本日紹介いたしますのはこちら、「んぐるわ会報」第4巻です。
スクウェア・エニックスさんのヤングガンガンコミックスより刊行されました。
作者は高尾じんぐ先生。
今までの紹介は「んぐるわ会報」のテーマにてまとめましたので、よろしければご覧ください。
日々雑務をこなしたりこなさなかったりする生徒会の活動を描いた本作。
会長の留年やら、文化祭やら体育祭やらと色々と様々な出来事が起こってきた本作ですが、伊予湖の第4巻で完結!
とうとう見納めです!!
この第4巻、老人ホームでのボランティア活動や雪かき、バレンタインデーなんかの数々のイベントが収録されています。
ですがやはり目玉はなんと言っても三年生の卒業でしょう!
いつものように登校をする松戸。
すると下駄箱のところでなにやら会長が友人と雑談しています。
聞き耳を立てていたわけではありませんが、その会話内容はどうしても松戸の耳に入ってきてしまうわけで。
ところがその会話の内容は会長の叔父がヨーロッパに単身赴任しており、高校卒業を機に一緒に暮らすという衝撃的なものだったのです!!
あまりのショックに生徒会室の片隅で体育座る松戸。
そんな様子を心配する生徒会一同ですが、松戸はふさぎこみっぱなしです。
そこへ会長が遅れてやってきて、その妙な空気について質問しました。
すると松戸、正直にヨーロッパの件を切り出します。
会長はイタリアに引っ越すことになったが、別にみんなには関係ないとあっけらかんと返答。
更なる大ショックを受けた松戸は、たまたまやってきた先生に連れられて白くなったまま雑務に向かっていくのでした。
残されたメンバーでよく話を聞いてみると、イタリアに引っ越すのは会長の従姉妹一家だということが判明しました。
もうベッタベタなオチですが、とりあえずお別れということではないようで一同はほっと胸をなでおろすのでした。
……本当の事情を知らない松戸は落ち込みっぱなしですが……
翌日、1人図書室で勉強をしている松戸のもとへ会長がやってきました。
放している途中でうやむやになったが、松戸は何で悩んでいたのかを改めて問う会長。
松戸は「関係ない」という会長の言葉を思い出し、あえてぼやかして悩みを伝えます。
遠くに引っ越す知人が卒業する先輩に思いを伝えたいが胴切り出せばいいか悩んでいる、と。
ぼやかして言うにも色々葛藤している様子の松戸ですが、会長は特に気がつくこともなくさっさと告白するように勧めてきます。
ですが知人はその先輩にとってそういった対象にはとらえられておらず、告白はしないつもりらしいと自分の状況をそのまま当てはめて説明。
会長はそんなウジウジぶりに半切れ状態で、
どうせ引っ越すんだからダメでも告白してみればいい、告白することで相手の気持ちも変わるかもしれないし、悔いを残してもしょうがないといつものいい加減ぶりからは想像しづらいまともな意見で返してきます!
そして
相手の人もきっと待っている、とも!
ここまでならば割といい話で終わったところですが、会長はその知人のための晴れの舞台を生徒会が整えてあげようと言い出すではないですか!
そんな知人など当然いないわけで……どうする、松戸!!
というわけで卒業式を目前に控え、色々大変なことになっている本作。
松戸の気が気でない毎日は置いておき、現在の面子での生徒会活動も残り僅かという現状をかみ締める感動のシチュエーションもたっぷりと盛り込まれております。
更に次期生徒会員なんぞも登場し、漫画は終わってもまだまだ生徒会のバトンは渡され続いていくというこちらも感慨深いイベントも収録。
いつものドタバタに加え、卒業という学校ならではのイベントを大事に取り扱っているのです!
感動のお別れを迎える「んぐるわ会報」最終第4巻は好評発売中です!
全4巻で、レギュラーメンバーが欠けることになる卒業までをコンパクトでありつつも丁寧に描いた本作。
本作のメインテーマだったかもしれない、会長に対して松戸が告白するのかどうかも一応決着!!
その結末は是非あなたの目で確認を!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!