3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

カテゴリ : タイム涼介

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本日紹介いたしますのはこちら、「I.C.U.」第1巻です。
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行、月刊コミックビームにて連載されています。

作者はタイム涼介先生。
タイム先生は95年、高校在学中にデビューした、まだお若いながらも15年を越えるキャリアの漫画家さんです。
デビュー後は主に講談社の雑誌で活躍しておりましたが、その後コミックビームの他、女性向けホラー雑誌や4コマ雑誌、はてはパチスロ雑誌に至るまで、様々な雑誌で作品を紹介してきました。
そんな中07年に発表した「アベックパンチ」が11年に映画化。
注目の中本作を連載中です!

ただひたすらに研究に打ち込んでいた研究者、磯呂井心(いそろい しん)。
彼はその日荒れた様子で夜の雑踏の中を歩いていました。
彼が長年、一心不乱に打ち込んできた研究。
その実験が失敗に終わり、その責任を取らされたのか、研究のメンバーから外されてしまったのです。
メンテナンスチームにでも回ってくれと冷たく言いつけられた心は思わずブチギレ。
ふざけるなと研究所を飛び出してしまったのです。

勢いで研究所を止め、スイスから帰国した心。
ですが井の一番に訪ねた元彼女にも早く戻った方がいいよなどとぞんざいにあしらわれ、日本の研究所をいろいろ尋ねても、飛び込みで研究者を雇ってくれるようなところがそう簡単にあるはずもなく。
荒れに荒れた彼は酒をかっくらい、夜の街でよれよれになっていました。
そんな時、捨てられた雑誌に目がいきます。
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表紙に載っていた、インチキ占い師。
「或木仁(あるき にん)」と書かれた名前とその風貌に、心はピンと来るものがありました。
心は知らないものの、つい先日テレビでインチキ扱いされてしまった霊能力者、仁。
小学四年生のとき、心と仁は出会っていたのです!

車で移動していた心とその父。
その運転中、不幸にも犬を轢いてしまいました。
父はおろおろするばかりだったのですが、まだ生きているかもと恐る恐る外に出る心の前に1人の少年が現われました。
彼は自分の犬では無いと言いながらも犬を埋めてやろうと言い出したのです。
その姿が父よりも頼もしく見え、同時に実際は犬が死んでしまった原因が「仁が投げた何かを追って飛び出した」と言うことなんじゃないかと言うことにうっすら気付いたことで、すっかり2人の距離は縮まり、仲良くなりました。
学校を転々としていた心が再び転校するまでの僅かな間ですが、親友と呼べる唯一の友達だった仁。
そんなことを思い出し、頼るものもない心はなんとなく仁に会いに行こうと思い立ったのです。

早速その事務所を訪ねてみると、仁はすぐさま心が仲良しだったあの心だということに気が付き、抱きついてきました。
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そして彼は、「たすけてくれ」と言い出します。
本当は自分が助けて欲しかった心なわけですが……先に言い出されてしまったいま、後出しすることはできません。
2人で酒盛りをしながら、仁の愚痴を聞くことになってしまうのです。

なんでもテレビでインチキ扱いされてから仕事が減ってしまった上、マネージャーに今まで稼いだお金を持ち逃げされてしまったとの事で……まさに八方塞。
霊能力とかで何とかしたら?と心は言って見ますが、仁は予知はおろか霊を見ることすらできず、「除霊」のみしかできないというのです。
科学者の心から見れば胡散臭いだろう、と勝手に怒り始める仁ですが、心は「宇宙には道のエネルギーが7割もあって」などともっともらしいことを言って上手くはぐらかしました。
そしてそのまま、上手いことこの仁の事務所兼自宅に泊めてもらうことに。
そこでこのままただお世話になるわけにはいかないわけで、ひとつのアイディアを出すことにしました。
単純明快、「見える」人を雇うこと。
今回も仁を上手いことのせ、早速立ち上げた公式ブログで求人を告知してみると、20人くらい応募に応じてやってきたではないですか。
ですが、明らかになんちゃって霊能者や、単なるちょっと思い込みの激しい人などが大半。
落胆を隠せない心と仁ですが、最後の一人だけは様子が違うのです。
イケメン風のスーツ姿のその男、霊体と、過去と未来がすこし見えるとの事。
結構ホンモノくさいお話をしてくれる彼ですが、決定的な証拠はなく……
そこで、彼は過去を当てると言い出しました。
心を見て、彼は
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「あなたは犬を殺したことが」といいかけますが、それを途中で仁が「ねえよ」とシャットアウト。
そして残念ながら不合格だと冷たく追い返すのです。
男はもし気が変わったら連絡をくれ、と言った後、心に「一度ニュートンを忘れた方がいい」と意味深な言葉を残して帰っていきました。
ずばり過去を当てられてしまった心は、本物っぽかったけど雇わなくていいの?と仁に尋ねますが、あんなことをずけずけと言っちゃう人と働きたいか?レイシの前に客観視できないと人としてどうなんだ?と意外にも大人の返答が帰ってきました。
最もだ、さすが社長、人間ができてると笑う仁ですが、結局成果なしで終わってしまったわけで。
がっかりする2人ですが、そのとき入り口に女性の姿が現われました。
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びしょぬれで、ふらふらとする女性。
どうやら彼女には、「何か」が憑いているようです!
心にも仁にも何も見えませんが、仁は手馴れた様子で得意の除霊を始めます。
目には見えないはずのそれを、的確に女性から引っ張り出し、消し去ってしまう仁。
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その手際のよさに、見えるのか?と思わずたずねてしまう心ですが、仁はこんな言葉で返してきました。
見えたら影響を受けていると言うことで、こちらの負けだ。
とことん見えちゃ駄目なんだよ。
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つい今まで、何かの発作に襲われたかのように苦しんでいた彼女が、今は見違えるようにすっきりした顔になった女性。
そんな姿を見て、心は自分の中の常識が崩れていくのを感じます。
「ニュートンを忘れろ」。
この出会いは、いままで凝り固まっていた心の胸のうちを溶かす何かとなるようで。
これから、常識と科学にしか向きあっていなかった生活からガラリと変わった毎日が始まるのです!

と言うわけで、心と仁の除霊を描いていくことになる本作。
この最後に駆け込んできた女性、阿弥乃(あみの)を加え、3人で仕事をしていくことになります。
科学的に物事を捉え、情報収集などで物事を把握して介抱を探る頭脳役を司る心。
姿が見えない霊を捕らえ、三人の目となる阿弥乃。
そしてその霊を何も考えず蹴散らす手となる仁。
それぞれが役割を持つ、三位一体のチームとして様々な事件に立ち向かっていくのです!
そこに面接に現れたスーツイケメン、キセノタキオ(仮)もアドバイスしたり意味深な言葉を残したりと絡んできて、物語は複雑に。
それぞれのキャラクターのドラマは勿論のこと、霊とはなにか、除霊とはなにか、というテーマも盛り込み、単なるゴーストバスターモノではない物語を生み出しているのです!

三人一組の除霊チームが奮闘する、「I.C.U.」第1巻は全国書店にて発売中です!
おぞましい霊との戦いだけでなく、謎解き的な楽しみ方もできる本作。
一般的なB6版の単行本より僅かに背が高く、ページ数も230を超え、カラーページなんかも収録した豪華な仕上がりに満足間違いなしの一冊ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


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