先生。
高田先生は94年にデビュー後、スクウェアエニックスさんの雑誌を中心に多数の漫画を発表。
代表作である「神さまのつくりかた。」は単行本14巻にわたる長期連載作品です。

本作は2国間の戦争に関するさまざまな作戦や事件などを描くアクション漫画となっています。
ですが舞台設定などに独特なものが多く、一風変わった味わいが楽しめます。

舞台はピスカ・スーユと呼ばれる国。
大国ではあるものの農業主体であったピスカ・スーユに強大国家エストレージャが攻め込み、平和だった国は戦渦の只中となっていました。
そんな中エストレージャの1部隊に蹂躙されたピスカ・スーユの巡察使隊。
無惨に殺されていく隊員達ですが、その中にいた1人の少女は命を奪われる前に陵辱されようとしていました。
絶望する少女ですが、そこに飛来するひとつの影が。
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ピスカ・スーユが誇る空を飛ぶ兵、「千の鳥(ワランカ・アルパ)」に所属する少女兵士、カイでした!
カイは自由自在に空を飛び、次々とエストレージャの兵を笑みすら浮かべながら皆殺しにしていきます。
瞬く間に全滅させ、襲われていた少女を保護するのですが
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その少女はカイと昔親交のあった少女、チャルチだったのです!

その後チャルチはカイとともに生活することになります。
カイは「千の鳥」138人の中に2人だけしかいない女性戦士で、戦闘技術自体はさほど秀でてはいないものの飛行技術はトップクラス。
「千の鳥」は重力に逆らう特殊な糸を特殊な模様で編むことによって作られた翼で空を飛ぶ特殊部隊の名称です。
その翼による飛行は非常に難しく、「千の鳥」のメンバーですら事故で怪我をすることもある様子。
それだけに高い飛行技術を持つカイは危険な任務などにも欠かせない人物となっているのです。
ですがカイ自身もなにやら自らすすんで危険に突っ込んでいる節があり、常に死と隣り合わせ。
チャルチはそんなカイが心配で溜まらず……という言葉では終わらない、ちょっと行きすぎな位の執着心を見せるのです!
おお、百合百合しい展開?と一部の好事家は胸をときめかせるわけですが……実際チャルチはカイにぞっこんべたぼれなのは確実!
ですがそれ以上に何か重大な謎を秘めているようで、
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謎の存在にカイを殺すように支持されているのです!
しかも憎しみとかそういった感情は一切無く、あるのは「カイを殺すのもカイのため」、という歪んだ感情!
裏で手を引く謎の存在の目的はさっぱりわかりませんが、よからぬ何かが起ころうとしていることだけは間違いありません!
更に今巻でのクライマックスではチャルチに更なる異変が生じます。
はるか遠くで戦闘に敗北し、カイが辱めを受けようとしていることを「見た」チャルチは使いこなすことが難しいはずの翼を身につけあっという間にその場に参上。
そして組み伏せられていたカイの姿を見るや否や
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その表情を悪鬼のように変貌させ、恐ろしい超能力を発現させたのです!

というように空飛ぶ兵士が特色となる戦争アクションもの、と思わせておきつつ中盤から一気に急展開が続き、謎の多い物語へと変わっていく本作。
カイが行き急ぐ理由とはなにか、最後に登場した「黒の中隊」は一体なんなのか、チャルチの背後にいる禍々しい存在の正体は、そして怒りとともに現れたチャルチの異様な能力は……?
たくさんの謎が先をよませない気になるストーリーを作り出しています!
アクションシーンも丁寧に描きつつもスピード感あふれる作画で、さらに単調さや退屈さを感じさせないさまざまな構図などもあり、すっきりと見やすいながらも十分な満足感が得られる仕上がりになっています!

……で、余談ではあるんですが。
この漫画、戦闘に勝利したエストレージャの兵が、敗北した側にいた女性を襲おうとするという展開が妙に多いです!
この単行本1冊だけで
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なんと3シーンもあります!!
しかもうち2回は主役(カイ&チャルチ)が被害者で、残り1回は助けが入りません!
なんかすごい!なんかこれすごいですよね!!
3回も襲おうとしてるだけじゃなくて1回成功してるって……!そういうエロス目的の漫画じゃないはずなのに……!!

単行本オマケ要素としてカバー下本体に4コマ2本と1P漫画が描き下ろし!
本編ではあまり無いギャグ要素、一服の清涼剤となるのではないでしょうか!!

中盤から一気に物語が急展開する、「ACLLA 太陽の巫女と空の神兵」第1巻は全国書店にて発売中です!
謎が謎呼ぶショッキングな展開の数々……とにかく今から第2巻が楽しみな引きは一見の価値ありですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


Aclla~太陽の巫女と空の神兵 1 (YA!コミックス)
Bbmfマガジン
高田 慎一郎

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