本日紹介いたしますのはこちら、「週刊少年チャンピオン40th 創刊40周年記念特別編集」です。
もちろん秋田書店さんからの刊行です!
1969年に創刊した週刊少年チャンピオンは、09年に創刊40周年を迎えました。
それを記念してチャンピオン誌上で様々な名作たちの新作を、それぞれの作者自身の描き下ろしで発表するという豪華極まりない企画を開催。
次々と載る本物の新作に読者は心躍らせたものです。
本日紹介するこの本は、その作品群の中で本人自身が描かなかったごく一部の作品を除いて一挙に収録した贅沢な一冊となります!!
収録されている作品はだいたい連載開始年代順に並べられており、どれをとっても名作ぞろい。
創刊号からチャンピオンに掲載され、永井豪先生の出世作ともいえる「あばしり一家」と幾度もの映像化を経験した人気作「キューティーハニー」の共演作。
いまだ連載を続けている野球漫画史上屈指の作品「ドカベン」。
「銭ゲバ」「浮浪雲」などの傑作で有名なジョージ秋山先生の「花のよたろう」。
近年新作を発表し話題になっている伝説のギャグ漫画「がきデカ」。
当時流行したホラー漫画の中でも一際強い個性を放っていた「エコエコアザラク」
と言った70年代に光り輝いていた有名作品の数々がまず掲載!
そしてここら辺から一般知名度はやや低くなってしまうものの、漫画好きならば知っている名作たちが掲載されます!
プラレスという独自の設定で人気となり、アニメ化もした「プラレス三四郎」。
菊池秀行先生作品のコミック化と言えばコレというくらいの長期にわたって人気を誇った「魔界都市ハンター」。
いまだ新作が発表される根強い人気の「本気!」等などやっぱり名作ぞろい!
更に近年の作品に移りまして、
現在も「シグルイ」連載中で、独自の山口ワールドを生み出し続ける鬼才の出世作「覚悟のススメ」。
当時の少年たちを物凄い勢いで興奮させた「オヤマ!菊之助」……
ざっとあげただけでもすさまじいラインナップですが、これ以外にも40年の歴史を感じさせるバラエティ豊かでどれをとってもすばらしい作品ばかりです!
流石に鬼籍に入られている手塚治虫先生の「ブラックジャック」は新作ではありませんが、連載第1話をオールカラーで収録!
更に「昭和の中坊」などで話題になった吉本浩二先生と漫画原作者の宮崎克先生と手塚プロの元アシスタントなどがガッチリと協力して生み出された「ブラックジャック創作秘話」
が掲載されているのです!
参加されている先生方にはなにやら「当時の絵で当時の雰囲気で」描いてくれといったような注文をされているようで、先生方も苦労しつつも楽しんで描いていらっしゃるご様子。
一部を除いてほとんどの作品に先生方のコメントが付いておりますので、その苦労や喜びを垣間見ることが出来るのも楽しみの一つではないでしょうか!
しかもチャンピオンに掲載されたときの巻末コメントまでもが収録されており、こちらも非常に興味深い!
皆さんがチャンピオン懐かしいなぁと言ったコメントなのに、まったく関係ないことを言っている「京四郎」の樋田先生あたりは必見です!!
欲を言えば「ブラックジャック」以外の漫画のカラーページもカラーのまま収録して欲しかったとか、本人の作品ではないが新作ではある「ブラックジャック2009」「キガタガキタ!~恐怖新聞より~」当たりも収録して欲しかったとか、長期連載の人気作にもかかわらずピックアップされなかった作品がある(ピース電気店とかジャンとか……)と言った不満もありますが、そんな不満など些細なことと言える豪華ぶり!
古いチャンピオン紳士の皆様なら勿論ご購入済みもしくは予定であるとは思いますが、そうではない漫画好きの方でも必携の一冊になっています!
チャンピオンの軌跡を目で確かめられる、「週刊少年チャンピオン40th 創刊40周年記念特別編集」は大好評発売中です!
カラーページ30P超、上質な紙で500ページをらくらく超える大ボリュームでお値段1900+税円と比較的リーズナブルなお値段も魅力的な本作。
とにかく必見の一冊です!
知っている作品が多ければ多いほど楽しめますし、知らない作品が多くてもそれはそれで過去の名作との遭遇を楽しめる、どっちに転んでもすばらしい物に仕上がっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
……それにしても鴨川先生って漫画描けない体になっちゃったんでしょうかねぇ……
今回もカラーピンナップ一枚ですし、ちょっと前にやった記念企画でも山口先生が描いてましたし……
4Pとかでも良いから描いて欲しかったですよ……