3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

カテゴリ: 打ち切り漫画

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本日紹介いたしますのはこちら、「奇怪噺 花咲一休」第2巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は原作が小宮山健太先生、漫画が河田悠冶先生。
本作第1巻の紹介は、11年9月5日の記事にて記載しております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、とんちで集住を救済するため、謎の化け物カルマとともに旅に出た一休。
その先で天狗の村に襲い掛かったトラブルを解決しようとするのですが……?

天狗の村を得意のとんちで救うことに成功した一休。
見返りなど求めずに村を去っていった一休とカルマでしたが、そんな彼とこのまま別れることはできない!と、一緒に事件の解決に尽力した天狗娘、幸が同行することになりました。
頭脳はぴかいちなものの、肉体面ではどうにも頼りない一休。
とかく世の中には頭だけではどうにもならない荒事と言うのがつき物でして、身体能力はいうことなしの天狗である幸が同行してくれるのは心強いところ。
さらに集住救済への意欲を燃やして旅を続けるのです。

そんなあるとき、まるで夢遊病のようにふらふらと男集が引き寄せられている屋敷を捜し当てます。
どうも求めている願印の力がその原因なようなのですが……
今度もどんな怪物がいるかわからないわけで。
一休はそっと中の様子を窺います。
すると何と言うことでしょう!!
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中ではなんか大勢の男が女の人にひれ伏しているではないですか!
どうもその男達、その女の人に求婚している様子。
ですが求婚されているその女性、かぐやは無能な男は帰れとお集まりの皆さんを物凄く冷たくあしらっているのです。
そんな男達の中にもつかえるものがいるかもしれない、とおつきのばあや的な人は試験を始めると言い出します。
まず、数が多すぎるからとふるいにかけるための簡単な問題として出されたのは、一枚の紙に描かれた迷路を、左折を一切しないで抜けろと言うものでした。
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迷路自体はすごく簡単ですが、どうにも左折なしで通り抜けられ添うにはありません。
ばあやは自分が迷宮にいると仮定して考えろと言うのですが……
首をかしげる男衆たち。
そこで様子を見ていた一休、大好物の問答臭に耐え切れず自分も混ぜろと中に飛び込んでしまいます!
しかし、一休のことを知らないものからすればその顔と態度はどう見ても知性を感じさせません。
ばあやはどうしても参加したいなら戸をあけずに中に入って来い、と門前払いしてしまうのでした。

とりあえずその問答の件は置いておきまして。
どうやらかぐやが願印の力を使って男達を集めており、何らかの基準で人を選んで何かさせようとしていることは確実なようです。
かぐや自身も自分の出す本題をとけば、身も心もなんだって、だれにでもくれてやると豪語しています。
これはますますそのお題に挑戦しないわけには行きますまい。
一休はばあやに言われたとおり入り口の戸を開けず、屋根をぶち破ってその屋敷に入ることに!!
追い出されても仕方ない気もする蛮行ですが、家具屋からすれば本題を解けるならこのくらいのことは屁でもない様子。
さっそく一休は「後ろ向きになって左折すれば右折にはならない」というとんちであっさりその知恵試しを打破しました!
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何故ここまでしてこの問題を解きたいのか?
体目当てか、はたまた単純に問題が解きたかったのか、とかぐやは一休に問うのですが、一級の答えは決まっています。
とんちで無理難題を解いて、人助けをしたい!
その一休の答えを聞き、かぐやは一休にその本題を託すことに決めたようです。
一休に頼むことにした、本題。
それは、御伽噺の中にしかいないんではないかという伝説の怪物、「双頭大蛇」の肝を取って鯉と言うものでした!!
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かぐやはやはり願印の力を持っていて、男たちをひきつける魔力のようなものを手に入れました。
ですがあるとき、もっともっと願印の力を使うべきであった事件に遭遇してしまい、後悔に暮れることに。
その事件を解決するには、どうしても双頭大蛇の肝が必要で……ひきつけられた男を使い、なんとか手に入れようとしていたのです。
かぐやが御伽噺にでもすがらなければならないほど追い詰められていることを知った一休は、是が非でも救ってやろうと考えます。
双頭大蛇の肝を手に入れるなど、月を手に入れるような途方もない話です。
が、月に手を伸ばせばその分だけ月に近づくわけで。
双頭大蛇の肝だろうが月だろうが必ず手に入れてやる。
一休はかぐやにきっぱりと言い切ったのです。

問題はその双頭大蛇がどこに、そもそも本当に存在するのかと言うところ。
ですがその問題は実にあっさりと解決します。
確かにその大蛇はこの世に存在し、「落命の島」に住んでいる……その事実を、カルマが知っていたのです!
しかし双頭大蛇の力は絶大で、肝を取るなど命を捨てに行くと宣言しているも同じこと。
カルマは今回はスルーして、意図りを見捨てることでより多くの人を救うべきだと提案してきます。
しかし一休はそんなことで考えを曲げる男ではありません。
かぐやどころか、カルマだって見捨てない。
印も肝もてにいれ、最後にはカルマだって救う!
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そう言って、一休は双頭大蛇の住まう島へと向かったのです!!
そこで待ち構えている大蛇は、あまりに巨大で強大。
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果たしてこの最大の難問を解くことができるのでしょうか!?

と言うわけで、今巻で完結となる本作。
残念ながらこのシリーズで打ち切りとなってしまいました。
幸と言う肉弾戦要因が追加され、ラスボス的な存在も登場。
これからと言うところだっただけに残念なところですが……最後の双頭大蛇戦は最後の戦いにふさわしい強敵に、派手な解法を見せ付けてくれています!

また、ジャンプ金未来杯で発表した読み切り版、「奇怪とんち噺 花咲一休」も収録!
こちらも一休がとんちで主従救済するお話ですが、カルマとの関係性が違うためまた違った味わいを楽しめるのです!

最後のとんちが炸裂する、「奇怪噺 花咲一休」最終第2巻は好評発売中です!
残念ながら完結となってしまった本作。
ですが210P超の大ボリュームで最後までたっぷり楽しめる内容となっていますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


奇怪噺 花咲一休 2 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-11-04
河田 悠冶

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本日紹介いたしますのはこちら、「奇怪噺 花咲一休」第1巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は原作が小宮山健太先生、漫画が河田悠冶先生。
どちらもそれぞれがジャンプで漫画賞を受賞し、今作でタッグを組んで10年に同作の読みきりでデビュー。
11年にめでたく本作で連載となりました。

さて、本作は強いて言えばバトルものとなっています。
といっても肉弾戦を行うわけではなく、頭脳戦がメイン。
それも頭脳を駆使して戦う、と言うわけではなく、純粋な知恵比べと言う意味での頭脳戦。
ジャンプでは比較的珍しい作品となっているのです。

茶屋でおっさんに絡まれている男がいました。
といっても変な因縁をつけられたりしているわけではなく、「ふたを開けずに湯飲みの中身を当てろ」という問答を挑まれているのです。
ですがおっさんに「とんち坊主」と呼ばれているこの男、
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その問答に一切取り合わず、自分をとんち坊主と呼ぶなとご機嫌斜め。
そんなつれない態度をされてはおっさんの方もご機嫌が悪くなっちゃうのもしかたないこと。
そんな状態で、自分の店の前で物乞いをしている少年を見つけたおっさん、イライラのはけ口にでもしたのでしょうか……ここで物乞いをするな!と少年を怒鳴りつけるのでした。

その少年、以前にもここで物乞いをしていて、そのときもこのおっさんに注意されたようです。
ここで物乞いすると良くお金を落としてくれるということなのですが、茶屋のおっさんからすればその金がこの茶屋で使うはずのものだったらどうするんだと言う言い分の様子。
やがて怒りはエスカレートし、商売の邪魔をするな!お前は消し炭くさいんだよ!といためつけ始めたのです!
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あまりに酷い仕打ちですが、そのすさまじい剣幕に周りの人々は遠巻きに見ていることしかできません。
そのなかでたった一人動いたのが、先ほどの男……一休です。
先ほどの問答で差し出された湯飲みを逆さまにしておっさんの頭に載せた一休。
そしてそのまま湯飲みを持ち上げ、
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「ふたを開けずに『湯飲み』を開ければ中身がわかる」と屁理屈……いやさとんちを披露したのです!
湯飲みの中にはなみなみと熱いお茶が入れられており……
頭からそれをかぶらされた形になったおっさんは慌てて店の中へ引っ込んでしまうのでした!

そのおっさんのこっけいな姿もあり、周囲の見物人はそのとんちを大絶賛。
しかし一休は、とんちを褒めるくらいならこの少年になにか恵んでやってくれ、とんちじゃ人は救えない、利益が伴わない知恵なんて何の意味もない、と冷めた様子です。
ですがその人情はホンモノのようで、物乞いの少年が宿もないことを知ると、じゃあウチの寺に来い!と坊主として引き取ることを決めたのでした!

そんな一休の姿を見て、周囲の見物人は不思議がります。
子供の頃、どんな難問を吹っかけられてもずばずばととんちで切り捨てていた一休。
そんな彼が、今は一切とんち問答をしなくなった。
一体いつからだっただろう……と。

そんな町の噂を耳に入れた先ほどの少年、とんちが得意なら俺と勝負しないか?などと持ちかけてみたものの、一休はやっぱり「やらない、やりたくない」とシャットアウト。
なんでも、あるとき一休が誇っていたとんちには、刀でたとえるなら切りつける刀身がなかったことに気が付いてしまったのだそうです。
でも俺はそのとんちに救われたよ!と無邪気に一休を慕ってくる少年。
あんなもんその場しのぎに過ぎないよ、と少年の頭をなぜる一休ですが、その時少年の体が高熱を発していることに気が付きます。
朝から調子が悪かったと言う少年は、やがて口から奇妙な黒煙を吐きながら倒れてしまいました。
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この奇病は黒烟病(こくえんびょう)と呼ばれるもので、命に関わる重大な病気である様子。
そんなとき、慌てふためく一休の前に、突然得体の知れない化け物が現われました。
カルマと名乗るこの化け物、
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一本の刀を一休に渡し、その子供を救えるかもしれないからそれをもって寺にもどれと言い出します。
事情は良くわかりませんが、寺の様子も心配です。
その刀を持って一休は急ぎ寺に戻ると、そこには多くの仲間たちがバタバタと倒れ伏し、そこかしこで様々なモノが破壊されているのです。
唯一生き残ったのは和尚一人。
どうやら先ほど現われたカルマがこの惨劇を招いたようです。
坊主達は魂と体を剥離させられ、こん睡状態となっているようですが、ことが終わったら元に戻してやる……とカルマが姿を現して語ります。
そのこととは、一休への知恵試し……とんち問答!
一休に渡した刀は、寺の釣鐘ですら真っ二つにするという「何でも切れる」刀。
その刀で切れないものをもってこいと言う問答に答えられれば寺の皆は救われ、一休が望む願い、少年の山井を治すという願いをかなえてやるとのこと。
ですがその「切れないもの」は固形に限るとのことで、誰でも考え付く水やら空気やらと言う答えは通用しません。
とはいえここで逃げては男が、(元)とんち坊主の名が廃る!
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多くのものの命がかかったこの問答、果たして一休はいかに乗り切るのでしょうか!?

というわけで、とんちで戦う本作。
このあと、刀身が付いていないはずはずのとんちで、世界を救ってやろうという一休の旅が始まります。
いきなりたずねてきた謎の妖怪、カルマが挑んできたとんち問答、そして少年が犯された黒烟病。
この何の菅関係もないかとも思われた組み合わせ、実は一休と深い関係のある組み合わせでした。
そこには一休のとんち問答封印と、一転してとんちで救世の旅にでる理由が秘められていまして……
一見軽い男に見えた一休の、そのうちに秘めた思いはホンモノなのです!

とんちが世界を救う、「奇怪噺 花咲一休」第1巻は好評発売中です!
この先どんな困難が降りかかり、どんなとんちで乗り切っていくのかが見所の本作。
次に襲い掛かってくるとんち問答はいかなるものか楽しみですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


奇怪噺 花咲一休 1 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-09-02
河田 悠冶

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